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一粒の種 [受験]

今年は一人だけ久しぶりに
中学一年生を教えることになりました。
私は基本的に中学一年生はみません。
中学受験で大変なおもいをしたでしょうし
中学一年生は大学入試まであと六年もあるので
流石に準備が早過ぎると思うのと
私自身がなるべく受験生を教えたいという気持ちがあるからです。

それでも何故教えるのか?
それには諸々事情というのも勿論ありますが
この生徒は今ちょうど伸びてきてるのではないか
と思うからです。

何でもそうですが
成長するときに目一杯の努力をすると
格段に力がついて別人のようになります。
非常に効率がいいです。

最近野球に例えるのが私の中で流行っていますが
甲子園や大学野球でどれだけ活躍しても
それで一杯一杯だった選手というのは
プロでは全く通用しません。
そのような選手は例を挙げるまでもなく五万といます。
高校野球から爆発的な成長をしないと
プロでは到底通用しません。

残念ながら
高校野球で練習をしすぎて
練習に飽きてしまい
本当に自分が伸びる時期に最大の努力というのが
できない人がいるんです。

受験勉強も同じです。
私は小学生の頃は何の脚色もなく
家で一分たりとも勉強をしたことがありません。
ランドセルには全教科を詰め
放課後は家に帰らず学校で17時の鐘がなるまで遊び
帰ってご飯を食べ20時か遅くとも21時には寝ていました。
その後このdisadvantageを取り戻すためにそれは苦労しましたが
私の場合ちょうど中学が伸びる時期だったので
非常に力がつきましたし、結果として良かったのだと思います。

私は、そういう経験からも努力のタイミングというのを非常に大切にしています。
中学受験で無理強いしてしまうと
壊れてしまいそうな生徒というのはいます。
そういう生徒には長い目で見て、受験以外の思考力等を重視して指導します。
そこに「一粒の種」を蒔くわけです。

その種はもしかしたら
芽がでるときに
私は指導していないかもしれません。
それでも
その生徒が
芽が出て伸びるときに
努力という栄養をしっかりと自分に与えていってくれれば
大輪の花が咲くんです。

そういう未来への贈り物を考えて授業をすることもあります。

どうしても伸びない時期に努力をしても
嫌いになってしまうだけなんです。
そのタイミングを見計らって適切なアドバイスをしていくというのも
教育では大切なことだと思います。

今年みる中一の生徒は
今、伸びる時期だと思います。
ここでしっかりと授業をして、大きな力を手に入れて欲しいと
願っています[ぴかぴか(新しい)]

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