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教育で1番大切なこと [家庭教師のお仕事]

教育で1番大切なことは
「待つこと」
です。

私の生徒あるある
世の中あるあるですが

表現上語弊があるかも知れませんが
親御さんが優秀なのに子供は…イマイチみたいなことがありますよね…
世の常として

それって原因は
結構明白で
親御さんが子供に何かにつけて教えすぎるんです。
優秀で色々とよく分かってるので。

子供が失敗しないように
ああしなさい、こうしなさい
こうやった方がいいよ
勉強でも、なんでも…

親御さんとしては
もどかしい訳です
そして
自分が色々経験した反省から
子供にはそうならないように
という親心なのでしょうか
ある種の答えを教えてしまうんです。
こういう勉強方法がいいよ、とか

本当はその親御さんは
自分で失敗し
試行錯誤して
色々考えてやってきたから優秀なのであって
それで色々な方法が分かってきたわけで
それなのに自分の
子供には
その失敗、試行錯誤をさせてない訳です。
無駄な回り道だと思って。

簡単に言うと
子供が自分で失敗して
考える時間を親が奪ってるんです。
子供も小さい頃は
親の言うことは絶対なので
そうします。言われた通りに。
それでうまくいったら尚更それを続けます。
この方法…ギリギリ中学生くらいまでは
うまくいきます
でも高校以降、それまで自分がどれだけ色々考えてきたか
試行錯誤してきたか、失敗したか
が大きく効いてくるんです。
それで中学生までは優秀
みたいな
人が五万といる訳です。
でも誤魔化し
親のかけた魔法の賞味期限はそこまでです。

教育で「待つ」というのは難しいです。
私もプロ家庭教師初期はそうでした。
生徒が間違えたことをやってると
便利な方法、効率の良い方法をすぐに
教えてしまってました。
カリキュラム通り進まないとまずいですし
その方が生徒が回り道をしなくていいような気がしたので…
でもこれは大失敗
大間違え

全然生徒の考え方が
深まったりはしません。
力もやった問題数に比べて遥かにつきません。
便利な方法の知識の丸暗記…
忘れたら終わり、何も残らないです。

この仕事をやっていて
本当にいかに「待てるか問題」だなあって思います。
あまり待ちすぎると予定が大幅に狂うので
あと基本的に教えるのは私は好きなので
自分にブレーキをかけるのは本当に大変です。

私が気を付けてることは
考えるに値する良い問題を長く考えさせる
ということです。
この問題のchoiceも非常に大事です。

人は最初から何かを学ぶ時は失敗だらけです
でも
その失敗自体が学びなのです。
失敗の蓄積がないと
「応用力」は絶対に育まれません。

大人から見たら
子供のやってる拙いことなんて
それはとてつもない回り道に思えるでしょう
英語の習いたてとか
なんでこんなことできないの?って
でも本当はみんなそうだったんですよ
優秀な方は。
大人になって記憶が旅にでてしまっただけで(笑)

子供が超回り道をしていても
絶対手を差し伸べてはダメです。
1番の学びの機会を奪うんです。
自分で色々やってるうちに
ああ、こういうやり方がいいなとか
やっぱりあれはダメだったか、とか…
それは今後の人生で
他のことを学ぶ際にさらに使えたりもします。

この「待つ」というのは難しいです
でも「待つ」とかなり力がついてきます。
私は生徒に答えを求められても
もっと考えたほうがいい問題は
更なる、疑問、問題を生徒に投げかけるように
しています。答えは言わない(笑)
答えはできる限り自分で出させる
それが間違ってても、効率の悪いやり方でもいいです
そういうprocess自体が教育なんです。

あみんさんの「待つわ」は教育界では名曲です(笑)
nice!(2)  コメント(3) 

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コメント 3

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ものすごくわかりやすい
目から鱗の
いい記事でした
by お名前(必須) (2021-06-12 08:23) 

勝

本当に
心あたりがありすぎて
胸が痛いです。
子供の考える機会を奪ってきてしまった
気はします…
by 勝 (2021-06-12 08:24) 

seia

発達障害児でもそうですか?
失敗から学べません。
それでも手を差し伸べるべきじゃない?
待つことが苦しい。親として未熟ですね。

プッチー先生は子供がお世話になった家庭教師の先生に考え方が非常に似ています。
その先生は開成出身でした。
by seia (2021-06-18 00:47) 

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