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全ての基本は国語力 [受験]

これは理系、文系に限らずですが
全ての基本は国語力だと私は思います。
勿論、英語が第一言語だという方は英語力ということになりますが
それはそう置き換えて以下の内容を読んで頂ければと思います。

国語が基本的にできれば
当然英語もできますし
論理的思考力もあります。
論理的思考力があれば、数学もできますし
数学ができれば
物理も化学もできるのです。

何より入試というのは出題者との「対話」です。
この対話には国語力は必須なんです。

そういう意味でこれから勉強を始める方には
是非、まず国語力をつけることをオススメします。
国語力は文法、漢字、語句そして読解力がありますが
ある程度の文法、漢字語句力がある方は
どんどん読解力を鍛えることをオススメします。

読解力とは何か?
これは色々と難しい問題を含んでいますが
筆者の主張や論旨だけをとらえるのでは
まだまだ甘いと思います。
その主張を筆者はどのような論法で説明にかかっているのか
というところまで読めて
始めて読解力と言えるのだと思います。

文章を「読む」方法というのは人それぞれですが
私の場合、論説文を読みながら
頭の中に内容をファイルで分類していくようにしています。
そうすると一読で深く読むことができます。
段落自体の役割もはっきりします。
これは論説文を書く立場になれば
この方法が効果があるのは当然です。

私は中学入試の国語の問題のように
比較的語句が簡単な文章のときは
生徒が10分くらいかけて
読んでいる間に素早くファイリングをして
どのような説明にも対応できるようにしておきます。

入試問題の場合は
問われる内容があった上での読解ですから
当然問題文を先読みしますが。
そうしないと読書の目的がわからないからです。
長い長い物語を読まされて
突然出てきた動物は何匹でしょう?
と言われても答えることはできませんが
最初に動物の数を聞かれると知っていれば意識して読むので
当然わかるわけです。
入試問題は「目的のある読書」なのです。

ここで
問題文を最初に読んだ時に
ある程度問題の内容を暗記していなければならないという
短期記憶の問題がでてきます。
中学入試の場合、問が9くらいまであります。
それを優先順位を決めて頭に短い時間で叩きこみます。
これは練習を重ねないとうまくできません。
ただ、この短期記憶を身につければ
それは英語のリスニングにも長文読解にも使えますし
東大等の設定の長く、複雑な物理や化学でも
十分に活用が利くのです。
物理や化学では出てきた数値や状況を短期的に暗記していないと
うまく考えが流れていかないことがよくあるのです。
読解力不足で複雑な設定を把握できずに解けず
解答をみたら、あ~何だ基本問題の繰り返しか
ということがよくあるのです。
この手の問題点を抱えている場合
物理や化学の勉強というより、短期記憶+読解の練習をしたほうが
ずっと早く設定が複雑な問題を解くことができるようになるのです。

話が少しそれてしまいました。
構成を考えて書けばこのようなことは絶対に起こりません。
即ち、今、私は思いついた順に
それなりに並べて書いているだけなのであります(笑)
話を戻します。書き手の気持ちになってみろということでした。

しっかりとした文章を書くには
論理展開や例を挟むバランス
そして、全体の構造などを
自分のいいたいことをいかに
相手に「印象強く」伝えるか
を考えるはずです。
そこで多くの書き手はまず段落ごとに
自分の書きたいことの名前を書きます。
その名札で構成をしっかり考えてから書きます。
ですから私のブログのように
構成がめちゃくちゃで思いつくままに書いている
ような文章とは全く違うのです(笑)

そして、その文章の型自体も
必然的に数パターンに限られます。
あまり奇抜な方法では相手に自分の意見が伝わらないからです。
このパターンまで見えるようになるとゴールは近いです。

ただ気をつけて頂きたいのは
この頭の中でファイリングできる量というのは入試問題くらいの量が限界です。
一冊の本でやられる方は
ある程度、章などで分けて
その都度メモするなどしてまとめながらやっていった方が得策です。
それを頭で全てできたらスーパーマンなのですが
外的刺激等あって思考が途切れることあり、疲労も当然あるので
一気に一冊というのは現実的には無理だと思います。
最初は本当に簡単な文章から練習した方がいいです。
中学入試の問題でも高校入試の問題でもOKです。
問題を読み、頭に入れて、構成等を考えながら一読し
なるべく一読で全ての問に答える。
これができるようになれば、脳の処理できる情報量は格段に上がっていますし
脳にこのような思考の経路を作らせることが非常に重要です。

論理展開を意識しながら読むことができるようになると
今度は自分で問題が作れるようになります。
しっかり文章を読めれば
誰が作っても
問題として線を引く最重要ポイントは一致します。
私自身も勉強が足りないうちはなんとなく曖昧にしかわかりませんでしたが
勉強をしていくうちに
これが必然であることがわかりました。
実は数学も物理も化学も
ある設定を決めれば必然的に問いたいことというのは
ある程度決まってくるものなのです。
その必然がわかるようになったとき
本当にどんな問題にも対応できるようになるのだと思います。

誤解のないように強調しておきますが
これは以前に解いた経験があるから
問題が解けたというレベルとは別次元の話なのです。
問題のいわば本質を掴んで解いているのです。

木曜日が休みでエネルギーがありあまり長文を書いてしまいましたが
まずはしっかりと国語力をつける。
国語力こそ全ての勉強の基本だと私は思います。
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お婆母

目から鱗です!!!
もっと早く知りたかったです!
by お婆母 (2013-03-02 07:19) 

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