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アルカリイオン水とは [科学ネタ]

先日生徒から
「うちの浄水器はアルカリイオン水を作るんですが」
(す、すごい)
「アルカリイオン水とは一体何なんですか?
アルカリ性なんて飲んで体にいいんですか?
胃酸が酸性なので中和されるのですか?」
という質問を受け、英語の授業ですが
アルカリイオン水について10分くらい話してしまいました[たらーっ(汗)]
ブログで書けば良かったのかもしれません。
ただ英語の趣旨とは離れるとはいえ
科学に興味を持ってもらえるのはうれしいので
お話しちゃいました。
その昔医学部英語を教えていたとき
あまりにも雑談で科学ネタを話過ぎて教務に怒られたことがありますが[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]
生徒のアンケートでは非常に評価が高く、科学に興味を持ってもらえて
非常に嬉しかったのですが
それと同じ感覚をまた味わい、ついお話してしまいました。

アルカリイオン水を作る浄水器というのは
浄水器の中で水の電気分解をしています。
水を電気分解すると
+極では酸素がでて、水から酸素が取れるのでその近辺は水素イオンが多く酸性になり
-極では水素がでて、水から水素が取れるのでその近辺は水酸化物イオンが多く
アルカリ性になります。
この-極近辺の水を集めたものをアルカリイオン水といいます。
アルカリイオン水はアルカリ性であることが重要なわけではなく
水素が発生しほんの少し溶けていることが重要です。
普通の水よりほんの少し多く水素が溶けているので
その水素によって還元作用があり
平たくいえば老化等にまつわる活性酸素を除去する働きがあります。
ただ気をつけていただきたいのはこの効果はほんのわずかなもので
過信はしないでください。あくまでも普通の水にくらべて抗酸化作用があるということです。
ビタミンCやポリフェノールなどの抗酸化作用に比べるとずっと少ないです。
ただ毎日飲む水ですので、その量を考えたら効果もそれなりにあると思います。
(この辺りは科学的に諸説あり確定していません。)

効果の大きさについての議論はさておき
あの3~7万円くらいする浄水器の中では
中学のころに習った水の電気分解が行われているんです。
習ったことが現実の生活に応用されることを知ると
勉強も楽しくなると思います[ぴかぴか(新しい)]
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