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経験よ、さようなら [家庭教師のお仕事]

経験って
プラスに働くようで
マイナスに働くことの方が
実は結構多いです。

一度経験すると
怖くてできないとか
経験が積み重なっていったからこそ
先入観や偏見が構築され
普通のことが普通に出来なかったりしますよね。

野球でもバスケでも
プロ家庭教師でも
自分の経験を選手に当てはめて指導する
指導者はまず成功しません。

そもそも時代が違う(笑)
教える相手も自分なわけではないですし。

しかも
思い出って美化されるんです。
例えば私が明治大学に受かったとしたら
自分がやってきたことは
全て正しく思えてしまうんです。
成功経験は。

でも
実はやり方を変えていたら東大に
受かっていたかも知れませんよね?
はなから受けてない大学だとしても

ここに大きな盲点があるわけです。
自分が実はやり方を変えていたら
もっと伸びてたかもしれない
もっとできたかもしれない
そちらの方が本来正しい方法であったかもしれないのに
そんなことを考えずに
自分のやり方が正義になるんです。
この正義を
指導するものに振りかざしても
うまくいくわけはないんです。

自分がプレイヤーとしてやることと
指導者としてやることはそもそも違いますし。

ですから
自分の拙い一回の成功体験なんかで
人を指導したら大変なことになります。
それをやる人は
この方法の誤りにさえ気が付きませんが。

私も自分の勉強方法を生徒にやれ、とか
そんなことは言ったことはないです。
全く別のものなので。
生徒間でもそうです。
あの生徒でうまくいったから
この生徒でうまくいく確証はないです。
勿論試してはみます
それでうまくいけば儲けものなので。

経験って本当に邪魔です。
物理をやってると
そういう矛盾に苦しみます。
今まで勉強してきたことが
逆に邪魔になることも多々あるので
それをいかに捨てられるか
サヨナラできるかが大事だったりするんです

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