小田急の車窓から～授業に込めたメッセージ～

今日は曇っているせいか今のところ
やや涼しいです。
湿度が高くてむしむししますが…

今日も朝から授業があります。
最近授業をしていてよく思うことがあります。

受験生は受験を目指して頑張っていますが
当然のことながら合格はゴールではなくてスタートです。
どんな仕事でもそうですが、例えば弁護士であれば
司法試験に合格しただけでは何もなりません。
スタート地点に立っただけで、そのままでは何の意味もありません。
そこからどんな仕事をしていくかということの方が
比較にならないほど大切です。
受験でも全く同じことが言えます。
合格はスタート地点で
ある電車のチケットを買ったに過ぎません。
もちろんその努力によってどんな電車に乗るのかは変わってきますが、
それでも終着駅が保障されているわけでもなければ
その人がどこまで辿り着けるのか確定しているわけでもありません。

勿論、生徒にこのような話はしません。
生徒は合格というゴールを目指して頑張っているわけですから。
それでも、受験が終われば合格した生徒にも
残念ながら落ちてしまった生徒にもこのような話はします。

私の仕事も合格が至上命題です。でも、その中で必ず合格の先に役に立つような力をつけてもらえるように授業に色々と工夫をしています。それは生徒にとっては風のようなもので、意識的に気付くのは難しいかもしれません。
電車のコンテクストで言えば駅弁のようなものです（笑）

いつか生徒が汽車に乗って旅立ったときに
その旅の途中で元気を取り戻すために食べる
駅弁のような力を
受験という制約の中でつけてあげたいと
ひそかに思っていつも授業をしています。
授業は私から生徒へのメッセージだと思っています。
私の人生もまだまだ電車に乗ったばかりです。
どこでどのような電車に乗り換え旅を続けるのかはわかりません。
答えは風に吹かれているのだと思います。