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必然的な目的に合った仕上げ [家庭教師のお仕事]

昨日桜蔭を受験する生徒に
よくお話をしたのですが
一般的に
受験校によって
諸々の仕上げは変えないと絶対に駄目です。
ですから各科目のアドバイスは
受験校によって当然違います。
世の中にはおかしな一般論を
平然と言われる方がいて
私はその説明と修正で
大変苦労しております。

例えば
数学は暗記だ、暗記じゃない
これは受験校によります。
暗記って語弊がありすぎますが(笑)
解法を暗記してそれを当てはめる…
この当てはめる部分と言いますか
考えの飛躍がそこにはあって
暗記ではどうにもならない部分があり
それは経験でなんとかなるものです。
まあ、暗記でなんとかなるレベルの低い大学も
ありますし
出題パターンが固定されてた時代は
すなわち大学側が受験にやる気のなかった時代は(笑)
確かに暗記で済む問題はありました。
でももうそれだと差がつかないので
流石に今の時代は暗記でなんとかなりません。
強引に暗記だと還元することはできますが
それはやりすぎで
現実と折り合いがついてません。

逆に試験中に忘れた定理や公式は
導けるようにしておけ
なーんて東大の指導でも言われる先生がいますが
きっとその先生は理科1類とか2類で6問中3問完答
すればOKみたいな感じの受験しか
して来なかった方だと思います。
東大でも京大でも満点近く、6問完答を目指してやる
仕上げって…そんなぬるいこと言ってたら
絶対時間が間に合いません。
そもそもこの時間が間に合わないという感覚が
残念ながら理科1、2類にはございません(笑)
それだけぬるくても受かる大学でありまして
天才とは程遠いのが現実です。
あのレベルの問題で半分出来て…合格って(^◇^;)
昔から不思議で当然受験勉強のモチベーションは0になる
わけです。
6完するためには6完するための道具を磨いておかないと
戦えません。それが解法暗記といえば暗記かも
しれませんが、暗記とはちょっと違うような…
でも、定理や定義を忘れたら
なんて心配してる仕上げでは
そもそも完全にoutなんです。レベルによっては。
また数学で何点が必要かは人それぞれの受験プランに
よりますが、それによって仕上げは異なります。
一般論はないです、本当は。

物理の大学範囲使用問題も同じです。
大学範囲で解いたら確かに時間はかかる
でも、時間内で終わるから…って(^◇^;)
その時間内って
普通理科は2科目あって
他に化学や生物や稀に地学(笑)もありまして
大抵物理以外が記述等多くて
物理って時間貯金科目なので
そこでどう時間を貯金するかを考えた場合
当然戦略は変わってきます。
物理の先生は物理のことしか考えてないんで(笑)
好き勝手なことを言えますが
全体の勉強、必要な点数等をmanagementした経験が
あれば
そんな自分勝手に本質だなんだ言って
好きなようには教えられません!(笑)
私も好き勝手言える立場になってみたいです(笑)
そしたら何でも好きに教えたります。
でも、受験って大抵の人にとっては手段でしかないんです。
物理の研究をしたくても
嫌々他の科目も勉強するわけです。
医学部に行くなら物理の本質なんていらないですし
まあそもそも受験界で言われてる本質が本質だと
思ったらそれはそれで大間違いですが
受験というものは何か?
総合点をあげるものです。
基本的に。
それにはその戦略を立てて勉強しないと
無駄が多すぎます。
だから時間がかかりすぎてるというのは
確かにあります。
私は生徒によって
つまりその生徒の特性や能力、目的によって
解き方は変えて教えています。
変えてというか上記の目的に照らせば必然的に変わります。
それが難しいところに集団授業の限界を感じて今の私が
あるわけです。

この業界
全体のmanagementが全然出来てないところに
大きな穴とチャンスがあるわけで
そこで私はお仕事させてもらってるわけです。
完全な隙間産業ですね…(笑)

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