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速読について [受験]

 この仕事をやっていて「速読」について結構質問を受けることがあります。
 
特に小学生のお母さんからが多いですが。
 私自身特別に速読技術があるわけでも、速読の勉強をした訳でも
 ないので、その質問に明確な返事ができる訳ではありません。
 ただ、私は読書をしていれば読むスピードは自然に上がりますし、
 それで十分ではないかと思います。
 
 と言うのも、昔、速読で賞を取った友人がいて、実際にその技術を見せてもらい
 それほど必要だとは思わなかったからです。
 
 速読にもいろいろ種類があるそうですが、その友人の方法は
 写真のようにページ全体を頭に浮かべる方法です。
 確かに読むのは速いです。
 圧倒的に

 しかし、これは書いてある内容にも大きく左右されわけです。なぜなら
 はやく読んでいる(目を通している)だけで
 内容を「その速度で理解」しながら、読んでいるわけではないからです。

 実際に実験してみましたが
 誰がどうしたか、何が起きたか、などという速読テストで聞かれる
 内容については
 その友人は答えられるのですが、
 それ以外はまるで理解していません。

 たとえば数学に関する文章を速読できるか
 といえば、よっぽど数学に関して天才的か、予め知っている内容でないと
 速読は不可能です。
 他の未知の分野についても実際はそのスピードで理解はできません。 

 私もよく立ち読みをしますが、内容把握だけなら、200ページ程度の本ならば
 速読技術がなくても30分もあればできます。(かなりへとへとになりますが[がく~(落胆した顔)]

 ただ実際の読書の楽しみは行間を読んだり、小説なら作者の表現を楽しんだり、することにあるのであって内容把握 だけが全てではありません。
 筆者との対話、そこから様々考えることなどは速読するスピードでは普通はできないと私は思います。

 食事に例えれば
 速読はただ栄養素を体に吸収するだけのような
 気が私にはします。
 食事にも様々な楽しみ方があるのと同じように
 読書にも様々な楽しみかたがあります。
 文体や表現を楽しみながら深く理解していく、その方がずっと有用だと私は思います。
 読書のスピードは読書の量に比例して自然に速くなり
 その自分のペースで読書を楽しんでいけば
 受験という観点からみても、なんら不安はありません!

           読書の醍醐味はコーヒー片手にのんびりと文章を味わいながら、その世界に
           どっぷりと浸ることだと思います。 
                Enjoy reading[わーい(嬉しい顔)]です!!
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