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英文法について [英語学習]

生徒から昨日
非常に難しいというか
いい英文法の問題の質問を
受けました。

私は問題を解くときに 出題者の意図 文脈が大切だと言っていますが
そのお話です。

その生徒は
結構文法を細かく見るタイプで
学校の先生が
伊藤和夫学派なのしょうか(笑)
それはそれで
勉強になるので
いいことだと思いますが

全ての文章
一般の文章について
日本人が考えた日本で
採用されてる
いわゆる「英文法」で
全てが説明出来ると
思ってしまうのは
大間違いです。

日本の標準英文法で
全ての英文が書かれてる
それで全ての
英文の説明が可能である
って
思ってしまうのは
大きな間違いなのです。

ですから
例えば読解とか要約とか
文章に書かれてるかどうか
みたいな
「文脈」で出題されている
英語の問題において
その本文を文法的に解析する
ことは
意味がないです。
なぜなら
文法的に
つまり日本の標準文法的に
そもそも間違えた文章が
書かれてることが
ほとんどだからです。

特に
時代が進み
現在使われている英語と
日本の標準英文法とは
大きな乖離があり
言語は変化していくので
日本人が昔考えた
英文法がそのまま正しく
現実に使われている英語が
それに照らして
間違った英語だから
間違ってるなんて言える
訳がないんです。

これが
近年
英文法の問題が減ってきた
大きな理由でもあると思います。

そもそも
日本人が文章をかいて
国文法通りに書いてある
そんな完璧な文章を書ける人は
ごく稀です。
日本人に学校で
読書感想文の宿題がでました。
クラス40名
そこで採点がされるとき
いちいち
国文法に照らして
間違えてるから
細かく減点なんてされませんよね(笑)

それは
採点するポイント
出題者、この場合は
宿題をだした先生側の
「何を聞きたいのか?」という
文脈が大切で
文法問題ではないので
そんなに細かく国文法を気にして
書く必要もないですし
よっぽどおかしな日本語以外は
減点されることはありません。
読書感想文を出題する
という文脈において
聞きたいことは国文法ではないので。

そもそも
例えば
川端康成の小説も
国文法に照らすとかなり間違えています。
新しい日本語です。
でも、それが文法でなんとかっていう
人……どうかしてますよね。
そういう文脈ではないのです。
文学は。

芸術はそういうものではない。

ですから
文法解析、文法分析というのは 出題者との ルール 出題の文脈内で始めて 成立するものなのです。

いい加減にやったら
学校のテストで減点されちゃう
って
その生徒は言っていましたが
まさにその通り!!
学校のテスト「だから」減点されるのです。

学校のテストでは
授業でルールを教えます。
そのルールをしっかり守れてるか?を
試験で確認するんです。
測るのは授業の習熟度なので。
その「文脈」において
この文法試験は成立するんです。
だから
学校の試験は
学校で習ったとおりにできる生徒が
できます。
そういう「文脈」なのです。

ただそれは
逆に言うと
その学校の試験という
文脈で「しか」ある意味成り立たない
ルールなのです。

英語はここ十年二十年で
劇的な変化が生まれています。
また
大学入試も色々な背景を
持った
純粋に日本の標準的な高校を
卒業してきた生徒だけが
受験するものでもなくなってきたのです。
この文脈において
英文法は出題しにくくなったのです。

例えば
簡単な例で言うと
仮定法ですが
If I wereってwereを使うのが
日本の標準的な英文法として
は正しいのですが
世界的にみて
ここはwasを使う人の方が圧倒的
に多いです。

昔の入試であれば
バツにできました。
基本的の日本の教育を受けてきたという
暗黙の了解があって
そこでトラブルもなかったので。
ところが
今や国際化の時代
子供の頃海外にいたり、外国から来たり
いろいろな学生が受けるなかで
日本の最早ガラパゴス英文法なるものに
照らしてバツだってできないんです。
ですから
文法の出題は減りました。

ただ
今でもルールが守られていて
明らかに間違いだと
言われてるものは
まだ沢山あります。
日本語でいうと
どんなに使う人が増えても
「的を得ている」これは
どんなに時代が経っても間違えた
日本語でしょう。

こういう明らかな間違えは
英語でも残ります。
ただ
それは
文法問題、文法正誤問題……
そういう
文脈で出題されたときに
限ります。
この文脈
つまり出題で聞かれた時に
始めて
文法解析をすればいいのです。
そういう競技なので。

それを
普通の読解の普通の文章で
最初から
文法解析をしても
意味がないことはないですが
その際は
「全ての文章が日本人が考えた
英文法で書かれているわけではない」
ということを
しっかり頭に入れて
日本の標準英文法で書かれてない
文章を見ても
これはおかしいとか
文法的にどうやって説明するのか?
なんて
考えない方がいいです。
それは「文脈」を捉えられてません。

そもそも
文章というのは
文法的な正確さを求めて
書くものではないので。
そもそも
「文法的な正確さ」が
自体が存在するのか?
問題がありますが。

私のブログだってそうです
[あせあせ(飛び散る汗)]
私のブログの日本語は
標準国文法で分析すれば
50点です。
でも、それを正確にすることに
意味がないというか
正確に書かない方が
読みやすい、今風な感じも出て……
もしくは
単に正確に書いてるのがめんどい(笑)
テキトーに思ったままを書いて
毎日なんとか更新……してるので
そこを言われてもね……問題です。

それと全く同じ。
普通の文章に
普通の英会話に
日本の標準的な英文法
もしくは
最新の
欧米の英文法に照らして
云々ってやっても意味がないんです。

下線が引かれて
ここを「問いたい」という
出題者の「文脈」があって
始めて
英文法の問題
いや
全ての問題は成立するんです。
逆にいうと
その文脈なしには
成立しないので
全てを当て嵌めても無駄です。

これは川端康成の小説
国文法に照らして採点するのと同じ。
無意味ですし
本気で書けば
川端康成は
ちゃんと国文法どおり
予めルールを言えば書けると思います。
でも小説って
そういう競技、文脈ではないのです。

ですから
英文法の問題と言うのは
基本的に
出題者が問うて始めて成立するもので
普通にある文章を
それで分析して
意味があるかといえばありません。
初学者の勉強にはなりますが
その際は
なるべく全てを文法で説明出来る文章を
出題者側、教える側が持ってくるんです。


全ては仕組まれてるんです(笑)
構文解析が好きな英語の先生は
その説明に合う
自分に都合のいい文章をもってきてる
だけ(笑)なんです。
ですから
国文法を川端康成の小説で
教えることは100%ありません[わーい(嬉しい顔)]

学校の試験では
これ教えたよね
っていう
文脈があるんです
その確認試験だからこそ
問題として
つまり学習の習熟度
身についたかどうかを
判断できるわけです。
そういうゲームなのです。

そこで
それ以外のものを持ち込んで
あってる間違えてるというのは
意味がないです。
受ける側が
「文脈」を読めてないだけです。

nice!(2)  コメント(6) 

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コメント 6

ふとし

珍しく…太字に
by ふとし (2023-02-19 08:13) 

モンド

なるほど!
今日の記事はめちゃくちゃ
ためになりました。
普段のブログは
そんなに役に立たないけど

確かに!
全ての問題は文脈に依存して
存在するんですね

めちゃくちゃ勉強になる
by モンド (2023-02-19 08:14) 

忠犬チビマル

ワーン
よく分かるワーン

自分も
このぶろぐで
ブッチーを弄るために
忠犬をやってるだけだワン!
この文脈で
ブッチーを弄ったら
面白いからだワン!

本当は犬なんて飼ったこともないワン!
by 忠犬チビマル (2023-02-19 08:16) 

大学教員

本当に正にその通りです。
出題する側からしても
正直
高校でどういう「文脈」で
習っているか
知らないですし
興味もないので
出題しにくいです。

その結果
俗に言う読解重視にならざるを得ない
のです。
by 大学教員 (2023-02-19 08:18) 

元代ゼミ生

これすごく分かる!

冨田に英文法を習って
すごく感動したけど
その後英語を沢山読んで
英語がわかるようになって
よく分かったけど

冨田…お前
自分の説明しやす問題探して持ってきてる
だけやん!って
教える側に都合のいい文だけが選ばれる
いわば
ショーですね。
予備校なんて客集めてなんぼなんでそれでいいんでしょうがよ
by 元代ゼミ生 (2023-02-19 08:26) 

京大医学部生

先生が言われる文脈って
本当にそうなんですよね
そういう風に受験の問題が
捉えられるようになってから
自分も
どんどん成績が上がったと思います!
by 京大医学部生 (2023-02-19 15:31) 

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