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懊悩する日々 [雑感]

昨年は東大医学部、京大医学部、女子学院

三人の生徒が全員第一志望で合格しました。
昨年も昨年でかなり大変だったと思うのですが
合格すると疲れや苦労は吹っ飛んでしまうため
毎年今年が一番大変な気がします(笑)

当たり前のことですが
人間は忘れる生き物です。
このことに私ほど直面する仕事もなかなか少ないと思います。

昨今コンピュータ時代で
タクシー運転手もナビの出現で道を覚える
必要もなくなりましたし
普通の仕事でも顧客データなど
人が記憶する部分は格段に減ったと思います。
私自身で考えても
一体自分がいくつの電話番号を暗記しているか
と考えてみても
自信はありません。
暗記などしなくても
「調べれば分かる」という状態にしておけば
何の問題も生じない社会になってしまいました。
このような生活を続けていれば
人間の記憶を司る海馬やその周辺は
長い目でみれば退化していってしまうのかも知れません。

私は生徒に試験のために
様々な技法、知識を暗記させるような
仕事をしています。
もし生徒がコンピュータならば
一度教えればその部分は教えなくていいので
あっと言う間に成績は上がります。
ところが
そうはいきません。
個人差がありますが
人は驚くべきスピードで忘れていきます。
この知識の流出をいかに防ぐかが
受験においてもっとも大切だと思います。
どんなに楽でいい解法を教えても
忘れられてしまえば
受験においては
ほぼイコールに等しいわけです。

これは一般論があるわけではなく
生徒一人一人によって向いている方法は
千差万別です。
それが早く見つかった子ほど
成績は上がりやすいです。
結局
受験までそんな方法は見つからなかったという
場合も勿論あります。
それはそれで
戦い方を考えなければなりません。
長くなりますのでこれらの具体的な手法は
ここでは書けませんが
勉強を沢山やるメリットとしては
自分にあった勉強方法を見つけるということもあります。

ですから小学生の頃から
しっかり勉強してそれを早期に見つけた生徒は
その後の勉強も
本人がやる気を失わない限り
うまくいくことが多いです。

今年はあまり勉強量をする生徒ではないため
少ない勉強量で
しかも忘れる量も減らし
しかもそれなりに高い志望校に合格させなければ
ならないという
問題に私は直面しています。
突き詰めて考えると答えがない
ということさえ
証明されてしまう場合もあるわけです。

う~ん
苦しいですが
今はもがいてもがいて
最善の方法を見つけ
しっかりと仕上げて送り出すほかはありません。
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