できるの基準：プロ家庭教師のお仕事：SSブログ

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できるの基準　[雑感] [編集]

真面目に考えてみると
何かができる
という基準は難しいですよね

例えば
生徒に先生は数学ができますか？
と聞かれるのは
超難問です。

できるのか
できないのか
よく分からない……というか……
こういうのは
自分が勝手に決めてしまう
ものですよね

私は果たして数学ができるのか？
わかりません。

片言の日本語
挨拶くらいしか日本語でできない
アメリカ人に
日本語できますか？と聞くと
できる
という。
え、本当？？？って思いますが

でも
考えてみると難しいですよね
日本語ができるって
どう評価するんでしょうか

国語赤点
漢字まるで書けない
高校生は
日本語ができますかね？

とりあえず
喋れれば出来るという人も
いるかもしれませんが
喋れるというのは
実は「聞き手」あっての話で
あって
「聞き手」の能力にも依存します。
おかしな日本語でも
「聞き手」が理解できれば
コミュニケーションは成功して
喋れるということになるのですから。

こういういろいろな
ことを考えて
私達は
どういう基準で日本語ができる
というのでしょうか。
幼稚園生は
小学校低学年
高学年……
日本語できますかね？

結局
この出来る出来ないは
個人の主観でしかないですよね
ですから
先ほどのアメリカ人も日本語が
できると思ってるわけです。

客観的な基準みたいなものが
あれば分かりやすいですが
そもそも
後付けで誰かがまとめた
文法通りに文章を書いたり読んだり
話したりすることはないです。
川端康成の日本語はおかしいですし
でも、あれが日本語の情緒なんだとか
（私は好きですが）
ら抜き言葉は普通の大阪弁
大阪人は日本が分からないとかいったら
大阪秋の陣とか
起こりそうですよね。

野球ができるというのも
そうですよね
どこまでができるのか
大谷翔平さんでなければ
だめなのか……
キャッチボールができれば
野球ができるのか

全てが
誰も決めようがない話なんです。

私が数学ができるかどうか？
客観的に決まることはありません。
私が出来るといえば
へえそうですか、で出来ることになり
私が出来ないと言えば
できないことになる。

そういうものです。

これを前提に
例えば
「英語が出来るようになるには
どうすればいいですか？」
という質問をされたとしましょう
これは意地悪でもなんでもなく
私には決められないですよね……
本人が出来るという基準を自分で
設けて、それを達成すれば
その本人の中で出来たということに
なるんですから。

英語には沢山の文法理論がありますが
それが分かれば英語ができるのか
分からなければ英語ができないのか
そんなの誰にも
何も言えません。

漢字とかなんでもそう。

私も自分自身日本語が出来てるのか
全くわかりません。
ただ、古典文法的な昔の
国文法に照らすと
しばしば間違えていることはわかります。
でも
それをいちいち指摘されることもない
それは読み手の人がそれで理解してくれてる
からです。
その読み手の理解力込みで
私は日本語が書けているのです。

一般的に
皆さん
できるできないをどう決めてるのか
それは自分の中に
ある一定の極めて私的な基準があるんです
それを満たしてなければできないな
満たしていればできる

基準が高い人は
永遠に出来ないことだらけで
基準が低い人は
できることだらけ

どちらの自分で生きるかは
それこそ人の勝手なのですが
私は前者後者比較するならば
後者のように生きて行った方が
結果
いろいろなことができて
どんどん
それこそできるようになると思います。
自己肯定感の低い人は
「できない」ままです。
そしてそれは
「やらない」に繋がるんです。
そして
「やらない」ことは
自分の可能性を摘むことになります。

ですから
私の基準から言えば
カタコトアメリカ人も
日本語ができるということで構いません。
まあ
私が決めることではないのですが……

こういう基準
人生の生きる基準というのは
主観的であるべきで
（なぜなら自分が存在しなければ
世界は存在しないので）
その主観を耕していく
それが自己の価値観の創出
生きる意味だと思うのです。

2023-06-01 07:21 nice!(2) コメント(5)