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過去問の利用法 [受験]

過去問をいつの時期に演習するか
という質問もよく受けます。

過去問の目的は何かというと
本番前にその学校の出題形式に慣れることです。
過去問と同じ問題を出すような学校はまずありませんから
過去問の問題をやって
直接自分の入試に役に立つということはありません。
ですから、理想的には本命校であればなるべく
本番に近い時期にやった方がいいです。
その学校の出題形式や、時間は配分を
体に覚えさせたまま受験に臨めるからです。
あまり、早く過去問をやっても、時間感覚等は忘れてしまいますし
そもそも本番で出ない問題なので、早くやる意味はないと思います。

予備校や塾に通っていると
早くから過去問をやるように言われますが
それはどうかと私は思います。

確かに、どのような傾向の問題が出るのかは
過去問をやらなければわかりません。
しかし、それは私たち教える側が
早い段階で志望校の候補の過去問を研究し、
授業に反映していけばいいのだと思います。
生徒が受ける学校が特殊な出題形式
(中学入試の麻布や高校入試のICUなど、更に大学入試は
学校によって様々です。)である場合は、尚更です。

そういう観点からいっても早めにある程度の
受験校は教えていただいた方が効率よく授業ができます。
このような学習のプランニングが実は入試では非常に重要になってきます。
その部分を私自身は特に注意しながら授業を組み立てています。

ただ過去問演習が直前過ぎるのも問題です。
理想は二週間~一か月前に全部の過去問を終わらせたいです。
それが私が思うベストタイミングです。
テスト感覚も保てますし、
受験直前期に二週間ほど時間があれば最終チェックができます。

やはり過去問を解く際はしっかりと時間を決めて緊張感を持って、
全能力を傾けて取り組んでもらいたいです。
その点から考えても、夏くらいに過去問をやって、
本番直前にもう一回通すというのは無駄が多すぎると思います。
繰り返してやると二回目は当然緊張感は半減しますし、
繰り返し反復練習したところで、その過去問はほとんどの学校で本番にはでないからです。

このように、過去問演習をやる時は目的と用途を考えてやるべきです。
生徒に感覚をつかませるためにに一回くらいは夏までに本命校の過去問は
やった方がいいと思いますが、それ以上は直前期にとっておいた方が私はいいと思います。

その学校の問題傾向に生徒があっているか、
とか、似たような入試問題の学校を薦めるというのは、
あくまでも指導する私たちが考えることです。
集団授業ではそこまで一人一人の学習進度は把握できませんので、
画一的に過去問にあたらせるのでしょうが
私はそれはよくないことだと思います。

まとめると、過去問の傾向やその他細かいことについては
教える側がなんとかするので、生徒は本命校の過去問を早くて三か月くらい前から
本番のつもりで取り組めばいい。
生徒自身が日ごろの勉強で本命校の傾向がわかるように夏くらいに
一回過去問演習をしておけばよいということです。


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