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宇宙の問題と個別の問題 [科学ネタ]

物理学の問題には難しい問題があります。
物理自体の問題です。
それはどこまで正確か、正確な方程式を想定するか
ということです。

例えば宇宙の始まりやらなんやらという方程式、理論には
誤差や曖昧な点があってはならないとされています。
勿論、私も宇宙を表す方程式は美しい筈だと思っています。
ところが
個々の個別の問題について
例えばたった数個の物質が相互作用するだけで
とても方程式として解けない問題になってしまいます。
つまり方程式で数個の物質の相互作用ですら
完全には説明できないんです。
飛行機が飛ぶ仕組みを考えるときもそうです。
ベルヌーイの法則は
一様重力のもとでの非粘性・非圧縮流体の定常な流れに対して
しか成り立たないので
ある値は小さいから無視するとか
理想状態に近いからといって
細かい部分は目をつぶります。
それでも十分に色々なことは、勿論大まかにですが
説明ができます。
これを厳密にやるのは逆に無理があります。
それなのに
何故宇宙の始まりという大きな問題になった途端に
完全な方程式というものが必要になるのでしょうか?
これは考える価値のある非常に有意義な問題です。

私たちの現実を表していると思っている方程式は
ほとんどが
ある理想状態で成り立つものです。
つまり宇宙の初期は私たちにとって
理想状態に近いであろうと
多くの物理学者は考えているんです。
宇宙が理想状態ではない場合
通常の物理と同じように
何が影響が大きくて、何が小さいかを
私たちが判断しなければならないのです。
これは普通のビッグバン理論では難しい問題を生みだします。

電気の世界では電磁気力より重力は圧倒的に小さいから無視できますが
その大きさの判断と言うのが次元が変わると難しくなるんです。
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