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電車と川 [雑感]

私の家の近辺には
小川が流れています。

小川というより
本当は用水なのですが(笑)

その水の流れを
見ながら
毎日仕事に行ったり
帰ったり
している訳ですが

この川の水量や流れは日によって
かなり変わります。
これは人生のようだ
とか
そんな陳腐なことを
言いたい訳ではありません(笑)

なんだか水の流れを
見ていると
プールに入りたくなるんです。
プールに入った時の
独特の心臓が締め付けられるような
ゾクゾクっという感じが
懐かしいです。
海だと足から徐々に深くなっていくので
そんな感じはしないんですが…

その真逆の感覚を味わえるのが
満員電車です。
味わいたくもないですが。
私は人ごみが病的に嫌なので
今も一本満員電車をスルーしました。
かなり余裕のある時間に出て
それなりに空いてる電車に乗っています。

朝は電車をそれなりに
選べるからいいのですが
夕方や夜は
移動時間がタイトなので
来た電車に乗らざるを得ません。
言い値で買うんです、苦しみを。
吐きそうになることもしばしばです。
でも吐いたら
酔っ払いだと思われるので吐きません。
根性で。
汚したくはありません。
電車も川も。

うわー
今度来た電車も混んでます。
仕方ないから乗ります。

川も外から見るのと
中に入るのでは
全く違った世界なのかもしれません。

電車はなんで外から見ると
ゆっくりに見えて
中から見ると速く見えるの?
幼い少女が母親に聞いていました。

距離の問題じゃない?
的確な無機的な答えを
母親はしました。

人生と同じようなものなの
私は心の中でその母親の声色を
真似て言いました。
人生みたいだなんて陳腐な例えでした。

人の流れは吐き気がするほど嫌で
水の流れは好ましく思えてしまう。
自分の中と外
これは小川のようだ
と思いました。

人生は大海原ではありません。
コンクリートで囲まれたプールです。
その中を不器用にも精一杯泳ぐんです。

ただいま
電車の中です。
行って来ます。