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魔法の弾丸その1 [雑感]

最近
ウイルスと細菌を擁護する立場の文章を書いてきましたが
今度は逆の立場で書いてみますかね(笑)
読者は何これ?言うてること逆やん!
と思うと思いますけど
それが大切。
両方の立場を理解し考えた上でどちらがよりいいのか
悪いのか
どうすればいいのか
そしてそれは確定事項ではなく
揺らぐものなのです。

バクテリアを殺すというのは非常に難しい
私たちとバクテリアのほんの少しの違いを見つけて
選択的に攻撃をしなければならないので。
それをいかに人間が頑張ってきたか!
私の得意な(笑)西洋科学を使った
ウイルス、細菌を攻撃するお話をしばらく書いてみたいと思います。
細菌は以後バクテリアと書きます。

日本で抗生物質が多く使われる理由
これは色々ありますが
何より日本人がこの研究に実は大きく関わってきたことに
起因するのかもしれません。
(無論、劇的に効果があるからですが)
私自身
抗生物質を作ってきた日本人の活躍には大いに感動したものです。
でも
人類という大きな視点で考えたとき
これはもう減らさないといけない
断腸の思いで
抗生物質を減らせと言っていることをご理解頂く
そのためにも
いかにこの成果が素晴らしいか、書いていきたいと思います。

少しずつですが。

ここで謝らなければいけないのは
人口に膾炙した抗生物質という言葉を私は不正確にいつも
使ってます。放射能みたいに。
本当はバクテリアが生み出してる抗菌物質を
特に抗生物質と呼びます。
通常本当は抗菌薬と言ったほうがいいです。
まあ、そんなことはどうでもいいですか(笑)

この抗菌薬はまず
選択毒性がないといけない。
つまり私たちの体を痛めずに、バクテリアだけを殺す
これが大事。
そこでバクテリアと我々の違いを色々考えていくわけです。
例えばバクテリアは細胞壁がある。
この細胞壁があるせいで
バクテリアは私たちの細胞が生きていけないところでも
生きていくことが出来る。

この選択毒性、難しく感じられるかもしれませんが
バクテリアっていうのは一人で生きていかなきゃいけないので
自前で色々やりますので
その辺を使えば…実は現代科学的視点から言うと
区別はしやすいです。

いくつか例をあげます。
①細胞壁の形成の邪魔をする
これは有名なのはペニシリンです。
細胞壁はバクテリアしかないので
選択毒性は高いです。
②バクテリアは自前で必要な
化学物質を作らないといけない
それを邪魔する。

有名なのはサルファ剤です。
細かい話ですが本当は
剤というのは複数の化合物を今後した言葉に使われるので
サルファ薬のほうが私はいいと思いますが…
でも皆さんサルファ剤というのでそれに合わせます。
そして
③バクテリアに必要なタンパク質合成の邪魔をする
②と似てますが、タンパク質つまり酵素が主なのがこっちです。
有名なのはクロラムフェリコール、あと
テトラサイクリンです。
これ以外にも、もう色々薬があります。
結構あるんで…略です
核酸の合成を止めるプロフラビンとか…

…で
抗菌薬には殺菌をするもの
これはペニシリンと

静菌すなわち菌の増殖を抑えるもの
これがサルファ剤が大きく分けてあります。
(続く)

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