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傘を持っていくべきか、持っていかざるべきか [科学ネタ]

[るんるん]
都会では自殺する若者が増えている
今朝来た新聞の片隅に書いていた
だけども問題は今日の雨 傘がない[るんるん]

これは井上陽水さんの「傘がない」の
冒頭の歌詞です。

そう
この季節になると傘を持っていくか持っていかないかは
大きな問題です。
最近、ゲリラ豪雨やら何やらで急に雨に打たれる
ことが増えてきました。
皆さん折りたたみ傘は常に持参しているでしょうか?
私はほぼ毎日折りたたみ傘を持って行っています。
ただ、授業の道具や水筒でカバンがそもそも重くぎゅうぎゅう詰めなのに
折りたたみ傘を持っていくのは非常に難儀です。
特に土曜日は授業が多いのでカバンも重く
腰痛を持病として抱える私には少しの重さの増加でも堪えます。
本当に傘を持っていくか持っていかないか迷います。
皆さんも折りたたみ傘を持っていくか持っていかないか
迷ったことはないでしょうか?

今日はこれをざっくりモデル化して
明日から折りたたみ傘を毎日持っていくか
毎日持っていかないか
を科学的に決定したいと思います。
皆さんも自分の行動を科学的に決めてみたいと
思われましたら(笑)
自分なりの数値で計算してみてください。
なるべく中学生にも分かるようなモデルでやってみたいと思います。

東京で1ミリ以上雨が降る日数は
昨年度の気象庁のデータですと115日です。
一年間が365日なので
東京で雨に遭ってしまう確率は115÷365=0.315
つまり31.5%です。
ただ、真夜中で移動に関係ない時間や
休みの日等は雨が降っても関係ありませんので
東京で移動中に私が雨に遭ってしまう確率はざっくり25%としたいと思います。
これは人それぞれ好きな確率で設定してみてください。

次に効用を考えます。
これこそ個人的にどう思うかという値を入れて欲しいのですが
快不快を数値にして平均をとるんです。
今は私の行動を決めるので私の独断と偏見で数値を決めさせて頂きます。
喜びの度合い、不快な度合いを数値化します。
起こり得る場合としては
①雨が降るかつ傘がある
②雨が降るかつ傘がない
③雨が降らないかつ傘がある
④雨がふらないかつ傘がない
の4通りです。

私の場合
①の喜びの度合いを基準に100とします。
今日は急な雨、それでも私は折りたたみ傘を持っている
う~[わーい(嬉しい顔)]なんて、偉いんだ[グッド(上向き矢印)]という
喜び、快適さを100とします。
そうすると
②の場合
ロンドン市民ならしょっちゅう軽い雨が降るのでほとんど傘を
ささないので値は高いのかも知れませんが
私の場合仕事のスーツなので濡れてしまうと大変です。
これは不快なので20くらいです。
ビショビショに濡れたスーツと靴下、これで生徒のお宅に
伺うのは非常に気が引けます。
③の場合
カバンはぎゅうぎゅうで重くて我慢している[ふらふら]のに
傘があっても雨が降らない。
う~ん
これは何だか損をした気がするので60くらいです。
それでも②よりは随分ましです。
④の場合
これは最高です。カバンも軽いですし雨にもあわない。
あと①の場合は折りたたみ傘を使ってしまいますが
折りたたみ傘を使うとあとで干さなければいけませんし
綺麗に畳まなければなりません。
また一度使った傘を持ち運ばなければならないので
タオル等でガードをしてもカバンの中は濡れます。
それに私はかなり不器用ですので
折りたたみ傘を上手く畳めません(笑)。
ということで①は実は結構不快な方に属します。
ですから④の場合は200くらいの喜びですね。

そうしたらそれぞれ期待効用を計算します。
①雨が降る確率0.25×喜び度100=25
②雨が降る確率0.25×喜び度20=5
③雨が降らない確率0.75×喜び度60=45
④雨が降らない確率0.75×喜び度200=150

ということは
傘を持っていく効用は①+③=70
傘を持っていかない効用は②+④=155で
これを比較すると傘を持っていかない方が効用が高いです。
従って明日からおりたたみ傘はもっていきません!

な~んて
ざっくりモデル化してみましたが
勿論、傘は天気予報で雨が降りそうなときに持っていき
そうではないときは持っていかない
という戦略を取ることもできます。
この場合は天気予報が
当たる確率等もかけて考えればいいのです。
またその他にも実際に電車や授業中は雨が降ってもいいので
季節や雲による雨の振り具合等も考慮にいれて数理モデルを
作ってもいいかもしれません。
科学的には傘を持っていかないという戦略がbetterだとでてしまいましたが
私はきっと毎日持っていきます。
それは雨が降るか降らないか傘を持っていればイチイチ心配しなくて
いいからです。数値にはしませんでしたが、そうした精神的作用というのも
大きいです。備えあれば憂いなしです。

読者の皆さんの意見はわかります。
それなら最初からこんな数理モデルを立てるな
とおっしゃりたいはずです。
それはその通りです。
ただ中学生くらいの読者に科学に馴染んでもらうため
現実の数理モデル化として紹介したかったというのが
心の奥にはあります。

このように
以前私がブログで書いたように人間は、私は、
不合理な方を選択することもよくあるんです。
たとえば今後関東で大地震が起こる確率が
30年以内に80%と(まあこれは厳密にいえば科学では
ありませんが)言われても、それで引っ越したりするかしないかは
また別の話なんです。

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