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空のボール [家庭教師のお仕事]

生徒が試験を受けて
どういう内容だったか?
私が聞いて
生徒が再現できる場合
よく考えてきた証であります。

大体
どんな問題か覚えてすらいない
生徒も結構いますし
部分部分捨てた問題というのは
記憶に残りにくいので
再現ができません。

試験を受けてきて
結果がいい
必要条件は問題をよく覚えている
ということになるでしょうか
まあ確実にそうとは言えない部分もありますが
第一志望の場合はそうなりますね。
生徒が第1志望で
問題を覚えてない
何が出たかも言えない
これは終わったな…と直感的に思いますわな( ̄◇ ̄;)

…ただ
確実にそうじゃない場合…って
どういう場合か
これは私は身をもってわかりますが
問題を解くのに
さして思考しないで解いた場合…
記憶に非常に残りにくいです。
私は入試問題等で
そんなに頭を使っては
解いてないです。
生徒によって考え方は変わりますが
できる生徒なら
その生徒の解法と被らない解法にするように
するとか
生徒の得意な方法で解法を選んだりとか
説明がわかりやすい路線で行くかとかとか
そういうことはよく考えています。
問題の内容自体は…結構忘れやすいです。
考えてないことが多いので( ̄◇ ̄;)
1日全てに頭を使って生きられないですしね
疲れるので。
糖分たくさん摂りたくなりますし
健康にも良くない
(嘘:そんなこと気にしたことはない)

私の場合…あんまり
思考の跡が問題に見出せないことが多いので
生徒に結構丁寧にお話してもらわないと
やった問題が何か思い出せないです。
まあこれは
生徒が9名いて
各々違う問題、科目でやってるので
それ自体で記憶が
薄まってる可能性も大いにありますが。
五分五分くらいの原因かと。

まあ
このお話からも分かりますように
教える仕事って
全てを教えてはダメです。
よく私がやっている
間違えた説明をして
何もなかったように終わり
生徒が納得した感じで説明を
聞き終えたところで
さっきのあれは…あってたの?
みたいな
著しく生徒に評判が悪い方法や(笑)
あるやり方のイントロだけお話をしておいて
生徒の演習待ちと言いますか
勉強してくれればちゃんと気づくように
空のボールを投げておくとか
まあやがて生徒から返ってくればその時に
お話を改めてしますし
返ってこなくて重要な場合は
私が口火を切ってお話しします。
まあ、関連する問題を忘れた頃に解かせるわけですが
それで
要らないような感じなら放置とか

結構
教える側からしても
勇気がいることですが
生徒が考えてくれるであろうことを
信頼して
空のボールを投げるというのは
大切です。
脳の機能上
これが一番勉強ができるようになります。
まあ
でもこれは本当にケースバイケースです。
テスト前にこんなことはしないですし
生徒が今何が必要かによっても判断をします。

昔は100%解きやすい分かりやすい
裏技的解法
みたいな
予備校まがいの方法を主体に教えていましたが
それだとそんなに力がつかないんですよね…
しかも個人個人考え方のくせみたいなものがあって
最適解法が最良解法でないことの方が多いです。
あまりにも
非効率な場合は口を出しますが
やがて生徒の中で自分で勉強し考えてふるいに
かけられた結果出てきたものの方が
力になりますので。
そのために投げるボールも必要なわけです。
別解みたいな。

そういう過程を経ないと
本当の意味で力がつかないです。
ですから
プロ家庭教師って先読みの力がないと
できないと思います。

先を読んで
色々な色の空のボール
空ーボールと名付けてますが
これを適切に投げるというのが
一番難しく大切なことです。

目の前の問題を
解く
効率のいい解説を読む
納得する
では普通にしか
できるようにはならないんです。

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