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英単語の意外な意味(和訳問題編) [英語学習]

久しぶりに英語のコーナーです。
今日は問題だけを載せますので是非和訳してみてください。
単語には実は色々な意味があります。
勿論入試で問われることもありますが
文学作品などでも見かけます。
単語に焦点を置くために問題の文章自体は簡単なものにしてあります。

①I said it in sports.
②Don't confuse liberty and license.
③My wife has a weakness for ice cream.
④It was a poor apology for dinner.
⑤This dish is a shade too salty.
⑥Lady Gaga,a popular singer, was the major pull
at the concert.
⑦What make is your watch?

英単語の覚え方 [英語学習]

今日は英単語の覚え方について書いてみたいと
思います。
暗記の方法論と言うのは
個々人が勉強をしていくなかで見つけ出していくのが
ベストだと私は考えています。
ですから今日書く暗記方法は一つのモデルケースである
ことをご理解頂ければと思います。

暗記で大切なことは
自分の脳を積極的に作業させて覚えるということと
多面的に知識にリンクを張るということです。
これに注意して暗記をすると忘れにくいです。
この二点がうまく作用する暗記方法を今日はご紹介します。

Phase1)
まずは必要最低限の単語を単語帳などで一つ一つ覚えます。
このときにどうしても頭に入らない単語は
ゴロを考えたり、イメージを結びつけたりして覚えてください。
このときに先ほど書いた自分の脳で積極的に作業をすることが
大事で、ゴロを自分で考えるという積極的行為だけでも
随分と記憶の定着力は違います。

Phase2)
次に私がよく授業で行う方法ですが、覚えた単語で短い連語
作ってみます。これは英作文にも役に立ちしかも
先ほどの記憶を更に堅固なものにします。
例えばignore「無視する」ですと
ignore speed limits「速度制限を無視する」
だとか
primitive「原始的な」ですと
plimitive living conditions「原始的な生活条件」
のように辞書などで調べるなりして自分で
短い言葉を作ってみるのは非常に有効です。

Phase3)
次に記憶をより強くするために
単語をグルーピングします。
実は先ほどの短文を作ることもそうなのですが
一度覚えた単語にリンクを張り忘れにくくします。
ここでも自分で積極的に作業をすることが大切で
何かに書いてあるものを流し読みしてもあまり効果はありません。

グルーピングというのは
自分なりに環境、医療、数学……などの分野を考えて
そこで使われる単語を分類しながら書きだしてみます。
あまり思いつかない場合は
その分野の文章を読んでみるといいと思います。
関連単語が沢山でてくると思います。
それをノートにまとめていくと
やりやすいかも知れません。
例えば医療の「安楽死」というグルーピングですと
terminally ill「末期の病」
perform euthanasia「安楽死を施す」
a proper procedure「適切な処置」
unbearable pain「耐えがたい痛み」
the essence of life 「生命の本質」
an adequate amount「適切な量」
brain death「脳死」
leagal definition「法律上の定義」
a mere vegetable「全くの植物人間」

のようになります

大体このPhase3までで十分に知識は定着するはずです。
あとは実際に文章にあたり
文章の中で単語を覚えるということも重要です。
そしてより深く単語について知りたい場合は
語源や、接頭語、接尾語などの勉強をすると更に色々なことがわかると
思います。
受験生でしたらPhase3まで+長文の中で覚えていくというのが
有効だと思います。

単語の暗記で悩んでいる方は
是非お試しください。
それでは今日はこの辺でSee you[手(パー)]

英語で「結果」の使い分け [英語学習]

今日は英語で「結果」の使い分けについて
書いてみたいと思います。
なんだか
このコーナーは久しぶりに書いたような気がします。

英語で「結果」といって思い出すのは
effect,result,consequence,outcomeくらいでしょうか。
特にeffectとresultの区別は重要です。
反意語は両方ともcause(原因)で同じですが。
それでは一語ずつ説明をしていきたいと思います。

effect…原因から直接的、必然的に起こる結果という意味で使います。
     あるものとあるものが直接因果関係で結べる場合は
     cause⇔effectです。ですから、原因と結果の関係が
     明らかな場合がおおいですから次に示す例文のような
     面白い例文も書けます。ちょうどこの夏にピッタリの例文
     ではないでしょうか(笑)
  I am suffering from the effects of hot weather.
(私は夏バテをしています)
  暑い天気の直接的な結果ですから「夏バテ」とか「暑さ負け」のような
  訳語になります。

result…こちらは因果関係というよりも「最終的な結果」を表します。
     「試験の結果」というときは当然resultを使います。
     またこのresultのsultは跳ねるという意味です。
     reは「返る」という意味ですから
     resultは「跳ね返る」→自分に跳ね返るもの→結果
     という風に語句ができます。
     これを覚えるとinsultがinが「上へ」なので
     「上へ跳ぶ」→「相手に跳びかかる」→「襲撃する、侮辱する」
     という意味になるもの納得がいくと思います。

  I got the results of my tests back today.
(今日試験の結果がわかった)

consequence…論理的帰結、必然的な結果を表しresultを堅くした語
          だと思ってください。外交ではgrave consequence
         「重大な結果」と言えば「戦争」の遠まわしの表現として
         使われます。

 They will just have to face the consequences.
(彼らはとにかく結果を直視しなければならないだろう)

outcome…こちらも最終的な結果を表しますが、resultよりも強い意味で
       使われます。例えば例文のような感じです。

What will be the outcome of an atomic war?
(核戦争の結果はどんな事態になるのだろうか)

まとめますと
直接因果関係を表すのがeffect
最終的な結果を表すのがresult,consequence,outcomeで 
この三つは少しニュアンスが異なるということです。

それではこの辺で
See you next time[手(パー)]

あっ!
今ぱっと思いだしましたが
戦争や今回のような災害の余波、結果は
aftermathをつかいます。
これは決して「数学の後」という意味ではありません(笑)
in the aftermath of the earthquake(地震の直後に)
地震の中数学をした後で
と訳した答案を採点したことがあって
大笑いしてしまったことがあります。
地震の中でも数学をやるなんて
なんていい子だ!
と思って思わず丸をつけたくなりました[わーい(嬉しい顔)]

和訳の問題でもどうぞ(解答編) [英語学習]

昨日の問題の解答を書きたいと思います。
まずは問題文を再掲します。

If all mankind minus one were of one opinion,
and only one person were of the contrary opinion,
mankind would be no more justified in silencing that one person,
than he,if he had the power, would be justified
in silencing mankind.

この文章でのポイントは二つです。
まずはwouldがあることから仮定法であるということです。
勿論if節の中に過去形があることから
仮定法過去になります。
仮定法に関しては条件節の書き方はifだけではなく
沢山の方法がありますので
if+過去形だから仮定法になるわけではありません。
むしろwouldやcouldを見たら仮定法を疑ってみるというのが
正しい姿勢だと思います。

もう一つのポイントは
no比較級AthanBという形です。
noの後に比較級がくるとthanは=の意味になります。
そして注意が必要ななのはthan以下のBには
比較級に対する否定の意味が付加されます。
つまり
no比較級AthanBは
Bではないのと同様にAではない(ここは比較級によります)
という意味になるわけです。
ですからno less A than Bという表現では
lessはそもそも否定なので
否定の否定で肯定文になり
Bであるのと同様にAであるという意味になります。
また通常Bの位置には一般常識やよく言われていること
が入ります。

随分長くなりましたが
これで準備は万端です。
順に訳していきます。
まず最初のif節ですが
If all mankind minus one were of one opinion,
and only one person were of the contrary opinion,
これはそのまま訳します。
最初の主語がall mankind minus oneであることに
注意してください。
これは全ての人類から一人を除いて(-1はそのまま
ひく1という意味です)という意味なので
訳は
「一人を除いてすべての人が一つの意見で
そのたった一人の人が反対の意見だとしても」
となります。
ここを仮定法を意識しないで
「反対の意見だったとしても」
という過去で訳してしまう誤答が良く見られるので注意
をしてください。

次にthan以下を処理します。
no moreとありますので
than以下は否定の意味を付加して訳さなければ
いけないのでした。
さらにカンマカンマで挿入があるところはheの
説明です。
この場合のheは日本語では訳出しなくて構いません。
しかし、heは最初の文のoneを受けていることを
明示する必要はあります。
しっかり読めていることを採点者にアピールするんです。
than he,if he had the power, would be justified
in silencing mankind.
「一人の権力を持つ者が残りの人類(大衆)を黙らせることが
正当化されないのと同様に」
そして最後の文です。
mankind would be no more justified in silencing that one person,
「人類が一人の人を黙らせることを正当化することはできない」

まとめて日本語を整えておくと
If all mankind minus one were of one opinion,
and only one person were of the contrary opinion,
mankind would be no more justified in silencing that one person,
than he,if he had the power, would be justified
in silencing mankind.
「もし一人を除いたすべての人類が同じ一つの意見を持ち
たった一人の人間だけがそれと反対の意見を持っている場合
その一人の人間に権力があっても人類を黙らせることが正当化
できないように
人類がその一人の人間を黙らせることも正当化できないのだ」
となります。

それではまた
See you[手(パー)]


和訳の問題でもどうぞ [英語学習]

今日の英語のコーナーは和訳の問題です。
大体高校二年~三年向けくらいの問題です。
是非訳してみてください。

スチュワート・ミルのOn libertyからの引用です。

If all mankind minus one were of one opinion,
and only one person were of the contrary opinion,
mankind would be no more justified in silencing that one person,
than he,if he had the power, would be justified
in silencing mankind.

ここで下にいきなり答えを書くのもどうかと
思いますので
答えは明日書くことにします。

台風が温帯低気圧に変わって
とりあえず今日は普通に仕事にいけそうで
良かったです。
それではまた明日[手(パー)]

英語で気をつけたい表現 [英語学習]

私は基本的に書き言葉や一般的な英語を授業
で教えています。
スラングや方言は代表的なもの以外は実際に
今どのように使われているかは
わかりません。
地方や国によって英語ほど方言の多い言語も
珍しいと思います。

そんな許容範囲の広い英語の中でも
私が授業中いくらなんでもその表現はおかしい
というものがあります。
それを今日は取り上げてみたいと思います。

英語を調べるときは基本的には英英辞典で調べた方が
いいと思います。
英和辞典の弊害というものが
授業をやっていると強く感じられます。

学生の中で「困っている」という日本語を英作すると
すぐに「be in trouble 」を使う人がいます。
例えば
「困った顔をして、どうしたの?」
という文を英作してもらうと
You look in trouble.What's the matter?

かなり勉強ができる学生までが訳します。
また
問題集の解答にもそう書いてあるときがあります。

これは流石に違和感を感じます。
基本的に「be in trouble」という表現で
困っているという状態を表すときは
「かなり深刻な事態」の場合です。
つまり
警察沙汰とか未婚の女性を妊娠させたとか
そういう深刻度の高い内容に使います。

ですから
相手の顔をみてYou look in trouble.はどうかと私は思います。
ここはYou look worried.が適切だと思います。
もしくは動揺している感じだと
アメリカ人がよく使うupsetですね。

学生はどうしても英語と日本語を一対一に置き換える傾向があります。
英語の入門として意味を覚えるときは
それでも構いませんが
意味を覚えたら
次の段階として
その語のニュアンスも覚えて欲しいです。
ニュアンスがわからなければ
本当の意味でその表現は生きた表現には
なり得ないと思います。

このような例は本当に無数にあります。
この前テレビを見ていたら
「cannot help ~ingは~せざるを得ない」と
誰かが言っていましたが
おそらく日本人が使う「~せざるを得ない」は
大抵「have to」で訳した方が適切です。

cannot help ~ingは元々避けることができない
つまり「思わず~してしまう」と訳した方が圧倒的にいいと思います。
「思わず笑っちゃう」
I cannot help laughing.のように使います。

「私は今日勉強せざるを得ない」という例文があるとすると
かなりの学生が
I cannot help studying today.と訳しますが
もうおわかりだと思いますが
これは日本語の意味とかけ離れています。

楽しくて楽しくて思わず勉強しちゃうんだ~[わーい(嬉しい顔)]
という意味です。
そんな生徒ばかりだったら本当に嬉しいのですが(笑)

そうではなくて
今日中に終わらせなくてはならないなど
というニュアンスで
「勉強せざるを得ない」
という意味ですと
やはり
I have to study today.とするのが自然です。

こういう例は山ほどありますので
また何かの機会に書いてみたいと思います。
それではまた明日!

明らかに甘くなった英作文の採点 [英語学習]

最近様々な情報から驚くべきことが
わかってきました。
それは大学入試における英作文の採点が異様に甘く
なっていることです。
簡単に言うと文法的に合っていれば良く
ニュアンスの違いは問わない
というものです。

これは良くありません。
少しぐらいのニュアンスの違いや
諸説あるものには目をつぶるとしても
大きな間違いは減点すべきです。
私は普段英作文を採点していて思うのですが
これはいくらなんでもまずいだろうという例に出くわすことがよくあります。
そんな例を今日は書いてみたいと思います。
皆さんも参考にして気をつけて頂ければと思います。

話の焦点がずれると良くないので
例文は敢えて簡単なものにしてあります。

英訳せよ
「ゴルフは今や自然の破壊者とみなされている」
この例文を下のように訳す学生が結構います。
Golf is now thought of as the destroyer of nature.

この訳は確かに文法的には合っています。
しかし
いくらなんでも自然=natureはないです[もうやだ~(悲しい顔)]
ま、まさか
私が時々このブログの科学ネタで取り上げている
雑誌natureを「自然」という訳語だと思われている方は
おそらくいないと思いますが…
英語のnatureと日本語の自然はかなり違います。
「自然を破壊する」
という訳をdestroy natureと訳したら
大半のネイティブは驚くと思います。
ところが受験業界では結構この手の激しいニュアンスの
違いには目をつぶっています。
大半の問題集の解答の中には
ネイティブが笑える面白い答えが書いてあります。

natureというのはartの反意語です。
artというのは「人工的に人が作ったもの」という意味ですから
natureというのはイギリス、アメリカ人のキリスト教徒にとっては
「神がお創りになったもの」
私たち用に広く訳せば
「人間が手をつける前の状態」を表します。
ですから
destroy natureなんて書いた日には
「神が創ったこの世のすべてを破壊する」

いう意味になるのです[exclamation×2][がく~(落胆した顔)]
さすがに
これはゴルフに申し訳ないと思います。
そこまでゴルフは悪くはありません(笑)
それでは
日本語の「自然破壊」というのはどのように訳せばいいのか
というとthe destruction of the environment
となります。
私たちが日本語でイメージする自然とは
私たちを取り巻くもの
という意味です。
ですからthe environmentになるのが普通です。

最初のゴルフを巨悪にした例を直して今日は終わりたいと思います。
また、授業で気付いたこのような例を書いていきたいと思います。
Golf is now thought of as something that is harmful to the
environment.

英語で「景色」の使い分け [英語学習]

今日は英語で景色の使い分けについて
書いてみたいと思います。

英語で景色といって思いつくのは
scene,scenery,landscape,view,が
あります。
まずこれらの個々の説明に入る前に
注意しなければならない点があります。
それはsceneryだけが不可算名詞だということです。
日本人にとって景色や眺めが可算名詞だということ
自体不思議ですが(笑)
まずこのsceneryが何故不可算名詞になったのか
から説明したいと思います。
英語でもともと風景というのは可算名詞なのですが
sceneryという単語がscenesというsceneの複数形から
できたことに由来します。
つまりsceneryはそれですでにsceneが集まった集合体ですので
不可算名詞になるわけです。

scenery…通常、地方などの美しい風景を表します。
      私としましては「景観」という訳語がピッタリだと思います。
      ただ…景観というとlandscapeを思いだします。landscapeは
      可算名詞で語の成り立ちからもわかるように一目で見渡せる
      陸地の景観です。景観という意味ではsceneryの方が広く使えます。
 I couldn't believe the beautiful scenery.
 (信じられないほど美しい景観だった。)
       
scene…sceneryがsceneの複数集まったもので上記の意味になる
     ことからもわかるようにsceneは個々の眺めや風景を表すとき
     に使います。
 The opening scene in Ring is terrifying
 (リングの冒頭の場面はぞっとする)

view…ある場所から目に入る範囲の景色や眺めを表すときに
    使います。viewというと景色と訳すよりも「眺め」という
    訳語がピッタリだと思います。ある場所から見た景色は
    viewでseneryはその場所全体としての景色や景観という
    ニュアンスになります。
次の例文のようなセリフをいつか言ってみたいです。
 The view of Tokyo is just sperb when looking down from
Sky Tree.(スカイツリーから眺める東京の眺めは本当に素晴らしい)

他にもsightが景色と日本語で訳せる場合があるのですが
sightの場合は個々の名所を表します。
ちょっとここで書いた風景とは離れますので一緒に書きませんでした。

それでは最後に関連語です。
life and nature…風物
scenic spot…景勝地
spectacle…壮観

そして次のような無生物主語で景色を表すのも
英語らしいです。
My hotel room looked out across the lake.
(私のホテルの部屋から湖が眺められた)

それではまたSee you[手(パー)]

生徒がよく間違える文法 [英語学習]

今日は私が授業をしていて生徒が良く間違える文法に
ついて書いてみたいと思います。

to不定詞の否定のお話しです。
to不定詞の否定は語順がnot toになるということだけが
強調されすぎるために
つぎのような誤用が至る所で目につきます。

He listened attentively not to miss a single word.
彼はひと言も聞き洩らさないように注意深く聞いた

この文章の主役が学生なら真面目な生徒ですね~
しかし、この文章は間違えています。
「~しないために」という目的の内容が否定の場合は
単にnot toとしてはいけないんです。
不定詞の目的の否定を表すときは
in order not to~かso as not to~にしなくてはなりません。
勿論これ以外はnot toで大丈夫です。

これについて詳しく書いてあるのは
洋書になってしまいますが
Swanの Practical English Usageです。
興味のある方は参照してみてください。

in order toとso as toで思い出しましたが
学校では両方とも「ために」と習いますが
実は若干ニュアンスが違います。
in order toはまさしく「目的」でいいのですが
so as toは「目的+結果」というようなニュアンスになります。
ここまで細かく使い分ける必要はありませんが
文学を味わう際にはこの辺りのニュアンスの違いが
効いてきます。

今書いていて思い出しましたが
to不定詞のtoの品詞はなんですか?と聞かれることもよくあります。
それは文法書などにlook forward to ~ingや
be used to ~ingはtoが前置詞のために後ろを名詞にしなくては
ならないと書いてあるので
それじゃあto不定詞のtoの品詞は何?
ということで質問がくるのだと思います。

実はto不定詞のtoも前置詞なのです。
前置詞なら上記の例と同じようにtoの後は~ingで
原型がくるのはおかしいと思われるかも知れません。
これには歴史的経緯がありまして
to不定詞のtoは元々
in the direction of と書かれていました。
これが長すぎるのでtoと略記されるようなりました。
そしてof のあとは動詞の原型が「名詞扱い」で使われていたのです。
ですから
I want to play baseballのplayは元々名詞扱いで
今は後ろに目的語を取るので動詞の原型という扱いになっています。
ただto不定詞のtoは元々の名残で前置詞のままです。

そうすると最初の
look forward to ~ingや
be used to ~ingはtoが前置詞のために後ろを名詞にしなくては
ならないという説明の整合性が取れなくなりますが
そこは歴史的経緯もあるのであまりこだわらずに受け入れてください。
実は私も中学生に教えるときは
あまり細かいことを言っても覚えられなくなるので
上記のような説明方法を使ってしまっています[たらーっ(汗)]

言葉は生き物なのでどんどん変わっていきます。
特に英語は様々な外国人が自由に使っていくため
元の文法が崩れていってしまいます。
ただ、書き言葉としてしっかりとしたformalな英語を書けると
いうことは大切だと思います。
これは日本語に当て嵌めても同じことです。

英語で「軽率な」の使い分け [英語学習]

今日はお休みなので久しぶりにこのコーナーに
ついて書いてみたいと思います。
…というのも最近緊張のせいなのか
受験生の生徒のcarelessミスが増えてきました。
本番までにしっかりと元の状態にもどしていきたいです。

…と強引なフリですが
今日は「軽率な」の使い分けについて
書いてみたいと思います。
本当は「注意力不足」て考えたのですが
ぱっとcareless以外の単語が思いつかないので
拡大解釈して「軽率な」にしてみました。
英語で「軽率な」と言われて思い出すのは
careless,toughtless,hasty,rash,frivolousくらいでしょうか。
これらの語について順に説明していきたいと思います。

careless…注意不足のために、自分にとって不利な結果を導く
       場合に用いられます。まさしくケアレスミスです(笑)
       私は自分がミスをしたときにHow careless of me!と
       つぶやきます。まさしくそんな場面で使います。
 It was careless of me to make such a mistake.
(そんなミスをするなんて迂闊だった。)

thoughtless…確か以前に思いやりがある、というようなコーナーで
        thoughtfulを取り上げたことがありますがその反意語です。
        人や行為など他人に対して無思慮な場合に使います。
 He is always thoughtless of the future.
(彼はいつも将来に対する見立てが甘い。)

hasty,rush…どちらも元の単語の意味の「急ぐ」という意味から
        判断、言動などが性急な場合に使います。
 Don't be so hasty in drawing conclusions.
(そんなに軽々しく結論をださないで)

frivolus…seriousの反意語で「ふまじめな」という意味が中心です。
      いたずら電話をfrivolus callsと言うこともあります。

最後に関連語です。
reckless…無謀な
silly…あさはかな

オマケに関連ことわざです。
More haste,less speed.急がば回れ
Haste makes waste.せいてはことをし損じる

それではまた時間のあるときに
このコーナーを復活させたいと思います。
See you next time[手(パー)]

英語で「計画」の使い分け [英語学習]

今日は英語で「計画」の使い分けについて
書いてみたいと思います。
ほとんどの単語がもはや日本語として使われていますが
改めて今日はその意味や用法について
書いてみたいと思います。
英語で計画といえばplan,project,scheme,designくらいが
思いつくでしょうか。

plan…計画を表す最も一般的な語です。
    計画を忠実に実行する場合はkeep(stick) to a planと
    言います。計画を作りあげる場合はwork out a planと
    言います。勿論そのまま動詞で使っても大丈夫です。
    この後者の表現は下のような慣用表現でも
    使います。
  The plan didn't work out.
(その計画はうまくいかなかった)

project…planよりも大規模で実験的な計画について使われます。
      単語のでき方から意味は推測しやすいです。
      proは「前へ」jectは「投げだす」という語源です。
      ここから「投影する」という意味にもなります。
      ホームシアターを楽しむプロジェクターも前に
      映像を投げるという語源です。
  They have begun a project at the port to increase the size
of the harbor.(彼らはその港町で港湾拡張プロジェクトに着手した)

scheme…最近日本で良く使われる日本語ですね。イギリスでは事業計画
      という意味で使われますのでその援用だと思われます。
      schemeは基本的には良からぬことをたくらむことです。
      自己の利益のために巧妙に練られた秘密の計画という意味
      です。次のdesignもそうですが複数形にすると通常「陰謀」
      という意味になります。
  He always has a scheme up his sleeve.
  (彼はいつも腹に一物ある男だ)

design…これは語源から考えるとわかりやすいと思います。
      deは「下に」signは「しるしをつける」という意味です。
     ですから元々下絵という意味でそれが設計や計画
     そして美術の模様などという意味で使われるようになりました。
    計画で使う場合は「目的を達成するために練られた入念な計画」
    という意味になります。「思惑」と訳すとピタリをいい訳になることが
    あります。
  He failed in his design to become president of the company.
(彼のその会社の社長になるという思惑は失敗に終わった)

書いているうちに眠くなってきちゃいました。
それではまたSee you[手(パー)]

英語で「区別する」の使い分け [英語学習]

今日は英語で「区別する」の使い分けについて
書いてみたいと思います。
英語で区別すると言えば
tell,distinguish,differentiate,discriminate
という語がぱっと思いつきます。
今日はこれらの語について説明していきたいと思います。

tell…もっとも口語的な「区別をする」です。
   tell them apart=tell one from the other
   「それらを区別する」というイディオムは非常に重要です。
双子に出会ったら
  I can't tell the two of you apart.
  (あなた方二人は見分けがつかない)
 …という風にいいます。
 勿論直接言うのは失礼なのでやめた方がいいです。
 実用性に乏しいですね(笑)
  他にもtell A from Bやtell the difference between A and B
という表現も大切です。
 tellの目的語は人の場合「言う」という意味になりますが
 人以外では「区別する」となるのが基本です。

distinguish…物事の違いを認識して区別する場合に使います。
        当然tellよりは文語的です。
He can distinguish cultured pearls from genuine ones by
experience.(彼は経験から養殖真珠と天然物とを区別できる。)
←すごいです

differentiate…同一種類のものを比べて、その違いを厳密にしかも
         詳細に示す場合に使います。生物等の分野で系統分析
        などで良く出てくる言葉です。
He found the features that differentiate this bird from others.
(彼はこの鳥と他の鳥を区別する特徴を発見した。)
←すごいです

discriminate…物事の微妙な差異を見つける場合に使われます。
         「差別する」という意味もあります。
         distinguishよりも細かい差を区別するイメージです。
That country still discriminates between whites and blacks,
(あの国は未だに白人と黒人を差別している。)

今日は関連語はありません。
あっ
classify…分類する
がありました。

それではまた次回
See you next time[手(パー)]

英語で「腐る」の使い分け [英語学習]

今日は英語で「腐る」の使い分けについて
書いてみたいと思います。
英語で「腐る」と言ってぱっと思いつくのは
go bad,decay,rot,spoilくらいでしょうか。
今日はこれらの語を一つずつ説明していきたいと思います。

go bad…飲食物が腐る場合に使われる最も口語的な表現です。
      同じような熟語でgo offもあります。
 The bananas will go bad before you eat them.
(そのバナナは食べる前に腐ってしまいそうだ。)

decay…自然変化によって徐々に腐敗するときに使います。
     新聞でもよく見る語で健康や組織、勢力が徐々に衰える
     といった意味でも使いますし
     私の好きな物理の世界では放射性物質が崩壊する場合にも
     decayを使います。α-decayと言えばα崩壊のことです。
 Our powers decay in old age.
(年をとると力が衰えていく)
     decayを使うと徐々に衰えていく感じが良くでます。

rot…decayよりも格式ばっていない語です。特に植物や野菜が腐る場合は
   こちらを使うのが一般だと思います。
   The potatos have rotted and the smell is terrible.
(ジャガイモが腐ってしまったので酷いにおいがする。)

spoil…何かを台無しにするとか、子供を甘やかし過ぎて駄目にすると
    いった意味で良く使われます。勿論食べ物が駄目になる
    つまり腐るという意味でも使われますので
    ここで取り上げました。ただ少し注意点があります。
    機械などが駄目になるという意味では使いませんし
    spoilには過去形、過去分詞が二つありニュアンスが異なります
    spoiledよりspoiltの方が完全に駄目になった感じがします。
 The bad weather spoilt the lettuce.
(天候が悪くてレタスが駄目になってしまった。)

最後に関連語です。
corrode…金属が腐食する
ferment…発酵する

それでは今日はこの辺で
See you[手(パー)]  

英語で「議論する」の使い分け [英語学習]

今日は英語で「議論する」といういい方の
使い分けについて書いてみたいと思います。
私が以前にマイケル・サンデル教授のハーバード白熱教室
を見ているとブログに書きましたが
今やサンデル教授の書籍等は大ブームなんですね。
そんなサンデル教授の対話形式授業を真似て
日本でも同じような形式の授業を始めている方も多いようです。
私ももともと生徒の意見を聞いたり
疑問を投げかけたり
対話形式の授業をしています。
ただ、それは科目によりますね。
政治哲学のように答えがない
もっと言うと議論することが本来の目的の科目ですと
対話形式で授業をやりやすいと思いますが
理系科目ではなかなかそうもいきません。
ですが、生徒の好奇心や考える力を引き出す
ために私なりに挑戦しています。

前置きが長くなりましたが
「議論する」という単語argue,dispute,debate,discuss,quarrelの
使い分けについて書いていきます。

discuss…議論するという最も一般的な語で、友好的で建設的な
      議論をする際に使います。
  We will discuss environmental problems at the next meeting.
(次の会合では環境問題を話し合います。)

argue…筋道立てて相手を説得しようとするときに使いますが
     基本的にdiscussよりも非友好的で相手の意見に耳を
     貸さずに自説を主張するという意味を含みます。
     ですからアメリカではargumentというのは口げんかのことです。
   We argued the whole matter out.
(我々はその問題について議論し尽くした。)

dispute…相手の意見を覆そうと議論することで、激しい意見の
      対立が示唆されており。discussよりも感情的な議論を
      含意しています。この語に「反対する」「誰々が~するのを
      やめさせる」という意味もあります。
   England and France still dispute over the Channel.
(イギリスとフランスは未だに海峡のことで議論している。)

debate…これはほとんど日本語になっていますね。
      公の場で共通の問題に対して賛成、反対の
      意見に分かれて議論することです。
  Whether to go nuclear or not was hotly debated in the Diet.
  (核武装するか否かについて国会で激しい議論が交わされた。)

quarrel…つい議論するという意味であげてしまいましたが
      この語はもうほとんど喧嘩です。日本語で上品に「議論する」
      という訳があてられることがあるので一応あげてみました。
      基本的な意味は「不平を言う」「とがめる」というような意味です。
  The girls always quarreled about the doll.
(女の子たちはその人形のことでいつも言い争っていた。)

最後に関連語です。
bicker…些細なことで言い争う
brawl…騒々しく口論する
あっ!
熟語で「口論する」というのはhave wordsもあります。

それでは今日はこの辺で
See you next time[手(パー)]

平成7年東大英作文(解答編) [英語学習]

今日は朝4時に起きてお仕事をせっせとやっています。
今日はお休みなのであと二時間くらい
仕事の準備をしたらのんびりしたいと思います。

一昨日載せた東大英作文の答えを書きます。
ブログでまで
こんなお仕事をする必要もないのですが(笑)

まずは問題をもう一度載せておきます。
(問)次の文章を英作せよ
我々の周りでは現在でも、苦しいことに耐える苦行としての意味を読書に
持たせていることが少なくない。苦労のある読書の方がぼんやり見ていられる
テレビなどより価値があるにきまっている、と考えるのである。

英作文で大切なのは和文翻訳です。
英語と日本語は当然のごとく1対1対応では
ないですから
まずは日本語の独特な表現や慣用表現
語順等を直さなければいけません。
そして何を主語にするか等の文の構造を
決定します。
その中で英語は旧情報→新情報の順に書くというのも
配慮しなければなりません。(これを文法用語で
情報構造と言います。)
また知識としましては
英作文で大切なのは動詞の語法を
覚えることです。
動詞は取る文型によって意味が変わるものが
多いです。動詞は細かく知識を身につけておかないと
何の役にも立ちません。

それでは解説していきます。
まず第一文
「我々の周りでは現在でも、苦しいことに耐える苦行としての意味を読書に
持たせていることが少なくない。」
の部分ですが
新情報は読書というのは
苦しいことに耐える苦行
つまりordeal of enduring what is painful
の意味があるのだというのですから
これを最後に書きます。
そうすると必然的に受動態で書かなければ
いけないことが決定します。
更に我々の周りでは、とか
   現在でもという副詞的な部分は最後に書けなくなってしまい
ましたので、文頭で処理してしまいます。
意味を持たせることが少なくないというのは
よく意味を持たせるということでoftenやtend to
つまり~しがちだ
ということで処理すればOKです。
更に高校生には少し難しいかもしれませんが
主語は読書をすること
つまりreading booksとするよりも
英語の対応関係を考えると
「大きな努力をして読書をすること」
reading books with great effort
とした方が自然です。
そこで第一文を訳しますと
Even today,in our daily life,reading books with great effort
is often given significance as a trying ordeal of enduring
what is painful.
となります。
painfulが名詞+fulより形容詞であること
など、細かい部分にも気を配る必要があります。

つぎに
「苦労のある読書の方がぼんやり見ていられる
テレビなどより価値があるにきまっている、と考えるのである。」
の部分です。実際の東大の問題では
ここだけに下線が引かれていました。
ここでのポイントは関係代名詞の非制限用法です。
これを普通の制限用法にしてしまうと
減点対象です。
比較的文の構成は組みやすいと思います。
「考えるのである」は簡単にIt is considered that ~
で処理しましょう。
「ぼんやり見ていられるテレビ」
のところもなかなか難しいです。
ここで比較しているのは
「苦労をして読書をすること」

「ぼんやりとテレビを眺めること」であって
テレビではありません。
英語はこの辺が日本語よりもずっと厳密です。
日本語では平気で
僕の身長は父より高い
などと言ってしまいますが
僕の身長と父は比較できません。
僕の身長と父の身長を比較しているんです。

このことに気をつけて訳すと
It is considered that reading books,which involves
conscious effort,obviously has greater value than
idly watching TV.
となります。

最後にまとめて答えを書いておきます。
コピーができるのでこういうときにパソコンは楽ですね。


(解答例)
Even today,in our daily life,reading books with great effort
is often given significance as a trying ordeal of enduring
what is painful.
It is considered that reading books,which involves
conscious effort,obviously has greater value than
idly watching TV.

平成7年東大英作文 [英語学習]

今日の英語学習コーナーでは
東大の英作文の問題を取り上げてみたいと
思います。
本当は下線部が引いてあり
そこだけを訳せばいいのですが
それでは面白くないので全文を英作してみてください。
私たち解答を作る側が難しいのは
原文をうまく訳しながらも
高校生にも書ける英文で書かなければいけないという
配慮をしなければならない点にあります。
これがなかなか難しいです。
近いうちに解答を書きますので皆さんもチャレンジしてみてください[exclamation×2]

(問)次の文章を英作せよ
我々の周りでは現在でも、苦しいことに耐える苦行としての意味を読書に
持たせていることが少なくない。苦労のある読書の方がぼんやり見ていられる
テレビなどより価値があるにきまっている、と考えるのである。

英語で「切る」の使い分け [英語学習]

今日は英語で「切る」の使い分けについて
書いてみたいと思います。
「切る」というとcutが一般的ですが
cut以外にも実は沢山の「切る」という単語があります。
私たち非ネイティブはついcutを多用しがちですが
ニュアンスによって様々な表現を使い分けられるように
なるのが理想です。

今日はcut以外にchop,slice,slit,slashを取り上げますが
関連語もいつもより多めに取り上げておきます。
それでは始めます。

cut…「切る」というもっとも一般的な用語。
I cut my finger on a piece of glass.
(私はガラスの破片で指を切った)
このような表現でwithを使う生徒が結構います。
これは間違いではないので減点はされないのですが
withだと「故意に」というニュアンスが含まれるために
おかしな表現になります。

chop…斧で叩き切ったり、包丁で切り刻むときに使われます。
    最近では料理で使われることが多いですね。
    力道山の「空手チョップ」も有名です。
I chopped carrots and onions and put them into the frying pan.
(ニンジンと玉ねぎを刻んでフライパンに入れた。)

slice…主にパンや肉などを薄く切るときに使います。
    スライスはスポーツでも使いますし、日本語として定着して
    いますね。次の文章の例で前置詞のinを間違える人が
    いるので要注意です。
I sliced the bread in six.
(私はパンを6枚切りにした。)

slit…細長く切る場合に使います。また名詞としておなじみですが
   自動販売機などのコインを入れる細長い穴などもslitと言います。
He slit open the envelope and took out the letter.
(彼は封筒を切って開け、その手紙を取り出した。)

slash…切り裂いたり、切りつけたりするときに使います。
    最近はパソコンが普及しているのでslashというと
    /←この記号を思い浮かべる方が多いと思います。
The artist slashed his own paintings out of despair.
(その芸術家は絶望して自分の絵を切り裂いてしまった。)

最後に関連語のコーナーです。
halve…物を二等分する←これはhaveと同音です。
mince…chopよりもこま切れにするという意味で使います。
     日本語で「ミンチ」という語があり、それがまさにこれです。
     本当の発音は「ミンス」なのですが…
saw…のこぎりで切る
snip…(はさみで)ちょきんと切る

それでは今日はこの辺で
See you[手(パー)]

英語で「給料」の使い分け [英語学習]

今日は英語で「給料」の使い分けについて
書いてみたいと思います。

英語で「給料」といえばpay,salary,wage,fee
でしょうか。
この単語は大学入試の英作文にも結構出てきます。
その際の使い分けですが
意味の使い分けは結構出来ている生徒が多いのですが
文法的なミスが目立ちます。
まずこのことに触れてから各語の説明に入りたいと思います。

payが不可算名詞であるのに対して
salary,wage,feeが可算名詞で
更にwageとfeeは通常複数形で用いることが多い
ということに気をつけてください。
この用法に関する間違いをする生徒が多いです。
英語の単語は意味だけでなく用法も正確に覚える必要があります。
それでは一語ずつ意味の違いについて書いていきます。

pay…最も一般的な、仕事に対して支払われる報酬を表します。
   一番くだけた表現でもあります。
His job is hard work,but the pay is good.
(彼の仕事は大変だが給料がいい)
  …とここで書いていて気がつきましたが
  給料が悪い場合は通常badではなくてsmallを使うことに
  気をつけてください。

salary…事務職、専門職などに対する報酬で、月に一度など
     定期的に支払われる報酬を表します。
My annual salary is far below the normal middle aged man's.
(私の年収は普通の中年男性よりもずっと少ない。)

wage…主に肉体労働に対する報酬で、時間給、日給、週給などで
     支払われる報酬を表します。 
 His wages are ¥60000 a week.
(彼は週休六万円貰っている。)

fee…医者や弁護士など専門職に対して支払われる報酬を
   表すときに使います。
School fees of public school is free.
(公立学校の授業料は無料です。)

因みに微妙なところですが
私が頂いてる給料はfeeということになります(笑)
それでは今日はこの辺で
See you next[手(パー)]
  

英語で「客」の使い分け [英語学習]

夏になると観光客で私が普段利用している電車も
お客さんでいっぱいになります。
…ということで今日は英語で「客」の使い分けについて
書いてみたいと思います。
「客」といえばguest,visitor,customer,clientという単語が
思いつきます。
この違いは高校入試や大学入試でも問われることが多いです。
一語一語説明していきたいと思います

guest…招待された人、またはホテルなどの宿泊客を表すとき
     に使います。
We have guests staying this weekend.
(今週、宿泊客がいます。)

visitor…仕事や社交を目的とした訪問客を表すときに使います。
There was a visitor here to see you today.
(今日ここへあなたを訪ねてきた人がいます。)

customer…商店などで物を買う客を表し、通常得意客、常連客
       を表します。customが習慣という意味であることからも
       想像しやすいと思います。特に常連を強調するために
       regular customerというときもあります。
The new supermarket has taken away half of my customers.
(新しいスーパーにお客を半分取られてしまった。)

client…弁護士、医師、会計士などの専門職の依頼客を表すときに
     使います。普通の商店、会社の客の意味でも使われます。
     私が家庭教師を依頼される方も英語でいえばclientです。
That barber is gruff to all his clients.
(その床屋はどの客にたいしても無愛想だ)

最後に関連語を書いておきます。
これも入試では必須です。
audience…コンサート、映画、講演会などの聴衆
caller…短時間の訪問者
passenger…乗客
(最近はpassengerの代わりに乗客をcustomerと表現しているのを
よく目にします。)
spectator…スポーツ催しものなどの観客
tourist…観光客

それでは今日はこの辺で
See you next time[手(パー)]

英語で「決める」の使い分け [英語学習]

今日は英語で「決める」の使い分けについて
書いてみたいと思います。
英語で「決める」と言って思い出すのは
decide,determine,resolve.settle,fixくらいでしょうか。
これらについて1語ずつ説明していきたいと思います。

decide……最も一般的な「決める」という語です。決めるまでに熟慮したこと
       を暗示することもあります。
       これより強い決意がdetermine,resolveになります。
 We have to decide whether or not to go through with the
project as it is.
(計画をこのままやりとおすかどうか、私たちは決めなければならない。)

determine…固い決意、しっかりとした決意を表します。
 I can't determine the difference between the two.
(私にはその二つが区別できない)

resolve…決めたことをやり遂げようという強い信念、意思を含んでいます。 
      これは語の成り立ちからも類推できます。
      re(完全)solve(解く)だからです。
Once he has resolved on doing it, nobody will get him to change his mind.
(ひとたび彼がこうと決めたら、だれも彼の心を変えさせられない。)

settleとfix…両方とも「置く」つまり「心を置く→決める」となった語で
       主に日時、場所、価格等を決める場合に使います。
      違いはsettleの方が最終的に決めるという意味合いが強いと思います。
 Let's settle the time for leaving.
 (出発の時間を決めましょう。)
 They fixed the price at $10000.
(彼らは価格を1万ドルに決めた。)

「決める」は入試でも結構出てくる語だと思います。
英作文でもしっかりとニュアンスの違いを訳してほしいです。
それではまたSee you next time[手(チョキ)]

何故英単語の使い分けが重要か? [英語学習]

今日は急に早い時間から授業をしなければ
ならなくなり、大急ぎでブログを書いています[あせあせ(飛び散る汗)]
その割には時間がかかりそうなネタの題名を書いてしまいました(笑)

この英語のコーナーで私は英単語の使い分けについて
書いていますが
何故英単語の使い分けが大切か?
ということですが
これは基本的にはコミュニケーションのためです。

私たちはネイティブに比べて語彙が圧倒的に少なくなりがちです。
その時に、コミュニケーションで難しい問題が生じます。
例えば
こちらがAということを英語で説明したいとします。
Aが英語で何というか、どの単語のニュアンスか分からない場合に
次善の策としてBという表現を使ったとします。
問題はそれを相手がどのように解釈してくれるかの問題です。
日本人でAという表現が分からないから
仕方なくBという表現を使っているんだな
と思うか
本当にBという内容を伝えたいんだな
と思うかは完全に相手の解釈次第です。
ここにコミュニケーションのずれが生じてきます。
わかりやすく日本語で考えてみても
こちらがなるべく丁寧に話したつもりでも
言葉の使い方による誤解というのは日常茶飯事です。
語彙が少ない英語は尚更その危険があります。
ですから単語のニュアンスをしっかり知るためにも
英単語の使い分けは非常に重要です。

よく少ない単語で
コミュニケーションをしよう
というような本が売っていますが
少ない単語では全然コミュニケーションは取れません。

また分からなければジェスチャーで何とかなるのではないか
と思っている方もいると思いますが
ボディランゲージほど危険なものはありません[爆弾]
ボディランゲージは文化によって全く異なります。
あるジェスチャーがある文化では全く異なった意味になってしまう例は
五万とあります。

ですから、なるべくこちらの伝えたいことを正確に伝えるためには
英語の語彙や単語の使い分けといった知識が非常に大切です。
その重要性を私自身も痛感してきましたので
このコーナーでは使い分けについて書いているわけです。

イギリス英語かアメリカ英語か?No3 [英語学習]

今回もアメリカ英語とイギリス英語の違いについて
書いてみたいと思います。

①アメリカ英語(特に南部の方言ですが)では副詞の接尾辞lyを
 省略することがある

さすがにこれは英語の試験やフォーマルな文章ではNGです。
ですが、CNNのインタビューの中でも時々聞かれます。
方言のようなものですね。

I'm real glad you told me that.(それを教えてくれて嬉しいよ )
のように使ってしまいます。
勿論real→reallyと直してください。

②定冠詞の違い
アメリカでは定冠詞をつける表現でもイギリスでは省略する場合があります。
これも採点するとき頭を悩まします。

入院中で (米)in the hospital
       (英)in hospital
私なりの解釈で言うと、この場合イギリス式のin hospitalの方が文法的には
正しいと思います。
なぜならI go to school.私は学校に通っている
のschoolが無冠詞になる理由と同じです。
この場合theをつけると学校という建物に行く感じがでて
普段通学している→学生である
というニュアンスは表せません。
同様の理由で
食事中で (米)at the table
      (英)at table
もイギリス用法を私は使います。

ところが、次のような場合
私はアメリカ英語を使います。

将来 (米) in the future
    (英) in future

始めは (米) the first time
     (英) first time
日本の英語教育全般でも、この場合はアメリカ用法にしたがっていると思います。
勿論、イギリス用法で×になることはないと思いますが。

③集合名詞の扱い
日本では集合名詞は個々の構成員を意識をするときは複数形、
全体で一つの組織として考えるときは単数形
という風に習い
なんと、正誤問題にも出題されます。

実はこの使い分けは明らかにアメリカ英語とイギリス英語では
傾向が違います。
集合名詞はアメリカでは単数扱い、イギリスでは複数扱いにする傾向が
強いです。

アメリカ英語では
HIs family lives in Japan.
The governmment is planning to promote job training.
と書くのが普通で
イギリス英語ではこれを
HIs family live in Japan.
The governmment are planning to promote job training.
と書くのが普通です。

このあたりはどちらを使ってもいいと思いますし
アメリカ人、イギリス人の個々人の差も勿論大きいので
一概に上記のようには言えませんが
アメリカ単数イギリス複数という傾向があるのは事実です。
困るのは日本の入試問題ではこの違いで正誤問題がつくられる点にあります。
ですから原則として日本人は
集合名詞は個々の構成員を意識をするときは複数形、
全体で一つの組織として考えるときは単数形
と考えておいた方がいいと思います。

それでは今日はこの辺で
次回は単語の違いについて書いてみたいと思います。
See you next time[手(パー)]

イギリス英語かアメリカ英語か?No2 [英語学習]

今日はイギリス英語とアメリカ英語の文法的な
非常に特徴的な違いについて書いてみたいと思います。

①haveの疑問文、否定文
「あなたは車を持っていますか?」
を訳しなさい
という問題があるとすると
おそらくほとんどの日本人は
Do you have a car?と訳します。
勿論、これは正解ですが、これはアメリカ英語です。
イギリスではhaveの疑問文は次のように書きます。
Have you a car?答えも Yes,I have.のようになります。
もう少しくだけた言い方だと have gotを使います。
つまり、Have you got a car?になります。
have got は日本の入試問題にもよく出てきます。

②just already yetの時制
これは教えていて結構困ります。
イギリス英語ではjust already yetは当然現在完了と一緒に使い
過去形と一緒に使ってはいけません。
日本でも過去形と一緒に使ってはいけないように教えています。
ところがアメリカ英語の実際の用法を見てみると
現在完了で本来表す部分を過去形で表わすことが多いです。
その際just already yetは過去形と一緒に用いられてしまいます。
例えば
「彼は今出て行ったところだ」
というのを
イギリスや日本のように訳すと
He has just gone out.
となりますが、アメリカ英語ですと
He just went out.となります。
注意して頂きたいのはほとんどの場合、日本の入試では
下のアメリカ英語で書くと×をもらうことになると思います。
それは出題者が現在完了形を正確に使えるかを聞きたいからです。


日本の英語は①ではアメリカ英語を採用し②ではイギリス英語を採用しています。
つまりごちゃ混ぜです。
でもこれは日本に限ったことではなく中国には中国の英語があります。
中国の英語は発音が少しおかしくなっています。
シンガポールの英語は私にもよく分からない文法が沢山出てきます。
インドの英語はヒンズー語と混じっていますし
日本語に方言があるように世界言語となった英語にはそれ以上の方言があります。
このコーナーではしばらくはイギリス英語とアメリカ英語の違いについて
書いていきたいと思います。
次回は私が採点していてかなり困る前置詞の違い等について
書いてみたいと思います。

イギリス英語かアメリカ英語か?No1 [英語学習]

今日は腰が痛くてブログを書くのがつらいです。
重いものを持ったのが良くなかったのか
移動で全力疾走を繰り返したのが悪かったのか…
まだそんなに酷くない状態ですので
気をつけていきたいです。

それでは本題に入ります。
高校生の生徒、特に京都大学のように本格的な
英作文を出す学校を受ける生徒に
良く質問されることがあります。
それは
「英作文で使う英語はイギリス英語で書けばいいのか
それともアメリカ英語で書くべきなのか?」
ということです。

これに対する答えは非常に微妙です。
どの英語で書いても特に間違えていなければ減点されることは
ありません。
ただ、絶対に書き言葉で書かないとまずいことは
間違いありません。
日本語で言うと、このブログのような話言葉で英作文を書いてはいけません。

それでは
書き言葉で「イギリス英語とアメリカ英語」どちらがいいのか?
ということになりますが
これも難しい問題です。
アメリカ英語、イギリス英語といっても厳密な区別があるわけではなく
「よりアメリカらしいか、イギリスらしいか」
という違いになります。
これは個人差も大きいですし、時の流れとともに
用法が混ざってしまっている部分もあります。
ですから、自分が使う英語がアメリカ英語なのかイギリス英語なのか
というのは非常に微妙なんです。

敢えて言うならば「日本英語」で書けばいいと思います。
簡単に言うと学校で習った通りに書くということです。
文法的に間違えていなければ
用法がイギリス英語とアメリカ英語で違っていても減点されることは
絶対にありません。
そもそも大学入試の英作文の採点はあまり細かいニュアンスまで考えて採点
されていません。
それをやり始めると採点も非常に難しくなるからです。

この生徒からの質問に答えるかたちで
これから数回
このコーナーでは「アメリカ英語とイギリス英語」の私が考える大まかな
違いというのを書いてみたいと思います。
これはあくまでも一般に言われていること、及び短い私の人生経験で
感じた違いですので
もしかしたらそれは違うと
おっしゃる方もいるかも知れませんが
それに対しては
言葉の感覚の違いですのでなんとも言えません…

言葉は生き物ですので
どんどん変わっていきます。
日本語でもそうです。
これについて書きだすと大変長くなってしまいますが
一例をあげると
今、流行りの坂本龍馬です。
「龍」という字はもともと「りょう」という発音しかありませんでした
ですから「龍馬」は「りょうま」と読み「りゅうま」ではないわけです。
ところがおそらく大正時代くらいからでしょうか
日本語が乱れて(笑)
「龍」を「りゅう」と読むようになりました。
芥川龍之介からもわかると思います。
その影響からか「登竜門」を「とうりゅうもん」と読むようになってしまいました。
これは中国の昔の言葉なので当然「とうりょうもん」と読むのが本当です。
ただ最近はパソコンで「とうりょうもん」と打っても変換ででてきませんし
私も実際は間違えているのは知りながらも
多くの人が使っている「とうりゅうもん」ということにしています。
言葉は生き物だからです。

英語に限らず、日本語も時代と共に大きく変わっています。
国語の問題で方言はさすがに書いてはいけませんが
微妙な問題というのは実は沢山あります。
でも大体一般的に使われている通りに書けば大丈夫です。
この「アメリカ英語」と「イギリス英語」の違いもそうです。
そんなに気にせず学校や文法書に書いてあるように書けば入試ではOKです。

今日は時間が来てしまいましたの次回から具体的に
「イギリス英語」と「アメリカ英語」の違いについて書いていきたいと思います。
それではまた[手(パー)]

英語で「厳しい」の使い分け [英語学習]

今日は英語で「厳しい」の使い分けについて考えてみたいと
思います。
英語で「厳しい」といえばsevere,stern,strict,austereくらいがぱっと
思い浮かびます。ただ今回は結構意味が重なる部分が多い語ですので
使い分け、という要素は少ないかも知れません。
それでは順に解説していきたいと思います。

severe…この四語の中では一番適応範囲が広いのですが、意味あいとしては
     非常なほどに厳しく、他人に規律などを押し付けるという意味合いがあります。
     その他にも天候、状況、規則などが厳しいという場合にも使われます。
     あっ[exclamation]ここで書きながら気付きましたが厳しいにはhardもあります。
     hardは人、態度、罰などが厳しい、天候、季節などが厳しいという意味がありますが
     severeはhardと違って冷淡な厳しさではありません。
     余談ですがなぜか生徒に激痛を英作させると「heavy pain」と書く人が多いのですが
     これは「severe pain」の間違いです。
The sentence is too severe on her.
(その判決は彼女にとって厳し過ぎる。)

stern…この語はよく人が厳格だ、厳しいという意味で用いられます。この意味での反意語は
    softです。
    The teacher I remember the most from elementary school was my second-grade
teacher who was very stern.
(私が小学校の時に一番よく覚えているのは、とても厳しかった二年生のときの先生だ)

strict…人が規律などに対して厳格なこと、他人に対して厳しい場合に使います。
    The professor was strict with her students but fair.
(その教授は生徒に厳しいが公平だった)

austere…人・態度・規律などが厳しいことで、しばしば温かさや感情が感じられず
      自制的、禁欲的な場合に使います。
   They led an austere way of life.
   (彼らは禁欲的な生活を送った。)

最後に関連語です。
cruel…冷酷な
tighten up…(規則などが)厳しくなる

それではまたSee you[手(パー)]     

昨日受けた英語の質問 [英語学習]

今日からやっと平常授業です。
なんだかほっとします[わーい(嬉しい顔)]

昨日、こんな質問を受けました。
この質問は英語を教えていると結構受けるので
ブログで書くことにしました。

「私は北海道にスキーに行くつもりだ。」を訳させると初学者の場合
I will go skiing to Hokkaido.
と訳してしまう場合があります[ふらふら]

勿論、答えはI will go skiing in Hokkaido.
なのですが、
生徒から質問を受ける多くは
何故
「私は学校へ行く」というのは
I go to school.となるのに
この場合だけはin になるのかということです。

あまり英文法の理論をまだ習っていない生徒に
この説明をするのは
結構苦労します。
私は次のような説明をして納得してもらうようにしています。

例えばLet's go skiingを考えてみましょう。
この文には厳密には二つの意味があります。

goは勿論自動詞です。ですから目的語を取りません。
ですから必然的に次の二つのどちらかと解釈せざるを得ません。
これが構造語の便利なところです。
①SVCと考えて(このときskiingは当然現在分詞)
 「スキーをしながら行こう」と解釈する。
②go on Vingのonの省略と考えて「~の用事をしにいく」
と解釈する。
 今の場合は当然「スキーをしにいく」となります。

②の方が実際は使うことが多いと思います。
①の例としては
He went running to her house.
「彼は彼女の家へ走っていた」
というような場合です。

それでは、これを踏まえたうえで
I will go skiing to Hokkaidoを解釈するとどうなるでしょうか?
授業であればここでしっかり考えてもらい
生徒の解釈を聞きます。
そして適切な質問を投げかけ、より深く考えてもらいます。
しっかりと考えればもう答えが出るだけの材料は与えられているからです。
私の授業は最低限の基礎知識を与え、そこから生徒自身の解釈を聞くという形
で進むことが多いです。

①で解釈する場合「スキーをしながら北海道に行く」という
とんでもない意味になってしまいます。
確かに日本中が雪に覆われていて、スキーで日本縦断をするような人が
いればそのようなセリフもあるのかもしれませんが…
さすがにスキーをしながら北海道に行く人は日本ではいないのではないでしょうか。

②で解釈する場合はtoは方向を表し、文章をその前で切る働きがあります。
実はこの文章切って補足するのがto不定詞なのです。
ですから、I will go skiing / to Hokkaido.は
私はスキーという用事をする、北海道へ
日本語らしくすると
「北海道へスキーする」という用事で行くというおかしな意味になります。
当然この文章は北海道でスキーをするのですから場所を表すinをつけるべきなのです。
その他にも
shopping at a nearby supermarket
swimming in the river
skating on the lake
のように前置詞はtoではないものが使われます。
これも全く同じ論法で説明されます。

英語ではまず文法をしっかりと覚える。
そして何気ない表現に疑問を問いかけ
自分なりに思考してみるということが大切だと思います。
そういう思考訓練ができていれば
穴埋め文法問題などは
迷うわず一読しただけで答えが分かるようになります。
ただ漠然と意味を暗記していても意味がありません。
それを思考する道具として使ってこそ知識としての意味があるのだと
私は思います。

(オマケ)
ついでにI go to school.というのは一般動詞の現在普通形のため
現在の習慣を表し、しかもschoolが無冠詞ですので一般化され
私は学校に日常的に通ってる=学生である
という意味です。
学校という建物に何か用があっていく場合は当然冠詞をつけて
go to the schoolとなります。

英語で「気づく」の使い分け [英語学習]

ゴールデンウィークが始まり私の仕事も大忙しです。
移動が多くて、足の筋肉がバリバリです。
そんな中でも様々なことに「気づく」心の余裕が欲しいです。
と、いうことで今日は英語で「気づく」の使い分けについて
書いてみたいと思います。
かなり強引な振りですが…

英語で気付くといえばnotice,realize,recognize,be aware of
が思い出されます。
この単語について順に解説していきたいと思います。

notice…五感や心の働きによって気がつくことです。最も一般的に使えます。
     他動詞で語法の面でも色々な目的語が取れるので便利です。
     また名詞になったときには「注意、注目」という意味でそこから派生して
    「通知、予告、告示、ビラ、批評」など様々な意味を持つ語です。
    Did you notice a mole on his face?
(あなたは彼のほくろに気がつきましたか?)

realize… 事柄の意味や重要性を認識し、実感するときにつかいます。日本語で
     「悟る」と訳すことがあることからも分かります。またrealにするという語源から
     夢や目的が実現するという意味もあります。realizeは他動詞ですが、この意味で
     対応する自動詞はcome trueです。
  I don't think you fully realize the importance of this machine.
(この機械の重要性をあなたが認識しているとは思えない。)

recognize…これは既知のものを認める、それと分かる、というときに使います。
        これは例文をあげながら説明したほうが分かりやすいです。
       I recognized you by your step.(足音であなただと分かりました。)
       のように人をある人だと認識する場合に使います。
      日本語の「気づく」は語の意味が広いので、この意味でも気付くと訳せてしまいます。
      たとえばI didn't recogniize you.というのを「君だとは気付かなかったよ」と訳せる
      わけです。このように「使い分け」には日本語と英語の語の持つ意味の広さから
     生じるものもあります。

be aware of…五感や心の働きによって気付いている状態を表します。 
        この語も良く使います。何か苦情を丁寧に言うときはYou are not aware of it,but…
       「お気づきでないかもしれませんが…」ですし、
       「そんなことはとっくに知ってるよ」というときはI'm fully aware of that.と言います。
       勿論次のような普通の文章にも使われます。
    He should be aware of the dangers of smoking.
(彼は喫煙の危険性について気付くべきだ)

最後に関連語です。
note…注目する
perceive…知覚する
recognition…認識
sensation…感覚

それでは今日はこの辺で
See you next time[手(パー)]      

英語で「競う」の使い分け [英語学習]

今回は英語で「競う」の使い分けについて書いてみたいと思います。
このコーナーは結構久しぶりですね。
ブログを書いていると、毎日の出来事等に内容が偏りがちです。
どうしてもそうなってはしまいますが
なるべくバランス良く書いていきたいと思っています。

「競う、競争する」といえばcompete,contend,contest,rivalくらいでしょうか。
日本語になっている語も多いですね。
それでは1語ずつ解説していきます。

compete…何を求めて争うのかという目的が強調される語です。前置詞が大切で
      通常compete with人to不定詞(for名詞)という形で使います。withはagainstでも
     構いません。competeは語源、com(共に)pete(求める)からも「目的」が強調される
    理由はよくわかると思います。
    We cannot compete with them for the contract.
(我々はその契約をめぐって彼らと争うことはできない。)

contend…contendも用法はcompeteとまったく同じです。ただこちらは争う相手に重点が
      置かれた語です。competeとcontendはセットで覚えたほうがいいです。
     We contended with them for the prize.
(私たちはその賞をめぐって彼らと争った。)

contest…名詞で使われる場合が多いですが、動詞で使うこともあります。選挙などで
      議席を表す場合に良く使われます。この語は上記二つと違い「他動詞」である
      ことに気をつけてください。辞書にたまに自動詞の用例も書いてありますが、
     実際はほとんど他動詞で使われます。自動詞なcontendを使うのが普通だからです。
   Five people are contesting a seat on the municipal assembly.
  (五人が市議会の1議席を争っている。)

rival…これも他動詞で、名詞で使われることが多いですが、おもにイギリスでは動詞でも
   使います。競う相手や物と、実力、品質の点でほぼ互角であるということ示唆しています。
   Nothing rivals baseball in excitement.
(興奮させるという点で野球に勝るものはない)

今回はこの辺でおしまいです
See you[手(パー)]

英語で「器具」の使い分け [英語学習]

最近、椎間板ヘルニアのリハビリ等で
様々な「器具」にお世話になっていますので
今回は英語で「器具」の使い分けについて書いてみたいと
思います。
「器具や道具」というとすぐにtoolを多用する傾向にありますが
本当はしっかりと使い分けをする必要があります。

英語で「器具」(道具も含むことにします。)というと
instrument,appliance,apparatus,implement,tool等があります。
これらについて1語1語説明していきます。

instrument…特に精密な、学術的研究につかうものや楽器について
      使われます。私が結構良く使う単語です。
可算名詞です。
  The doctor had to sterilize all the instruments.
  (医者はすべての道具を消毒しなければならなかった。)

appliance…特別な用途、目的のための器具でよく「家庭用電気器具」
     の意味で使われます。今、流行りの「家電芸人」も強引に訳せば
      appliance entertainerです(笑)  これも可算名詞です。
  Her dream was to have the kitchen equipped with modern appliances.
  (彼女の夢は最新式の器具を備えたキッチンを持つことだった。)

apparatus…集合的に器具一式を表し、通常不可算名詞として用いられます。
     「装置」と訳した方がうまくいく場合が多いように思います。
  The apparatus can heat up this big room in a minute.
  (その装置を使えば、この広い部屋もすぐに暖まります。)

implement…電気など動力源を必要とせず、おもに手で動かす「器具」に
     使います。最近の用法を見ていると、ほとんど庭仕事や農作業に
     使われる道具に使われます。鍬とか鋤などです。
  Where can I buy some implements for gardening?
  (園芸用具はどこに行けば買えますか?)

tool…最近はコンピュータtoolにも使われ、一番広く使われていますが、
   元々基本的にはtoolといえば職人などが手に持って使用する
   道具を指します。それが転じて商売道具、更に転じていろいろな意味で
   昨今は使われています。ことわざを例文に書いておきます。
  A bad workman always blames his tools.
  (下手な職人は何でも道具のせいにする。)
   →日本語でいうと「弘法は筆を選ばず」です。

関連語
fishing gear…釣り道具
heating apparatus…暖房器具
household articles…家庭用品
kitchen utensils…台所道具

それではまたSee you next time[手(パー)]

(オマケ)
それにしても最近ブログをある一定以上長く書くと
画面がガクガクなって打ちにくくて仕方ありません。
今も私が自分で打っている言葉は
打ち終わるまで見えないのです[もうやだ~(悲しい顔)]  


誤文訂正問題(大阪産業大学改題)~解答編~ [英語学習]

この前書いた誤文訂正問題の解答を書きたいと
思います。この問題は誤文訂正問題としては極めて標準的なものです。
難易度が上がると、単語や構文が非常に複雑になり
文章自体の意味をとるのに時間を要す問題になります。
この問題では意味や構文は単純ですので
標準的な問題といえます。

(問)次の英文の誤りを訂正せよ。誤りがない場合は「なし」
   と記せ。

(1) It is a habit in Japan to take off your shoes before entering a house.
(解答)これは意味として日本人の習慣ですので
Japan→the Japaneseに訂正する必要があります。
(2)The house consisted of three bedroom,a kitchen,and a bathroom.
(解答)間違いはありません。consistは自動詞でconsist ofで
~から成る、という意味です。
(3)Water is very rare in some parts of the country.
(解答)意味から考えてrareはまずいです。水が乏しいのでから
rare→scarceに換えるべきです。因みにrareはある行動が
「頻度が少ない」という意味です。
(4)The only thing they cared for was how to make money.
(解答)意味から考えてcare for(~を好む)が良くありません
care for→care about(関心がある、気にする)に換えるべきです。
(5)She makes the dog stay outdoor during the summer.
(解答)stayが自動詞ですから、outdoorという名詞は後ろに置け
ません。outdoor→outdoorsに換えて副詞にすればOKです。
(6)Apart of a few minor problems,the trip was a great success.
(解答)これは単にapart fromをapart ofに間違えているだけです。
(7)My job provides me with the opportunity to meet new people every day.
(解答)毎日の習慣ですので現在普通形でOKです。
間違いはありません。
(8)His father has forbidden him from going out on his own at night.
(解答)forbidは禁止するという意味で、このような消極的意味の
動詞は通常V+O+from Vingとなります。ところがforbidは例外で
不定詞をとります。ですからforbidden him from going →
forbidden him to goに訂正すべきです。

以上で解説おしまいです。
英語は構造語ですので、用法や文法をしっかり意識して勉強する
必要があります。そういう勉強を普段から心がけている方には
今回の問題は極めて簡単な問題だったと思います。
私のようにこの手の問題に仕事がら慣れていますとほぼ一読しただけで
答えはでますので書く時間を入れても八問で1分もかかりません。
それくらいのレベルになれば受験でも他に時間がかけられるように
なると思います。受験生の皆さんはしっかり学習してください[パンチ]