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家族内トレーニング [雑感]

人生にはどんな状況でも
がんばらなければならない時があります。
その逆境乗り越えた体験というのは
大変な財産になると思います。
以前頑張れたから今回頑張れる
そういうものがあるのとないのでは
次の困難を乗り越える際に
大きな違いになってくるのです。

大人になってから達観した視点で見ると
まぁ余計な苦労はしなくていいのかな
なんて思って
子供を困難から遠ざけてしまうことがありがちですが
絶対にそれは良くありません。
人類は進歩していかなければいけません。
親ができなかったことを子供ができる
子供ができなかったことを孫ができる
そうやって人類はバトンを受け渡してきたんです。

私もそうなのですが
自分が辛い思いをしてきたので
生徒にはまあいいかなぁと
思ってしまうことがあります。
そういう誘惑にかられます。
でもそれは良くありません。
大人になるまでにたくさんのハードルを与えることも
バトンを繋ぐ我々の大きな仕事であり
義務なんです。

大人は子供に嫌われないと駄目だと思います。
本当に子供のことを思うならば。
社会に出るための
ハードルになってあげないとダメです。
それで子供が奮起して、何くそと努力をする
それは非常に大きな将来の力になるんです。
社会は困難だらけです。
その練習を家族でしないと子供は当然
適応できません。
友達家族みたいなものが増えてから
弱い、社会に適応できない
独立できない子供が本当に増えました。
ずっと親が子供の面倒を見るわけにはいかないですし
それは子供にとっても不幸です。
そして、これは小さいうちからやることが
大切です。

免疫と同じです。
小さい頃、少々汚い環境の方が免疫のトレーニングに
なって強くなれます。
何も障害のない、綺麗なところで育つと
自分で自分を攻撃したり
いきなり外に出たときに対応できなくなります。

家族に一人は
子供に嫌われる役、うるさい役を
演じなければなりません。
嫌われる嫌な役回りですが
きっと子供が親になる頃には理解してもらえるはずです。

私は結構
家庭の人間関係というのを見て
自分のキャラ作りをしています。
家族の皆が甘い家では
私はめちゃくちゃ生徒に厳しくしてハードルになりますし
家族皆が厳しい家では優しく心の逃げ場になるように
心掛けますし。
家庭に叱る役の方がいて
バランスが良さそうでしたらニュートラルでやります。

家族は劇団みたいなものです。
皆、役割りがあり
全ての役者が揃ってる家族が
いい家族だと思います。
場合によっては演技力を要求される
一人二役、三役を
やらなければならない場合もありますが。

全ては子供にしっかりバトンを渡すことが
大切で、それが一番子供のためになります。
私も授業でそれを考えて指導しています。

子供が社会に出たら、
そこで初めて全面的に
子供の味方をしてあげればいいと思います。
それまではハードルを作ってあげた方がいいです。
人間的に成長できるからです。
この順番を誤ると
うまくバトンは渡せないと思います。

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主婦ミーナ

物理屋さんは色々なことを
考えて授業をされてるんですね。

悪役
確かになりたくないですよね。
でも仰る通り
家族に1人は必要です。
子供が男の子か女の子かによっても
チェンジしながら
役割りを考えないとダメですね。
by 主婦ミーナ (2017-05-23 10:13) 

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