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二項対立 [英語学習]

「先生、この文章二項対立ですよね?」
と昨日小学生の生徒に言われましたが

今や小学生でも知っている
説明文、評論文の二項対立。
もちろん
これは西欧の文化です。

英語もドイツ語もフランス語も
あとは詳しく知りませんが(笑)
対比という概念がしっかりと
普通の文章の中から根付いているんです。
言語を通して外国の文化、考え方を学ぶ
これを1番分かりやすい英語でやろうという
明治時代以降の英語教育が
今のようになろうとは
明治知識人の方々は思いもしなかった
でしょう。

私の仕事で1番大切なのは
生徒の思考法を知る
ということですが
これは言語を学ぶのと同じです。

英語の記事でした(笑)
戻らないと

英語には至るところに対比の概念が
隠れています。
あ、隠れているというのは日本人に
とってですが。

至るところにあるのでなんでもいいですが
「私達」と日本語で言うのと
これを訳したとされる「We」…
実は
全然違う言葉です。本当は。
weというのは対立概念としてthey
というのが常に想定されて使われています。
逆に言うと対立概念を想定しないものに
weは使えないということです。

人間は道具が使える点で…
という文章の主語は
Weが適当です。動物との対比を暗示させますので。
現代人とか、我々日本人
を訳す時も昔の人や日本人以外の人を
想定しているのでWeが使えます。

でも、対比を想定してないもの
にはいくら私達と訳せても
「we」は使えないんです。

例えば
「私達は健康の有り難みを知った」
という文章を訳す時
この私達はどこかの人との対比なんて
明示してないですよねえ。
正確に言うと書く人の心積もりによる訳ですが
別に対比するつもりは表したくない!と書き手が思ったら
その主語はYouです。
Youという単語は
対比を前提としないneutralな語です。

先程の英訳は
You realized how wonderful good health is.
みたいに書けばいいですし
訳す時は
私達は〜でいいんです。

なんだか恐ろしいのは
中学生に聞いたら
自分が含まれてたらWeで
そうじゃなかったらYouと習ってるらしいです
( ̄◇ ̄;)
( ̄◇ ̄;)
最悪です…
確かに、そうなる時も「偶然」ありますが
書いた英語話者の人の気持ちは
何一つ伝わってませんわ
( ̄◇ ̄;)

ちなみに…
健康はhealthだけじゃダメですよ
必ずgood health
I’m in good health.

日本語の健康には漢字的にも
いい意味が含まれてますが
英語のhealth は「全体」という意味です。
健康では…ないです
そう訳せる時があるだけです。

熟語で
否定文 for one’s health って
ありますよね
これが
「自分の利益だけのために」
自分全体のため
ということで本来熟語でもなんでも
ないですが…
日本人が最初に訳した時
健康感出しちゃったから…

ただhealthyは……
結構
健全な、健康なで
使われ始めていますよね(^◇^;)
用例が多い意味に寄っていくんですよね
こういうのって

間違えてはいますが
それに反旗を翻すつもりはないです。
言語は変化して当然なので。

ただ
アメリカ人がよく使う
a healthy number of
は大量の、莫大な
と言った原義のままです。

healthyも
健康なと訳せるだけで
本当は

I’m healthy.

私は十全な私
マックスの私=100%の力を出せる私
=健康な私
ということでそう訳されてます。

因みに
今日は私の睡眠時間多分46分で…
healthyとは程遠い10%くらいの私です(笑)

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