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宗教と科学

科学者は基本的に無神論者です。私も特に何かの宗教を信じている訳ではありません。
科学と宗教の間には大きな溝、というか誤解があります。
その誤解を解き、科学と宗教がそんなに遠くはない関係にあることを示したいと思います。

科学者は「疑う人」なのです。ただ何かを妄信することなど絶対にできません。
たとえ真実だと思われていることについても一度は疑ってみる、
それが科学的態度であり、それによって科学は様々なブレイクスルーをしてきました。
ですから、科学者は例えば聖書に書いてあることについて、
それをそのまま信じることなどできません。
必ず、疑問があれば実験し試してみます。

こんな少年の話を聞いたことがあります。
自分の家がキリスト教で毎週教会に行き、聖書を読まされていた少年は
「右の頬を打たれたら右の頬をだせ、左の頬を打たれたら左の頬をだせ」
という文句に
「本当にそんな人はいるのかな?」
と疑問に思いました。
そこで実験する為に、少年は教会に行って牧師さんの頬を思いっきり引っ叩いたそうです。
そしたら牧師さんは頬を出すどころか引っ叩き返してきたそうです(笑)。
これは笑い話ですが、少年の態度は実に科学的です。
聖書に書いてある内容で疑問に思ったことを実際に試してみたからです。

科学者は一事が万事こんな感じですから
神がいるとか、
進化論を否定して人間は他の種とは違うんだなどという
ことを妄信できる筈がありません。

何かに書いてあるから、誰かの教えだから
といって信じるのは馬鹿げているとさえ考えています。

でも、その科学者は宗教のあり方について誤解しています。

私がよく外国人から次のように聞かれます。
「日本では無神論者(もしくはそんなに宗教に熱心ではない)が多いが
道徳教育はどのようにしているのか?」と。
この問いに宗教のあり方が全て集約されているように
私は思います。

私は宗教に関心を持ったこともないので、
欧米人がキリスト教とどのように付き合っている
のかを知りたいと思い、そういう機会があればどんどん質問します。

さすがに今の時代にアダムとイヴが人類の祖先だなんて
信じている人は稀で
経典に書かれている内容をそのまま100%信じている人も
ほとんどいないそうです。臨機応変にいいとこ取りで自分の人生に活かしていく
人がほとんどみたいです。
その話をしている中で勝手な解釈かも知れませんが宗教について
おぼろげながら分かったような気がします。
宗教は道徳なのです。

我々人間は、誘惑や欲望に負ける弱い存在です。
自分で自分を律することもなかなかできません。
ですから、間違えた時は誰かに注意して貰う必要があるのです。
それが宗教における信仰対象なのではないか、と私は思います。
神様という絶対的に正しい存在を心の中に仮定することで
弱い自分が
間違えたことをしてしまいそうな時
悪い方向へ向かっていきそうな時
にそれを食い止めてくれる存在、それが宗教を信じている人に
とっての神なのではないでしょうか?

ですから神が存在するか存在しないかとか
経典の内容がどうかだとか言う
批判はそもそも的外れなのかも知れません。

いつも神様が見ている
と思うだけで人は悪いことができません。

この考え方は非常に合理的だと私は思います。
そうすれば正しく生きて生きやすいと思います。

ただ、残念なことにすべての宗教がこのような道徳的な指針
となるようなものではありません。
カルト教事件や宗教戦争……など
歴史を振り返れば「神様」が悲しむことばかりが宗教で起きて
来たのも事実です。

結局は個人個人が自分の中の「神様」を手本に
しっかりと生きていけばいいのではないかと
私は思います。
人間の弱い心を支えるという意味では宗教の果たす役割は
大きいと思います。
ただ、これは個人個人の内面の問題なので
それを人に押し付けたり、強制したりする類の問題ではないことだけは確かです。

最後に
科学者のおそらくほとんどが科学で全てが解決できるとは思っていません。
科学は人間の限界ばかりを教えてくれます。
世の中は不思議なことだらけで
分からないことばかりです。
だから、考え探究するのです。
海外のテレビを見ていると無神論者の科学者が激しい批判
を浴びせられることもありますが、その批判のほとんどが科学に
対する誤解です。科学と宗教はお互いにお互いを誤解しています。
日本では少ないのですが
宗教が盛んな欧米ではこの手の議論がよくありますので私見を
詳らかにしてみました。
そもそも科学と宗教は土俵が違うのでお互いが議論の対象にはならないのでは
ないか?逆にいうと科学と宗教は両立するのではないか、と私は思っています。

男性は悪いことをしたら「かみさん(奥さん)」に怒られると
いつも思っています(笑)
つまり、毎日神様に監視されているのです[わーい(嬉しい顔)][わーい(嬉しい顔)]
神様は身近なところでいつも私たちを見守ってくれています。
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