きっかけ

小学校三年生だか四年生の頃
三、四年は同じ担任なのでどちらだか
忘れましたが

担任の先生が
奥さんにあげた
ダイアモンドの指輪を
理科の授業でもってきて
「これが世界で一番硬いダイアモンドだぞ〜」
と言ってました。
私は次の展開が子供ながら
簡単に読めました(^◇^;)だからおいおいって…

どうせ
生徒の誰かが世界一硬いなら
踏ませてみろとか
金槌で割らせろとか言い出し
それで硬いと信じている先生は
実験してみて
割れて、奥さんに大目玉…
こうなるよなあって

そして案の定
そういう展開に。

先生が
「おう、じゃあ金槌で全力で叩くからな、
見てろよ」って仰り
おいおいおいと思った私は挙手して
「先生、割れたら破片が飛ぶので
危ないからやめた方がいいと思います」
みたいなことを
言いました。
説得の方法が下手すぎですが（笑）
先生から
「お前も勉強しろモースの硬度系で最高10の
ダイアモンドは宇宙で一番硬いんだ」
というようなことを言われました。
いやいや
モースの硬度系は擦り合わせた時の
削る時の硬さだよ〜と
思いましたし、あのダイヤモンドの形
ブリリアントカットでしたっけ
その当時は名前も知らないですが
あの尖ってるのは
圧力的にヤバいのは一目瞭然で。
先生
「像に踏まれる痛さとハイヒールで踏まれる痛さって
同じくらいなんですって」
みたいなことを叫んでも
先生はお前はそれは授業に関係ないだろう
みたいに言われまして

私の再三の婉曲的注意にも耳を貸さず
振りかぶって、ダーーん
簡単にバリーンと破片が飛び散りました。

気まずい沈黙
気まずい沈黙

の後
誰かが先生そのダイア
ニセモンだろ！と笑い声が…
怒り出す先生
俺は信じて買ったのに
偽物を買わされた
今日抗議に行ってくる…て(^◇^;)

おいおいおいおいおい
誰も悪くないでしょうし。
迷惑だわ、ヤクザまがいのいいがかり。
多分何か鑑定書か何かに
落とさないようにとか書いてあるんじゃないかなあ…
と思いつつ

私は無知というものの
途方も無い恐ろしさを感じました。

そうだ
無知は怖い
勉強しなきゃ！

それが多分一番最初に自分で勉強し始めようと思った
きっかけだったと思います。