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ゆとり世代の次の世代 [雑感]

なぜ始まったか、何の効果があったのか
わからない
ゆとり教育が終わりました。
来年の大学受験から新しい課程で受験が始まります。

政府の入試改革案によると
五年後くらいにセンター試験を廃止し
中学高校の英語の授業は英語で
更に数学や理科も英語で
という教育を目指しているそうです。
ついに迷走もここまできたか
というのが率直な感想です。
おそらく英語があまりできない人が考えた英語教育が
今回の英語教育なのだと思います。
もしくは母語を英語に変えようとでもしているのでしょうか?

この教育改革が推進されますと
「英語世代」という世代がゆとり教育の
10年先には訪れるような由々しき事態になっております。
よくこんな突拍子もない日本がアメリカに占領されたかのような
アイデアを考えたものです。

これと関連するかしないのかわかりませんが
今年のセンター試験の国語の平均点は昨年に続き
過去最低を記録しています。
このような事態に対して国語力の低下を訴えるのではなく
更に英語偏重の教育に向かおうとは一体何を考えているのか
わかりません。

これから少子化が進み労働力として外国人が沢山入ってくるのかも
しれず、その方々とのコミュニケーションを英語でするからなのか
英語であらゆる科目を勉強しておいた方が海外に留学しやすいからなのか
何なのかわかりませんが
これは絶対にやめた方がいいです。
英語なんて今まで通り普通に勉強して、必要があれば
大学なり大学院なり社会人の時代に自分でその用途にあった英語を使えるようにして
使っていけばいいだけの話です。
英語はもっとも簡単な言語のひとつなのでやれば誰でもそれなりにはできます。
しかも世界はそのそれなりの英語で回っています。
日本語で英文法を教えてもしっかりできないことの方が多いのに
英語で英文法を教えたら更にできなくなります。

深い思考に言語は不可欠です。
私たちは言葉で考えています。
一つの言語を高いレベルまで持っていくことが
まず一番必要なことです。
幹が必要です。
その幹がしっかりしたうえで枝葉の様々な言語や学問があるのです。

今やろうとしている教育改革は
日本人としての幹をなくそうとしている改悪です。
幹の細い木は低くしか育ちません。

恐怖の英語世代が始まろうとしています。
そしてこの教育も10数年後には見直され元に戻るのです。
残るのはおかしな教育を受けた被害者だけで
改革案を考えた人々は何もなかったかのように
そしらぬ顔で次の改革を始めてしまうのです。

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