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概念と概念の垣根(中編) [科学ネタ]

例えば
私達の物理学、化学……
一般に科学と呼ばれるものは
皆そうですが
数学を使って表現され、議論されて
いますが
実は「数学」そのものが
私達が都合良く恣意的に
ルールを決めて成立している世界で
真理でもなんでもなりません。
不完全性定理
つまり
これは非常に簡単に言うと
数学の世界の中には数学では証明でき
ないものが存在するということですが

が証明されたとき
人類には衝撃が走りました。
20世紀の半ばくらいですが。
数学というのは完全でないと困るからです。
この問題も
もともとは数学が完全であることを
証明しろとヒルベルトが提案したもので
逆の証明になるとは思いもしなかったのです。

ただ現在から言えば
これは当たり前で
そもそも数学の仕組み、ルールが
極めて恣意的
簡単に言うと人間に使い勝手がよくできたもので
人間が全知全能の神でも無い限り
これが真理なのだということはあり得ないのです。
あり得ないのですが
20世紀の人々は信じてたわけです。

私達は
勿論自分たちに都合良く道具を作ります。
そうでないと理解できないからです。
でも、その理解できたものが
真実であろうはずがないことを
忘れてしまうのです。
ですから
今の科学がベストで
この上に発展していくんだという
過去の歴史でも見られていた
妄想をもつ人が増えるのです。

人間に真実など分かりません。
それは人間が
自分たちが解釈しやすいように道具を作り
解釈しやすいようにものごとを分類し
理解しているからです。
正に絵に描いた餅です。

現代科学における
難問、未解決問題と言うのは
実はこの概念の垣根の問題
そもそも
私達が世界を自分たちの都合良く
作った数学や科学で
切り取ろう、理解しようとしているから
生まれる問題なんです。

ですから
解決するためには
もっと
広い
他の方法を採用しなければ
なりません。
そして
それが見つかったとき
採用されたときに
過去の科学は陳腐に思えて……


ということを
人類は繰り返しているのです。
ですから
今の科学が合ってる
真理であるなんていうことは
絶対になく
もって100年、そんな続かないか
それくらいのもろいものなのです。

こうやって理解しておけば
ある程度、10%くらいは
説明がつくかもね……くらいのもの
なのです。

おそらく
真剣に科学を勉強してきた人は
こんなことは皆分かってます。
そのジレンマとの闘いみたいな
ところはあります。

こういうことを書くと
意地悪い人が
「じゃあ科学なんてやっても
無駄じゃない?」
と言われるかもしれませんが

これもある意味概念の垣根でして……
果たして
そういう基準で考えた場合
世の中に無駄じゃないものなんて
存在するのでしょうか?(笑)

全てが無駄な存在が無駄なことを
しているだけです。
地球は確実に太陽に飲まれますし
今から逃げても間に合いません。
勿論人類がそんなに長くは続かないと
思いますが
全ては無かったことになるのです。
そういう視点から全てのものを見れば
全てが無駄になるのです。

結局
無駄か無駄じゃないか?も
個人が決めた概念の垣根です。
それは人にそもそも言えるような
押しつけるようなもではなく
「個人の感想」です。
ですから
これって無駄じゃない?と他の人に
問うこと自体が無駄です(笑)

教育に力を注ぐこと
自分の頭を良くすること
プロ家庭教師を頼むこと(笑)
生きること
努力すること……
なんでも
無駄か無駄でないかは
自分がどういう垣根を概念に
作るか
それ次第です。

それを別の呼び方で言えば
価値観ということになり
それは結局その人の生き方次第
なのです。
何に重きを置くかという。

私を頼まれるご家庭というのは
生徒というのは
自分の人生、考え方をimproveしたい
と思ってる方々なのだと思います。
私もそれに対してしっかり
応えられる授業をやっているつもりですし
これからもやっていくつもりです。

(つづく)


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イェ

続きが早く読みたい!
by イェ (2023-05-09 14:00) 

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