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昨日受けた英語の質問 [英語学習]

今日からやっと平常授業です。
なんだかほっとします[わーい(嬉しい顔)]

昨日、こんな質問を受けました。
この質問は英語を教えていると結構受けるので
ブログで書くことにしました。

「私は北海道にスキーに行くつもりだ。」を訳させると初学者の場合
I will go skiing to Hokkaido.
と訳してしまう場合があります[ふらふら]

勿論、答えはI will go skiing in Hokkaido.
なのですが、
生徒から質問を受ける多くは
何故
「私は学校へ行く」というのは
I go to school.となるのに
この場合だけはin になるのかということです。

あまり英文法の理論をまだ習っていない生徒に
この説明をするのは
結構苦労します。
私は次のような説明をして納得してもらうようにしています。

例えばLet's go skiingを考えてみましょう。
この文には厳密には二つの意味があります。

goは勿論自動詞です。ですから目的語を取りません。
ですから必然的に次の二つのどちらかと解釈せざるを得ません。
これが構造語の便利なところです。
①SVCと考えて(このときskiingは当然現在分詞)
 「スキーをしながら行こう」と解釈する。
②go on Vingのonの省略と考えて「~の用事をしにいく」
と解釈する。
 今の場合は当然「スキーをしにいく」となります。

②の方が実際は使うことが多いと思います。
①の例としては
He went running to her house.
「彼は彼女の家へ走っていた」
というような場合です。

それでは、これを踏まえたうえで
I will go skiing to Hokkaidoを解釈するとどうなるでしょうか?
授業であればここでしっかり考えてもらい
生徒の解釈を聞きます。
そして適切な質問を投げかけ、より深く考えてもらいます。
しっかりと考えればもう答えが出るだけの材料は与えられているからです。
私の授業は最低限の基礎知識を与え、そこから生徒自身の解釈を聞くという形
で進むことが多いです。

①で解釈する場合「スキーをしながら北海道に行く」という
とんでもない意味になってしまいます。
確かに日本中が雪に覆われていて、スキーで日本縦断をするような人が
いればそのようなセリフもあるのかもしれませんが…
さすがにスキーをしながら北海道に行く人は日本ではいないのではないでしょうか。

②で解釈する場合はtoは方向を表し、文章をその前で切る働きがあります。
実はこの文章切って補足するのがto不定詞なのです。
ですから、I will go skiing / to Hokkaido.は
私はスキーという用事をする、北海道へ
日本語らしくすると
「北海道へスキーする」という用事で行くというおかしな意味になります。
当然この文章は北海道でスキーをするのですから場所を表すinをつけるべきなのです。
その他にも
shopping at a nearby supermarket
swimming in the river
skating on the lake
のように前置詞はtoではないものが使われます。
これも全く同じ論法で説明されます。

英語ではまず文法をしっかりと覚える。
そして何気ない表現に疑問を問いかけ
自分なりに思考してみるということが大切だと思います。
そういう思考訓練ができていれば
穴埋め文法問題などは
迷うわず一読しただけで答えが分かるようになります。
ただ漠然と意味を暗記していても意味がありません。
それを思考する道具として使ってこそ知識としての意味があるのだと
私は思います。

(オマケ)
ついでにI go to school.というのは一般動詞の現在普通形のため
現在の習慣を表し、しかもschoolが無冠詞ですので一般化され
私は学校に日常的に通ってる=学生である
という意味です。
学校という建物に何か用があっていく場合は当然冠詞をつけて
go to the schoolとなります。
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