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目覚めた夏~前編~ [受験]

私は「せっかち」というのとは違うのですが
何でも早め早めにやって
余裕を持って色々なことをやっていきたいタイプなんです。
仕事に行くときも
一日の最初の授業は普通に間に合う時間よりも
30分以上は早く家をでます。
そうして時間が余ったら
現地の本屋さん等で立ち読みをして時間を潰します。
以前は喫茶店に入っていましたが
椎間板ヘルニアが悪化してからは長く座れませんので
立ち読みになりました。
もともと
考えごとを色々したいタイプなので
移動等であまり移動自体に気を使ったり
焦ったりしたくないんです。
そう、焦って何かをしたくないんです。
せっかちの人は何でも急いでぱっぱとやるのでしょうが
私の場合そうではありません。
のんびりやりたいから早め早めに行動するんです。
余裕を持って行動すれば安定した精神状態で色々と
考えることができます。

こんな風に早め早めの習慣に私が目覚めたのには
きっかけがあります。
それは夏休みの宿題です。

中学一年くらいまでは
夏休みの終わり頃に一気に宿題をやっていました。
それはそれは大変でした。
最初の授業で提出という夏休みの宿題は
夏休みが終わっても終わっていませんでした。
最初の授業前日に一気にやるんです。
私の周りの友達もほぼ同じようなやり方でした。
夏休みも終盤になると部活はありますし、宿題はありますし
それはそれは苦しかったです。
ただ私が周りの友達と違ったのは
私だけ異様に風邪をひきやすかったということです。
病弱なんです。
あと一日で宿題を仕上げればならない状況に追い詰められたときに
不運にも風邪をひいてしまうことがよくあったのです。
風邪の中であと一日で宿題をやるというのは
それはそれはきつかったです。
100%徹夜です。

そんな経験を沢山してきた中二の夏[リゾート]
私にとっては人生の転機が訪れました。
今も忘れない中二の7月19日
この日に今年は夏休みの宿題を七月中に
終えてしまおう
そう決意したのです。
どちらが大変か分からないけど
とりあえず早めに全部終わらせる実験をしてみようと
思ったのです。

最初はかなり大変な思いをしましたが
なんとか7月29日には宿題が全部終わりました。
社会のレポートでは「正史三国志と三国志演義の違い」について
レポート用紙120枚以上も書いてしまいました。
そんなに長く書くつもりはなかったのですが
色々と考察をして自分が辿りついたものとの関連を
諸々と書いていったら非常に長くなってしまいました。
本当はそこからまとめ直し、構成を考えて章立てして
全部書き直すのが本当なのでしょうが
中二の私はそんなことは一切思いつかず
ただその冗長なレポートをそのまま出したと思います。
今の私のブログの文章のようなものです(笑)
あの細かい字でレポート用紙にびっちり書いた120枚を
先生がしっかり読んでくれたのかは定かではありません。
色々と褒められたのは憶えていますが
その内容に何となく納得できなかったのも同時に憶えています。
思春期だからでしょうか(笑)

確か高校一年の時に一度読み直したのですが
面白い考察もありましたが、
全体としてはまとまりのない残念な仕上がりだったと
感じたことを憶えています。

中二の頃は文学や歴史が好きでした。
まあ理科も好きではありましたが、数学は単純パズルのようで
全く面白くありませんでした。
(中三の夏休みにこれらは大逆転するのですが…)

早めに宿題が終わってみると本当に清々しく気持ちのいいものです。
あと一カ月自由に好きな勉強なり野球の練習なりを楽しむことができます。

中三の時にこの自由時間に
色々数学のことを自分で勉強したのが
私が理論物理学に嵌ってしまった始まりです。
中学生が学ぶ数学よりもずっと先には
沢山の面白いことが待っているのです。
それを理解するには受験とかそんなことは
どうでもいいので、どんどん勉強しなければいけないと思いました。
数学に目覚めた夏でもありました。

夏休みに∑計算やら微積で体積くらいまで出せるようになって
いましたので
二学期が始まったら数学の先生のところへ行って
自分がやった勉強と今後どういう勉強をすればいいのかを
聞きにいきました。
そうしたらその先生が感心して
大学初年程度の「行列式」という本を下さりました。
しかも、私はその数学の先生の授業中ずっと
自習をしていていいというお墨付きまでもらったのです。
本当にいい先生でした。
その先生は身長が2mくらいある大男で
非常に強面の先生でしたが
受験を無視した私の勉強を否定せず、色々アドバイスをくれた
いい先生でした。
私はその行列式をきっかけに、ハイゼンベルクの解析力学
そしてファインマン物理学に出会い
段々と物理の方へ足を踏み入れていったのです。

話を数学に戻しますと
最初は全く意味もわからない数式を
ずっと考えていると
ある時ぱっと
嘘のように意味がわかるようになるのです。
その未知が既知に変わる快感が私を数学の世界へ導きました。
そしてそこには私たちが普段の生活で使うような言葉や用語
といったものを使っては決して辿りつけない
深遠なる世界が広がっていたのです。

→明日に続きます

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