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尾崎豊から見える世界 [雑感]

私がプロ家庭教師という
仕事をしていて
本当に危惧しているのは
若者の言語離れ……です。
これは10年15年前よりも
遙かに進んでいます。

映像、視覚でしかモノを考える
ことが出来なくなった
しなくなった

これは本当に良くないことです。

なぜなら
大切なことは目に見えないことだから

私が学生の頃
尾崎豊という歌手がいました。
細かい説明はこの記事の
内容と外れるので
もしご存じない方は
ググって頂きたいのですが

彼の楽曲が詩が
若者に刺さるというのは
非常に健全な若者だったんだなって
今のおじさんになった私は
思います。

尾崎豊さんの音楽自体は非常に
シンプルですが
歌詞は非常に文学的です。

これがウケる世代って
本当に
気付いてはいないかも
知れませんが
皆さん文学の素養があると
いうことだと思います。

全ての歌詞をあげるのも
著作権問題がありますし
かと言って部分的な言葉だけを
ここに書いて
私の考えを言うのもどうかと
思うので
非常に記事にしづらいですが(笑)

しかも
私のこの記事の主張は
尾崎豊さんがすごいというより
(もちろん凄いのですが)
それが刺さる
若者の感性、文学性、言語文化が
素晴らしいということです。

私のブログなんて
文章しか書いてないですし
現代風にオワコンなのです。
ブログよりも
映像化して言いたいことを伝えた
方が伝わる
それはその通りなのですが
私はこういう文字という媒体が
好きなのです。
読んでくれる人に
余白を与えるから。

尾崎豊さんの書く詩は
ストレートに表現されてるようで
されてない
余白というのがあるのです。
本当にこれを書ける感性も素晴らしい
ですが
それを分かる若者の感性も素晴らしいです。

最後に
その詩の一部を書いておきたいと
思います。
それで伝わる人には伝わるのでしょう。
それが言語文化の不自由さでもあり、
素晴らしさなのです。


『Forget-me-not』
初めて君と出逢った日、僕は
ビルの向こうの空をいつまでも探していた

『I love you』
それからまた二人は目を閉じるよ
悲しい歌に愛がしらけてしまわぬように

『僕が僕であるために』
僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない
正しいものがなんなのか
それがこの胸に分かるまで

『太陽の破片』
題名が素晴らしいです

『優しい陽射し』
憧れが何故か心を傷めるから
瞳を閉じてみるきっと全ては優しい筈だと
何も悲しまないと心を彩れば きっといつか
答えは育むものだと気付く

なんだか部分的な言葉を
切り取ることに非常に罪悪感を
感じますが
興味がある方は調べて
是非歌詞全体で味わってください。

無数にありますが
こういう歌詞が分かる
世代の方々は素晴らしいと思います。

日本語は素晴らしいです。
人間が活字で遺してきた文化は
素晴らしいです。
簡単には分かりません。
伝わりにくいものだから。
でもそこに、その余白に
素晴らしさを感じられる
人であって欲しいです。






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コメント 7

新米読者

尾崎さんは知りませんが
本当に素晴らしい記事…
涙が出てきました…
by 新米読者 (2023-11-08 10:24) 

FON

そうかな?
オワコンはオワコンでいいんだよ
映像の方が
圧倒的に分かりやすいし
好き
それでいいじゃない。
考え方が古すぎると思う
このブログもオワコンだけど
by FON (2023-11-08 10:34) 

啓

ブッチーさんの
言われてること
その通りだと思いますし
心に沁みます
by 啓 (2023-11-08 10:35) 

魚ちゃん

目から鱗記事認定!w
by 魚ちゃん (2023-11-08 13:37) 

落日

本当にブッチさんの言うとおりかも
こういう問題点に気づいてる人がいてその素晴らしい先生に習っている生徒は幸せだと思う
by 落日 (2023-11-08 18:19) 

大学教員

歌詞をいろいろ調べてみました
本当に素晴らしい方ですね
尾崎豊さん
普通に 詩人だと思います
by 大学教員 (2023-11-08 18:22) 

お名前(必須)

ブッチさんはずっと若者を定点観測してるので
説得力があります!
本当にそうなのかも
大丈夫かな
活字文化
by お名前(必須) (2023-11-08 18:26) 

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