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われわれの宇宙 [雑感]

私達の宇宙は
普通に考えると
奇跡的に調整された
パラメータで出来ています。
神が創ったかのような。
ほんの少し
初期条件をずらすと
上下に
プロトンしかない宇宙になるのです。
水素の宇宙です。

ところが奇跡の調整によって
元素が130超の
今の宇宙があるんです。

これはどういうことか?

私が中学生の頃
かなり昔ですが
考えていたのは
観測の問題です。
私達という存在が確定している
ものから見たら
観測上「そのような奇跡に見える」
ということで
それが成立するには
宇宙は無数に存在しなければ
ならないと言うことです。
私達の存在が
(これは人間だけではなく
この宇宙の全物質です)
今いる宇宙を存在たらしめてる
ということです。

これは
当時真空にエネルギーがあるって
どういうことだろう
しかもなんで真空は低エネルギーなんだ
ろうということです。

素粒子の標準模型とか
私がその後研究する超弦理論
量子論
これらは
実は「私達の宇宙だけで
なりたつ物理学なのではないだろうか?」
と思うようになっていきました。
つまり
私達がやっている
物理学は
私達が生きている
宇宙の組成を血眼になって
調べてるだけ

そういう結論になるのでは
ないか……という
考え、危惧がずっと何十年もあります。

でも
今でも思います。
奇跡が起きたのではなく
私達が存在してる時点で
そこから観測したら
その存在自体が限りなく
100%に近いのと
同じように
存在しなければという仮定
自体が間違えではないか
ということです。

そう考えると
かなりことは説明出来ますし
当然宇宙も無限にある。
この無限は数ではないですが
つまり
数えるという概念が間違えているので

まあ
そういう阿呆みたいなことを
念頭に起きながら
今ある物理学のいろいろな理論を
研究することで
その反証として
私が今まで書いてきたような
世界に実はなっているのではないか?
と思うのです。
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