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IH調理器の仕組み [科学ネタ]

昨日
物理の授業で渦電流のお話をしていました。
そこでIH調理器の仕組みについて
お話ししたのですが
生徒が「そんな仕組みは知りませんでした」
といっていましたので
実はあまりIH調理器が何故温まるか
知られていないのではないかと思い
今日はブログで書いてみることにしました。

IH調理器は見た目は平らなプレート状で
フライパンなどを置く前に手で触っても熱くないのに
炎もでないのに
なぜ温まるのか
不思議に思った方もいると思います。

この原理としては基本的に三段階でできているものが
ほとんどです。
①IH調理器のプレートの下にコイルが入っていて
 そこに交流電流を流します。
 そうすると電磁誘導で周期的にS極とN極の向きが
 入れ替わる交流磁場が発生します。
②その交流磁場が発生した上に金属の鍋等を置くと
交流磁場の作用で電磁誘導が起こり
 鍋等に渦電流という電流が流れます。
③渦上の電流は交流磁場の変化に応じて
向きを変えながら流れ続けます。
そうすると電子が鍋の金属イオンにぶつかって
金属イオンをブルブル振動させます。
それがジュール熱となりモノを温めるのです。

おかしな例えですが
朝のラッシュ時
改札口の混雑の中を激しく向きを変えて
歩いていると
人にボコボコぶつかると思います。
その衝撃が熱となって
物を温めるんです。

あっ[あせあせ(飛び散る汗)]
これは決して
実際にやらないでください(笑)
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