困難に立ち向かう

今朝の新聞で（私は英字新聞なのでもしかしたら
一日情報が遅いのかもしれませんが）
福島第一原発2号機の内部の線量が最高で
毎時７３シーベルトもあることが分かったと書いてありました。
毎時73シーベルトは恐らく今の機械はすぐに壊れてしまいますし
勿論人が入って作業することなど絶対にできません。
廃炉までにかなりの時間がかかる予感がします。
何とか放射性物質をある程度回収しないと
何の作業もできないからです。
しかし、漏れた燃料を回収する作業に取り組んだなどという話は
聞いたこともありません。

これは大きな困難だと思います。

大きな困難ではありますが
おそらく
これで放射線に耐えうる遠隔操作機械の開発が
本気で進められると思いますし
おそらく日本の英知を結集すれば
そういう機械の開発に成功するものと信じています。
この機械が開発されれば
放射線量の高い宇宙で長時間作業可能なロボットの開発etc
様々な有用な副産物が生まれると思います。

この記事を読んでいて
私の仕事がダブってきました。

私も毎年
生徒の志望校を聞き
その第一志望と現在の実力との差に
打ちひしがれることがあります。
この仕事は断ろうかと思うときもあります。
今年東大に合格した生徒など正しくそうです。
ただ生徒が絶対に入りたい学校があって
そのためにどんな努力も惜しまないというのであれば
私もその大きな困難に挑戦したいと思っています。
うまくいくかどうかわかりません。
でも工夫をして工夫をして何とか合格に近付けていくようにします
その過程で
実は私自身にも大きなスキルが身についていると
授業をしていて気付くことがあります。
私が常に志望校に余裕で合格できる
楽な仕事しかしていなかったら
塾で単科だけを見る責任の軽い仕事しかしていなかったら
おそらく
今の私の半分も指導力が身についていないと思います。

そういう観点から考えると
困難は有難くさえあります。
本当に大きな困難がなければ
人は変われないと思うからです。

来年の受験に向けて
今
私の前にも生徒の前にも大きな困難があります。
今はこれを乗り越える自信も確信もありません。
しかし
私の中の全ての力と生徒の全ての力を合わせて
考えて考えて
努力していけば道は拓けるかもしれません。
いや
そう信じています。

信じています

この困難に挑み乗り越えられたとき
その困難は
生徒にも私にも
これからの人生で大きな翼となることを

いつか大空を舞える日を夢見て
今日も一歩一歩地に足をつけて
自分のできること
しっかりとやってきたいと思います。