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エントロピー的発想 [雑感]

エントロピー増大の法則というのが
あります。
物理学的正確さを犠牲にして
要約しますと
乱雑さは増していく…
ということです。
本当は違いますけどね(^◇^;)

まあ
そういう考えだとすると
例えば汚くなった自分の部屋を掃除する
そうすると
自分の部屋は綺麗になり
エントロピーが減るわけですが
ゴミを捨てることで
ゴミ的エントロピー?は増大するわけです。
これは
エントロピーが低くなったわけではなくて
移動しただけです(笑)
部屋→ゴミへと
もっと正確に書くと
自分の部屋→社会→自然
ですが

私たちの社会もそういうものです。
株で大儲けする人がいれば
大損する人がいる
富が移動してるだけです。

よくギャンブルで
100倍の的中
10万円買ってたらなあ
100万円買ってたらなあ
とか
私の生徒でも
そういうことをいう人がいますが
それは根本的に間違っておりまして
100万円買った時点で配当はもっとグッと下がり
100倍ではないからです。
全体の売り上げがあって
堂元が日本のギャンブルだと25%くらいぬいて
(国がですが(^◇^;))
そのお金を再分配してるだけなわけです。

日本の医療費安いなあとか
お医者さんが健康保険制度で
現状儲かるのは
病気にもなってない
健康な経済的に頑張ってる人が
介護保険込みで
年間100万近く
保険料を納めてるだけで
アメリカでも医療費100万…高い
病院に行ってもないのに100万…
それを文句を言わずちゃんと払ってる多くの国民がいる。
私も昨年病院に1回も行ってないですが
そういう国民の再分配
犠牲によって
普通の日本の医療が成り立っています。
こういう国民健康保険制度
経済活動を頑張ってる方々が
馬鹿らしいからやめると言えば
少ない予算内で賄うしかない
医療の未来も何もなくなります。
本来そんなものです。

研究者も皆そう
税金のお世話になってる。
これは富の再分配のおかげ。
日本の経済自体がおかしくなれば
誰も何もできないんです。

それは絶対に忘れてはダメで
明らかにそちらに優先順位がある。
元のお金がなきゃ
誰も何もできない。

この犠牲をどうするか?
犠牲をゼロにしちゃえというのが
非常に恐ろしい考え方で
それをやったのがナチス。
最近ナチス的な考え方が横行してるのを
私は嫌な気持ちで見ています。
ナチスの反省点を
ヒトラーという狂人独裁者が
ユダヤ人を大虐殺した
ということだと思ってると
大きな間違いが生まれます。

どこかで犠牲は必ずでます。
要はその犠牲をどう移動するか
バランスを取るか問題なんです。
何事も。
それがエントロピー的発想。

受験においても
何かしらの犠牲を払わないといけないです。
全てを得意にする
それができればいいのですが
それを目指してしまうのが
危険な思想で
それは絶対に無理( ̄◇ ̄;)
どこを捨てるか、犠牲にするか
その受験で1番影響のないところに犠牲を移動する
エントロピーと同じです。
それが1番大事なことだったりします。

あ、因みに国語はダメです。理系でも。
難関大学受けるならば。
言語がなくて何があるのか?
みたいな話です。
先程で言えば、国語は
国家にとっての経済活動のような
ものです。
国語を犠牲にする受験というのは
私からすると終わってます。

元々、こういう考え方を人類はとってきたのですが
最近はそうじゃないところが怖い。
乗客300人の旅客機がテロリストに乗っ取られて
3000人がいるビルに突っ込む
この時、軍は旅客機を撃ち落とすべきか?
こういうのが今は哲学の問題になっていますが
ひと昔前なら簡単
実際に9・11 よりずっと前に、この事件はドイツで起きて
ドイツはその後、撃ち落としてもいいという法律を作り
最近、それがうーーんという、人の命は重いしなあということで
改定されてその法律はもうないです。
軍が撃ち落とせば乗客300人は亡くなる
撃ち落とさなきゃ乗客300人+ビル3000人が亡くなる
こんなの撃ち落とした方がいいに決まってますが
その判断ができない時代に来ているのです。
犠牲ゼロが目標、人命何より大事。
だから哲学の難問として
「現代人の」皆さんの頭を悩ませる。

環境問題が全部そう。
グレタちゃんとか。
地球温暖化問題。
あれをやってる人は根本的に科学を学び直すべきだと
私は思いますが。
やりますよ!グレタちゃんのプロ家庭教師。
Twitterに投稿してみますかね(笑)
5m離れてね。safe distance ね(笑)
コロナに関係なく
近くで
グレタちゃんに睨まれたら
寿命が10年は縮むのでね。
面と向かったら
環境問題考え直せとか…言えない(笑)
睨まれるからね…(^◇^;)

話が逸れました( ̄◇ ̄;)

犠牲を払えない。
というか
犠牲の移動という考え方がない。
ゼロにできると思ってる。
私は今後人類にとってこれは非常に危険だと思ってます。
不可能なことを盲信してるので。

コロナにしても

犠牲になってる人は
自粛で経済活動ができない方々
その方々に犠牲が集中している。
それが現在の主流の政策だということです。
コロナにかかる人に
犠牲を持っていく方法もあるわけです。
例えば今、全国民検査をして
コロナにかかってる人は大変申し訳ない
ですが
どこかのコロナ島へ移住して頂いて
そこで自然にコロナが無くなるまで生活してもらう。
または海上に船ですね。そこへの移動。
それ以外の人は普通に経済活動をするとか。
これがコロナになってる人に犠牲を移す方法ですね。

ただ真逆もあります。
ある経済活動自体を
業態を変える
それによってコロナの中でも
ちゃんと稼げるところは稼げて
日本全体としては
それほど落ち込まない…。
元々コロナ前から空いてる店は空いてるだろ!
みたいな
だから経済自体
今が業種別淘汰だと考える。

他にも
もっと原始的な考えで言いますと
原始的というか動物的
自然淘汰的な考えです。
今人口が70億を超えてます。
私も世界最大の問題は人口爆発だと思ってますが
自然に120億くらいで落ちつき
多すぎるので自然に減って100億くらいで落ち着くんじゃない?
という科学が信じられて
対策は打たれてない。
もう終わりましたが非人道的?な中国の一人っ子政策が
なければ、もっと人口は増えてたわけで…
そんな増え過ぎた人口。
コロナにお金をかけるのは無駄なので全部放置。
おそらく世界の1割から2割の人が亡くなりますが
人口が増えすぎた中で
亡くなる人は弱い人なので
人類という種にとっては何のマイナスにもならない。
むしろ人口爆発が抑制されてプラス。
強いものが生き残る
弱肉強食だ
という犠牲の移動方法もあるわけです。

他にもまあ考えれば考えるほど
どこに犠牲を移動するか…色々あるわけです。
それを上手いことやる。
現状経済活動が抑えられすぎ感はありますが
もう皆さんのmindがそうなっていて
再開したところで消費は
伸びないかも知れないですが。
犠牲の調整役
それが政治の役割でもあるのですが。
どういう選択がなされるかは
時代と思想次第なんですが…

いずれにしろ
犠牲をゼロにはできない!
そして私たちはそのような犠牲の元に
生かされてることを忘れてはいけない

私は思うのです。

生物は犠牲を生まないと生きていけない。
もっともシンプルで
普遍的な原理。
今、誰かのために
多くの人が大変な犠牲を払ってるわけです。
これが正しいのか間違っていたのか
それは後の時代に再考察しないと分かりません。

コロナにかかるより
普通の仕事ができなくて
困窮する方が、
ずっと辛い場合もある。
死ぬほどの借金を負う人もいる。
その犠牲の元に
毎日感染者が減らん
自粛不足だみたいな発言もあることを
忘れないようにしないと。
コロナを減らすことだけに考えがいくと
大変な間違いが起きる。
コロナとは結局共存共栄するしかないですし。
私達が慣れて、薬がある程度できて
対応可能な平衡点を見つけていくということです。

私は毎日家を出る時
必ず全ての犠牲に感謝して
数秒目を閉じて
家を出ることを習慣にしています。
あ、これが数理物理教の
礼拝でもなんでもないです。
先日生徒に数学教に入信するには
どんな本を読めばいいのか?と
聞かれましたが(笑)
この宗教は皆さんの心の中にあるんだとか
適当なお返事をしておきましたが…

ずっとこの習慣を続けてますが

私の身体を作ってくださった
別に私に食べられるために
生まれてきたわけでもないだろうに
何で死ななきゃいけないか分からない
動植物…
今ならこうして多くに犠牲の元に
普通に仕事をさせてもらってること…
それに感謝の気持ちを持って
今日もその犠牲の分
頑張っていい授業をするぞ〜と
誓って
家を出るんです。

そしてその誓いは
同時にいつかは
自分も犠牲になることが有れば
それは喜んでお引き受けする
覚悟の誓いでもあるわけですが。

犠牲があるということは
多様性があるということです。
多様性のもっとも大事な担保が
犠牲があるということです。
進化とはそういうものなんです。

ところが今は
多様性を大事にしましょうと言いながら
犠牲を生まない社会を目指している。
当然うまくはいかないけど
うまくいかない結果よりも
それを取り繕うために
人間がうみだす
思想が私は怖い。

私が皆さんに
一つだけ言える真実は
私は私なりに精一杯努力をして生きてきたつもりですが
私が人生で自分の力で成し遂げたことは
何一つもなかったです。
ただ単にエントロピーが移動しただけ
だということです。
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不確定性原理 コロナで暇な人へNo4 [科学ネタ]

さて
量子についてでも
書いてみますか。

光が大抵は波として振る舞うものなんですが
アインシュタインが光電効果を
光を粒子として説明し成功し
粒子ととして考えられてた
電子も波としての性質をもち

それならということで
ドブロイが粒子だと思われてた電子も
波じゃない?みたいなのでドブロイ波長というのを
考えました。
そしてそれが一応実験で確認されて
元々波動方程式というのが19世紀からありましたが
それを電子に適用した方程式を
シュレーディンガーとディラックが
それぞれ独立に解きました。

そうそう
水素原子のシュレーディンガー方程式
大学教養で解かされて
計算面倒すぎて
物理がみんな嫌いになっていくやつです(笑)

勿論
シュレーディンガーもディラックもこれを手計算で
解きました、えらい!

これを解くと
波動関数と、 水素原子が取りうる全てのエネルギーが
出るんです。
ここで奇妙な結果が出るわけです。
エネルギーは最初から決まってるのであろうということですが
実際に測ってみないと
どの値か確定しない。
この量子的な考え方に早く洗脳されてください(笑)

ここでついにエネルギー保存則が破綻します。
あの大学入試で大事に大事にされてきたあのお方が…

その話の前に
このややこしい方程式を全く別の方法で
オリジナルで解いた若者が現れました。
それがあの
ハイゼンベルクです。
なんと31歳でノーベル物理学賞をもらいました。
それくらい彼の方法はオリジナリティに溢れ
卓越したものでした。

彼は行列力学という方法を作りあげました。
現在の主流の力学です。
そしてこの方法にはとんでもない
秘密が隠されていたのでした。
それは
位置と運動量の不確定性
時間とエネルギーの不確定性です。

不確定性原理については有名かもしれませんが
説明しておきます。
位置を正確に決めようとすると
運動量が分からなくなり
運動量を決めようとすると位置が分からなくなる
この二つの積は一定値以上だということです。

問題は時間とエネルギーですが
これはちょっと基礎知識がないと説明しづらいですが
例えば水素原子にエネルギーを与えると
元々基底状態にあった電子が励起する
そしてやがてその電子は元の軌道にもどる
その時に電磁波を出すんです。
バンジージャンプでの絶叫と同じで(笑)

そこで問題はこのエネルギーの高さなんですが
高ければ高いほど
そのエネルギーを保つ時間は短くなります。
そしてエネルギーと気軽に言いましたが
このエネルギー自体にも不確かさが存在し
(エネルギーの予想される最大値と最小値の幅がある
ということです。)
時間が短ければ短いほど
エネルギーの取りうる幅は増加します。

先程の話を言い換えますと
基底状態というのは
1番エネルギーが低い状態なので
そこに滞在する時間が何もなければ無限で
基底状態のエネルギー値は一つに定まると言っていい
ということです。
そして2番目の不確定性原理は
このエネルギーと時間間隔は反比例するが
ある値以上を必ず取るという
下限があるということです。

…ここで皆さんお分かりかと思いますが
水素原子に高いエネルギーを与えれば与えるほど
エネルギーの取りうる幅は広がり
エネルギーなんの制約もなくなり
好き勝手な値を取れると言うことです。
そしてある時間であれば無からエネルギーができたりも
するんです。

そしてちょっとした数学的なテクニックですが
フーリエ変換を使うと
粒子の位置のばらつき→運動量のばらつき
時間のばらつき→エネルギーのばらつき
となります。
実はハイゼンベルクはここまでの結果を考えではいませんでした。
ハイゼンベルク自身は観測をするには
光を当てないといけない
その光子すら、実際のものに影響を及ぼしてしまう
そんな風に考えていました。
それが数学だけで出てきた
ハイゼンベルクの不確定性原理自体に一致していました。
量子論自体
もっと言うと
この宇宙自体に不確実性が性質として内在すると言うことです。

そして皆さんお忘れかも知れませんが
E=mc*2
これは物質のエネルギー化
エネルギーの物質化
を表していますが
光子は質量がない、エネルギーと運動量しかないのに
それが物質を生み出したり
原子核の質量が欠損することで
核爆発というエネルギーを生み出したり
摩訶不思議なマジックショーが始まるんです。

長いので今日はこの辺で
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