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ウォーターオーブンについて [科学ネタ]

今日は何を書こうかしばらくパソコンの前で
悩んでいました。
…というのも
暑いこと以外何も思いつかないからです(笑)

暑くなった打ち水
ということで
真昼に打ち水をしても意味がないことは
昨年かその前かに
ブログで書いたような気がします。

それではその逆が利用されている例として
ウォーターオーブンについて書いてみます。

ウォーターオーブンというのは名前の通り
正しく水で焼くオーブンで
もう結構前から商品化されています。
確かシャープさんの「ヘルシオ」が最初じゃないでしょうか。
水で焼くため、
普通のオーブンに比べて油脂や塩分を削減でき、ビタミンCの酸化を抑える
効果があります。
「ヘルシオ」というのはヘルシーと減る塩をかけたダジャレなんでしょうか?
な~んて
これは冗談です。
間違えていたらシャープさんごめんない。

数か月前ですが
水の沸点が100℃なのになぜ水でものが焼けるんですか?
と生徒に質問されたことがあります。

これは打ち水の逆です。
水の気化熱というのは非常に大きく
打ち水は水が水蒸気になる際に
空気中の熱を奪うことを利用して行うものですが
これを逆に水蒸気から水にしてやれば
大きな熱を食品に与えられるはずです。
その熱を使って料理をするのがウォーターオーブンです。

ウォーターオーブンの最大の特長は
乾燥と急速加熱にありますが
その仕組みはこうです。

水が100℃になると水蒸気になりますが
それを更に加熱して300℃くらいの「加熱水蒸気」を
つくりそれを食品に吹きかけます。
そうすると加熱水蒸気は高温の気体なので
分子の密度が少なく
食品からその隙間を埋めるかのように水が蒸発します。
そうすると食品が乾燥します。
また、食品は加熱水蒸気に比べて著しく温度が低いため
食品に触れた加熱水蒸気は水に戻り
そのときに大量に熱をだします。
これは普通の熱風オーブンよりも
かなりスピードが速いために
急速加熱が可能なんです。

たかが水ですが
されど水です。
水は私たちの生活に当たり前のようにありますが
実は水は科学的にみると特異な存在です。
その水が大量にあったからこそ
私たち生命は生まれ育まれたのです。
火のないところに煙はたたないのと同様
水のないところに高度な生物はいません。

この加熱水蒸気も
水蒸気だから所詮
水だと思っていると
大変なことになるので
お気をつけください。

加熱した水蒸気では物がこげますし
マッチに火がつきます。
温度によっては大変なエネルギーを持ちます。
逆にそのパワーを有効利用したものがウォーターオーブンなのです。

私の生徒がそんな質問をしてくるということは
お家にウォーターオーブンがあるのでしょうか
羨ましいです[わーい(嬉しい顔)](笑)
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