SSブログ

ハイゼルベルクの不確定性原理から小澤の不等式へ [科学ネタ]

先日ネイチャーの電子版で軽く読んだのですが
ハイゼンベルクの不確定性原理が常に成り立たない
という実験結果を
ウィーン工科大と名古屋大の研究チームがまとめました。
受験があってあまり趣味に割く時間がないため
まだ細かく論文を読んでいませんが
日本人の小澤正直が主張されていた
ハイゼルベルクの不等式に補正を加えたものの方が
より正確にあっているようです。

勿論不等式ですので
実験の精度アップによって精密な実験ができるように
なるとともに
さらなる不等式が成立する可能性があります。

ハイゼルベルクの不確定性原理というのは
ある大きさ以下になると
原理的に位置と速度は同時に測れないというものです。
位置を正確に知ろうとすると
速度の誤差が増し
速度を正確に知ろうとすると
位置の誤差が増す
というなんとも我々にとっては悩ましい不等式なのです。
ですからある大きさ以下のものに関しては
基本的我々はコントロールできなくなるわけですが
小澤の不等式では
正確に測れる範囲が少し広がっていて
今回そちらの方が正しいことが示されましたので
私たち人類の自由度が増えたわけです。

これによって不可能だと思われていた
もう少し小さな世界で
いろいろな技術開発の可能性がでてきました。

量子コンピュータに向けて大きな一歩かも知れません。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0