物理屋、家庭教師生活を振り返る＆新規募集について

今年度の受験も今日の東大合格をもって終りました。
生徒五名のうち三名は無事に第一志望に合格をしました。

ここで私の家庭教師人生の累計を発表致しますと
受験生総数99名、第一志望合格者76名
第一志望合格率76.8％となりました。
まあ正確には現役で落ちて浪人で受かる場合も
ダブルカウントで入っていますし
長期に渡って指導している場合は
中学入試→大学入試と教えていますので
一名で両方の入試で現役合格でもダブルカウントになるので
99名という表現には若干問題がありますが、
単純に受験に何回挑んだかという数としては合っています。

それにしても受験生だけでこの人数ですから
非受験生、社会人、推薦入試、大学進学内部生を
含めれば結構な人数になると思います。
本当に様々な生徒がいました。
振り返ると中々感慨深いです。
短期しか教えなかったため
色々と忘れてしまっている生徒もいると思いますが
その生徒も私の家庭教師としての経験、スキルとしては
確実に残っています。

多くの生徒で成功したり、失敗したり
もう人生で何コマ（1コマ二時間です。）家庭教師として
授業をしてきたのか、分かりません。
……ん？ちょっと気になるので計算してみますか

私は何でも少なめに見積もるのが好きなので
最低コマ数で概算してみますと
大体一週間で平均24コマは最低でもずっと授業をしてきたと…
う～ん…いや
初期は春休みとお正月休みも結構取っていましたので
23コマにしておきますか
また、初期は具合が悪かった年もあったので
更に大袈裟に1年をキャリアから引いておくと…
最低で
23×52×14＝16774コマ
も授業をしてきたことになるんです

これをプロ野球で考えても
一試合二時間つまり1コマ、これだと短いでしょうか
大袈裟に1試合4時間つまり2コマとすると
8387試合に出場したことになり
野村克也さんの最多出場記録3017試合を上回り
更に
一打席1コマ換算にしても
野村克也さんの最多打席数11970打席を凌いでいます。

これだけ経験してくれば
そりゃあ実績を残して当たり前じゃないかと
言われるかも知れませんね（笑）
自分で言うのも何ですが大ベテランです。
同じ年数やっている先生より
かなりコマ数をこなしている自信はあります。
ユニクロだと悪口を書かれていましたし（笑）
普通は値段を上げてもう少し減らしてやるんでしょうが…
私は基本的に授業好きなので
数をある程度やりたいんです（笑）

その中で生徒一人一人と一緒に悩み、苦しみ
時々喜び、様々な事件に遭遇しながら
本当によくやってきました。
その経験から得られた、感覚というのは非常に大きいと
最近思うようになってきました。
この生徒はこういう思考の癖があるから
こうしたほうがいいんじゃないかとか
こう説明したほうが、身につくんじゃないかとか
分かる部分が増えてきました。
同じ問題でも生徒によって全く違う方法で解くこともよくあります。
最短で解ける方法が必ずしもベストではないことが
家庭教師五年目くらいにわかりました。

それと同時にあららら？？？
この生徒は中々思うようにいかないぞ、
どうやったら宿題をやってくれるのかな？…云々を
含めて分からないこともどんどん増えていくんです。
ですから
ある意味いつまでも試行錯誤です。
でもその未知の部分を試行錯誤して何かしらの
ポイントを見つけ、そのきっかけを元に生徒の思考力が増し
結果として生徒が合格してくれると
これに増す喜びはありません。
「この喜び＝お宝を発掘した喜び×難問を解いた喜び」
です。

私が今、このプロ家庭教師という仕事を続けている
根本には「難問好き」というのがあるのかもしれません。
目標が困難であればあるほど
頭の使い甲斐があるといいましょうか
やり甲斐があるんです。
ですから、私は一度も生徒の第一志望はいじったことがありません。
生徒の希望通りでやります。
どんな偏差値であっても早稲田に合格したいと言えばその方法を必死に考えます。
勿論、どこの学校の試験問題が適性があるかと聞かれれば
それには答えますし、その中から生徒が第一志望を選ぶことも構いません。
ただ私からここが第一志望というのは絶対に言いません。
（生徒がよく第一志望がわからない場合は受ける中で一番偏差値が高い学校に
なりますが）

私が家庭教師をやってきて色々身につけてきたスキル、キャリア
そういう面では自信はあります。
しかし、家庭教師の難しさは
それでもどうにもならないものがあるということです。
それは生徒の「やる気」です。

今年の開成の生徒は必死に話して話してやる気にさせて
上手くいきましたが
正直にいって
私はどうやればその生徒がやる気になってくれるかというのは
個人差がありすぎて全く分かりません。
人間関係と同じで、どういう言葉がこの生徒の心に響くかが
わからないんです。
よく先生に人生を変えてもらったとか、先生と話していてやる気がでたとか
合格した生徒は言ってくれますが
何が良かったのか自分ではわかりません。全くの偶然です（笑）
また、生徒のキャラクターを正確に分かろうとするには
授業の時でしか会わないので無理があります。
授業時間内で性格は把握できないからです。
これに対して
ある時生徒に心理テストをやってもらったことがありました。性格把握のためです。
でも、ぜーんぜん教科書通りにはいきませんでした。
ですから、
基本的には「やる気」は生徒自身が
目覚めてくれるのを待つしかありません。
そのよく分からないやる気をあげる一つの手段として
「自分が行きたい学校」というのがあります。
人は自分の行きたい学校のためならば普通よりも頑張れます。
ですから「第一志望」＝「生徒の行きたい学校」というスタイルは崩せないんです。
もし、やる気スイッチを簡単に見つけられるのであれば
私が指定する志望校でやって頂きます。冗談ですが（笑）
そういう意味もあって第一志望はいじりません。

ちょっと長く書き過ぎましたので
後は新規募集について書きます。
結論を言いますと
チラシによる募集は致しません。
今の段階でブログで相当数生徒が集まってしまったからです。
後はブログのみで
希望される方と移動や時間等があれば若干名
募集したいと思います。
それはまた記事を改めて、募集用のものを用意致しますので
そちらのコメントに必要事項を書いて頂ければと思います。

コメント 4

うっヒャー！！
ブッチーの今までの受験生の生徒さん99人もいるの～、すご～い☆
ブッチーの歴史ってそのうち小学校で習うかもよ∵
100人目の人って、かなりラッキーダヨネー☆☆。
確実に100％、第一志望に受かりそうな気がするョ♪
by あっちゃん☆ (2015-03-11 00:13) 

二三日前に私とムダッチーさんが書いた物理屋天才談議が消されてしまったが、やはり物理屋は自分の能力が正当な評価を受けることを嫌っているようだ。そうであれば済まない。物理屋の生徒に知っておいてもらいたいことは、自分はとんでもない天才に授業を受けているということだ。物理屋のような存在と時間を共有するだけで確実に頭は良くなる。私も東大で自分より数学ができる人間が見当たらず、教授の能力も？？？と絶望を感じていたが、アメリカ、イギリスに行ったら全く違った。世界は広い。天才達と話をするだけで自分が変わっていくのが実感できたよ。物理屋も留学すれば良かったのではないかと思う。
by Ｌ (2015-03-11 08:52) 

お久しぶり(*ﾟｰﾟ)vです。
やはり中学一年生の指導は受け付けてませんよね？
しつこいですが（笑）

追伸
私もしかしたらJCホソエリさんのお母様をよく存じ上げているかも知れません。
by 元中学受験ママ沙織 (2015-03-11 09:01) 

確かに以前のユニクロは異常な労働を課せられていましたが、最近少し改善の兆しはあります。これからどうなるかわかりませんが。私は自分を使い捨てされている感じがされて辞めました。会社でたまたま物理屋さんのやり甲斐についての記事を読んだのがきっかけで、今は税理士の勉強をしています。確かに物理屋さんの激務、企業なら一発退場くらいの労働時間ですね。家でも休日でも仕事、考えられません。でもそれを物理屋さんが続けられるというのはよっぽど家庭教師が好きなんだからだと思います。そういう仕事ができて羨ましいです。学生時代に一生懸命勉強しておくべきでした…
by ブラクロ (2015-03-11 11:52)