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ジャッキー・チェンの偉大さ [雑感]

私は子供の頃
ジャッキーチェンの映画に魅了された一人です。
ハリウッド映画にはない
素晴らしさが沢山ありました。
自らが身体を張った
革命的なアクション
そしてユーモア。
またジャッキーチェンの映画には
格闘シーン等ありますが血は一切でてきません。
これは子供たちも安全に見られるよう
ジャッキーチェンが配慮したため
だそうです。
彼の人間的魅力は全て
映画に現れていると私は思います。

そんなジャッキーチェンが
私財のほとんどである260億円ものお金を
亡くなったら慈善事業団体に寄付するそうです。
東日本大震災の被災地にも寄付をしてくれました。
ジャッキーチェンは
死ぬときに
預金が0円になるようにお金を使って死に
子供には一切財産を残さない
という考えかたで、
子供は子供で自分でお金を稼ぎ
その中で分相応の暮らしをしていく
それが、一番の教育であると考えているそうです。

私はこの話を聞いて西郷さんの偶成という漢詩を思い出しました。

偶 成  西郷南洲

幾歴辛酸志始堅
丈夫玉碎恥甎全
我家遺法人知否
不爲兒孫買美田

幾たびか辛酸を歴て志(こころざし)始めて堅し、
丈夫(ぢやうふ)玉碎すとも甎全(せんぜん)を恥づ。
我が家の遺法人知るや否や、
兒孫(じそん)の爲に美田を買はず。

偶成というのは偶然できた詩
ちょっと思いついたんで書いてみました
というような謙遜のこもった漢詩にはよくある題名です。
簡単な訳を書いておきますと
幾度となくつらい目にあって初めて私の志は固まった。
男児は玉のように立派に死ぬべきで
つまらぬものとなって生きながらえるのは恥である。
私の家の家訓は「子孫のために財産を残すな」
ということである。

この詩は高校生の時に初めて習いましたが
大変好きな詩です。

ジャッキーチェンは記者から
子供に何も遺さないのはどうしてか?
と聞かれた際に
私はお金は確かに残さないが
それまでに教育として様々な形で子供の力となるものを
残してきたし、私自身の生き様自体が
子供にとって一番の私の遺産となるよう
人として恥ずかしくない生き方をしてきたつもりだ。
身にあまるお金は子供を駄目にする。
努力をしなくなる。
だから何も遺さないのではなく
私としては子供にとってベストと思えるものを遺し
マイナスになるものは全部捨てて死のうと思っている
と答えたそうです。

「美しい」考え方だと私は感銘を受けました。

私も教育を担う者のはしくれとして
生徒に何か、ものではありませんが
精神なり思考力なり
将来、その生徒が生きていく力になるものを
教えていきたいと改めて思います。
志を新たにしました。

私は既に人に範を垂れることのできないような
人生を送ってきてしまいましたが
人生の残り半分をしっかりと生きて生きたいと思います。
ジャッキーチェンの映画で育ったものとして
彼の伝えたかった精神の一部でも吸収し
それを後に続く世代に伝えていきたいです。

今日も一日
私のできることをしっかりとやってきたいと思います!!


(オマケ)
心配なことがあります。
ジャッキーチェンが寄付してくれたお金や
日本や海外から集まった寄付金は
本当にしっかりと被災者の方々に届いているのでしょうか…
他のことに使うなど
多くの人の志を無にする最低のことだけはしないでほしいです。





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