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単語はしっかりと覚える~後編~英文法を創る [英語学習]

後編をさっさと書けというコメントを頂きましたので(笑)
書きます。

単語はまず基本的な意味を広く憶えることが大切だと書きました。
そうしたら
動詞は語法をしっかり憶える
これが大切です。
動詞というのはとる文型によって意味が変わるからです。
findはSVOで使えば「発見する」
    SVOCで使えば「わかる」になります。
findの意味を「発見する」「わかる」で憶えていても書く際に
使う文型を間違えると意図した意味ではなくなります。
目的語によって変わる場合もあります。
tell+人では「言う」という意味になりますが
tell+物事では「わかる」という意味になります。
help+人では「助ける」になりますが
help+行動では「避ける」になります。

動詞によっては準動詞の取れる形が限られているものもあります。
例えば
makeは動詞の原形と過去分詞しか後ろに続けません。
同様に
haveは動詞の原形、過去分詞、動名詞
get,setはto不定詞、過去分詞、動名詞
letは動詞の原形
keep,leave,findは過去分詞、動名詞
など
これも正確に憶えていないと書き間違えます。
話し言葉等では許容されますが、当然オフィシャルに書く場合は
間違えです。

こういう風に英語が構造語、つまり型が重視されるのだということが
わかれば、次々にオリジナルの分類ができます。
例えば
主語+動詞+A of Bは「AにBを知らせる」「AからBを奪う」の
どちらかになり、知らない単語がもしこの形をとっていたら
意味は上記二つのどちらかなので、未知の単語でも意味が類推できる
ということがあります。
勿論少ないですが例外はありますが
知らせるではnotify warn inform remind…がそうですし
ニュアンスは勿論動詞によって変わりますが
基本的な意味は「知らせる」でそう訳してもまったく問題にならないのです。
また、これは書く時の大きなヒントにもなります。
因みに「奪う」ではrobとかcureとかですね。
英語には大体20くらいの上記のような意味を決める型があり
それで分類していくというのも英語力を高める
一つの有力な方法です。

私は、話せる、読める、書ける
だけが「英語力」だとは全く思っていません。
英語という言語の文法を自分なりに創っていく
その中で英語という言語の根底にある文化のようなものが掴めます。
そうすると表現上の特徴や、以前に書いた旧情報→新情報と書く話など
すべてが納得がいくわけです。
それで本当に英語が分かった、英語ができるのだと私は思います。

日本人は日本語を話せる、読める、書けますが
それで、日本人は本当に日本語ができるのでしょうか?
日本語の文法等、細かく理解して文化的な特徴まで掴めている
日本語ができる人というのは少ないと私は思います。

こういった勉強は他言語で比較的ルールがしっかりしている
英語だからこそやりやすいと私は思います。
英語は文法も比較的単純ですし。
目の前にこれだけいい教材があるのにも関わらず
話せる、読める、書けるで終わってしまうのは勿体ないです。

TOEIC、英検みたいな実務的試験はそれはそれで勿論いいです。
でも本当の英語の根っこの部分は入試問題でこそ受験生に問うて欲しいと
私は思います。

私たちは普段日本語で書かれた英文法の本しか読まないと思いますが
イギリス人やアメリカ人が書いた本格的な文法書も一生に一度くらい
目を通す価値はあると思います。
私はそういう勉強を中三~高校一年くらいにしたおかげで
非常に英文法が面白くなったんです。
ただ憶えるのはあまり面白くありません。

形容詞、副詞、名詞なども注意する点が結構ありますが
書き疲れてしまったので今日はこの辺で…。
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コメント 2

大学教員

物理屋さんのような高い志と理想、とてつもない能力をお持ちの家庭教師がいるんですね!うちの息子は成人しましたが是非物理屋さんのような方に教えて頂きたかったです。
by 大学教員 (2015-04-22 11:11) 

無駄は貴方

物理屋が素晴らしいのは発想力。誰も思い付かない解法を思いつけるし、推理力、論理力にも長けている。こういう人間が新たな分野の地平を拓くのだと私は思う。英語においても同様のことが言えるということであろう。
by 無駄は貴方 (2015-04-22 11:37) 

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