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英語で気をつけたい表現 [英語学習]

私は基本的に書き言葉や一般的な英語を授業
で教えています。
スラングや方言は代表的なもの以外は実際に
今どのように使われているかは
わかりません。
地方や国によって英語ほど方言の多い言語も
珍しいと思います。

そんな許容範囲の広い英語の中でも
私が授業中いくらなんでもその表現はおかしい
というものがあります。
それを今日は取り上げてみたいと思います。

英語を調べるときは基本的には英英辞典で調べた方が
いいと思います。
英和辞典の弊害というものが
授業をやっていると強く感じられます。

学生の中で「困っている」という日本語を英作すると
すぐに「be in trouble 」を使う人がいます。
例えば
「困った顔をして、どうしたの?」
という文を英作してもらうと
You look in trouble.What's the matter?

かなり勉強ができる学生までが訳します。
また
問題集の解答にもそう書いてあるときがあります。

これは流石に違和感を感じます。
基本的に「be in trouble」という表現で
困っているという状態を表すときは
「かなり深刻な事態」の場合です。
つまり
警察沙汰とか未婚の女性を妊娠させたとか
そういう深刻度の高い内容に使います。

ですから
相手の顔をみてYou look in trouble.はどうかと私は思います。
ここはYou look worried.が適切だと思います。
もしくは動揺している感じだと
アメリカ人がよく使うupsetですね。

学生はどうしても英語と日本語を一対一に置き換える傾向があります。
英語の入門として意味を覚えるときは
それでも構いませんが
意味を覚えたら
次の段階として
その語のニュアンスも覚えて欲しいです。
ニュアンスがわからなければ
本当の意味でその表現は生きた表現には
なり得ないと思います。

このような例は本当に無数にあります。
この前テレビを見ていたら
「cannot help ~ingは~せざるを得ない」と
誰かが言っていましたが
おそらく日本人が使う「~せざるを得ない」は
大抵「have to」で訳した方が適切です。

cannot help ~ingは元々避けることができない
つまり「思わず~してしまう」と訳した方が圧倒的にいいと思います。
「思わず笑っちゃう」
I cannot help laughing.のように使います。

「私は今日勉強せざるを得ない」という例文があるとすると
かなりの学生が
I cannot help studying today.と訳しますが
もうおわかりだと思いますが
これは日本語の意味とかけ離れています。

楽しくて楽しくて思わず勉強しちゃうんだ~[わーい(嬉しい顔)]
という意味です。
そんな生徒ばかりだったら本当に嬉しいのですが(笑)

そうではなくて
今日中に終わらせなくてはならないなど
というニュアンスで
「勉強せざるを得ない」
という意味ですと
やはり
I have to study today.とするのが自然です。

こういう例は山ほどありますので
また何かの機会に書いてみたいと思います。
それではまた明日!

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