プロ家庭教師の憂鬱

新年明けましておめでとう…
私の場合は
地獄のような戦いの受験が毎年あるため
明けもしなければ
おめでたくもないのですが（笑）
そんなこと言うと
皆さんから嫌われますので
一応、年が明けたこと自体を
おめでたいと
思っておきます。
昔は。年明けで、皆一歳年をとったんですよね。
誕生日込みで、おめでたい。
だから早生まれなんですよね
1〜3月って

私の受験って…
皆さん基本的に
元々の状態より
志望校が非常に高いので
まあこの時期って
ギリ間に合うか
間に合わないかの瀬戸際
いやもう間に合わないんじゃない？感が出て
地獄のような気持ちで新年を迎えるんです。
まあ…第1志望をすごく落としてくれたら
そんなことはなくなりますが
まあ、そんな訳もなく
毎年毎年苦しいわけです。
世間の正月気分とは真逆で。

私の場合はこの仕事を17年もしてるので
おそらく皆さんが考えている以上の
受験の苦しさ
無謀感が
肌身に染みてわかるんです。
みんなが止まっていて追い越すわけではなく
走ってるのを追い越すわけですし。

年末年始…
これは忙しいとか
忙しくないとかではなくて
重圧が
もう全身に襲って来て
ゆっくり寝てもいられないんです。
まだ授業をして前に進んだ方が楽なので
授業をする…という
睡眠不足で大丈夫なわけはないですが
寝たところで眠れない。

受験を
なんとかしたいんですが
難しいです。
なんか
魔法がかけられて
はい
学力アップみたいになったら
いいのにとか
本当に考えますよ（笑）苦しくて…

学力があっても受かるかどうかなんて
分からないですし
たまたま去年までの17年がそれなりに
うまくいってただけかも知れないです。

授業で苦しい苦しい
不安だとか
言えませんから
ブログに書いてるんですが（笑）
登らなきゃいけない
壁は高く登れそうにないですし
足場もそんなにない

最後はギャンブルみたいなもんですが
そのギャンブルに参加できる最低限の力はないと
もちろん何も始まりません。

毎年毎年ダメだダメだと言いながら
受かるのが私の入試
みたいに読者の方々は
思っておられるかもしれませんが
現場は
果てしない惨状なわけです。
でもその中から
人すくいの希望を見つけて
それに託すのが私の仕事なんです。
それしかできない。

学力を上げればいいとか
そういうレベルで済む
志望校ではないので…

秋から受験までが
一番追い込まれて苦しい時期ですね。
そんな時におめでたいわけがないです。

生徒はさらに追い込まれて
それを励ましもしなきゃいけない
自分が死ぬのに
死にそうだ言う人を励まさないといけない。
これは本当に苦しいです。
黙って努力してくれれば
苦しさは少ないですが
またそうもいかないんです…

そもそも手駒がない。
励ましようもないので。
励ます材料があったらもっと明るく
新年を迎えております。

私の仕事は全員受からないと
喜べない
まあなんとも
キツイ仕事です。

でもまあ
立ち向かうしかないです。
生きるということは
そういうことなんでしょう。
成功することが最も価値あることならば
私の人生は失敗の連続。
第1志望合格率77%言ったって
毎年誰かを落として
17年やって全員合格したのって
二、三回しかないです。

今年もまあうまくいかない確率の方が高い
でも失敗すると分かっていても
進むしかない
ほんの一握りの可能性を求めて。

年末年始に暗いことを書いて
申し訳ないですが
この絶望が私の日常ですので
絶望以外は常に無理をしてるわけなんです。

あ、今年は新年のご挨拶は
ブログだけにします。
以前は生徒の皆さん1人1人にメールを書いておりましたが
もう
そんなことする時間もなければ
気持ちも乗らないので書けません。
美辞麗句を並べれば並べるほど
すぐに迫る現実に叩かれますので。

無理そうでもなんでも
落ちたら落ちたで叩かれますし
自分ならなんとかできるとか
そういうものも通用しない世界ですし
努力の方向は難解です