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英語と日本語の意味のズレ [英語学習]

今日からウィンブルドンテニスの放送がwowwowで始まります。
私は一昨年くらいから錦織選手を応援しています。
そんなテニスで
何年か前から「チャレンジ」という
審判の判定に対して
異議をとなえることのできる制度ができました。
このことからも分かるように
英語のchallengeには日本語のチャレンジのように
挑戦するというような肯定的なニュアンスはありません。
例えば私の身内が奮闘しているホームページ作りを
よ~し、ホームページ作りにチャレンジするぞ!
というのを
I will challenge to make a homepage.
と訳してしまうと
私はホームページ作りに対して抗議しよう
という訳のわからない文になってしまいます。
これを直すにはchallengeではなくtryを使えばOKです。
challengeは基本的には抗議をするという意味だというのは大切です。
まあ、私も日本語のチャレンジとして
挑戦するという意味でブログでも書いておりますが
本当は誤解を生むのでやめた方がいいです。

これ以外にも英作文の採点をしていて
日本語の意味で捉えてしまっている間違えは沢山あります。
いくつか例を挙げますと
「教育」と書いてあると何でもeducationと訳してしまいますが
educationは一般に教育機関が行うものをいいます。
例えば会社で社員教育をする場合はtrainingが適切ですし
新人教育ならばorientationでしょう。
あ!書きながら思い付きましたが自己啓発セミナーや自己啓発書
にenlightenmentを使うのもよくありません。宗教色の強いセミナーに
成ります(笑)単純にself-helpで構いません。

あと
「問題」と聞くと何でもproblemにするのも間違えです。
problemは全員に対して害を与える問題ですが
人によって害になったり利益になったりするものはissueです。
例えばshopliftingつまり万引きですが、これはproblemです。
しかし、raising taxつまり増税は国民にとってはつらいですが
国にとっては喜ばしいのでissueなんです。

なんだかこの手の違いは多いので書いていると次々に思いつき
止まらなくなりますが、長くなってしまいますので
最後にeffortです。
「努力」と書いてあると何でもeffortと訳しがちです。
これも日本語と英語の大きな違いがあります。
おそらく日本人は勤勉な民族なので努力という言葉に
肯定的な意味を持たせがちですが
英語ではその真逆で否定的なニュアンスが強いのです。
簡単に言うと失敗してしまったことが前提のように使います。
努力をしてくれたことに感謝する場合
Thank you for your effort.と言ってしまいそうですが
これを直訳すると「失敗したけど努力をしてくれてありがとう」
という意味になってしまいます。
成功したのであれば
Thank you for your hard work.としたほうがいいです。
これはどんどん例を書いた方が分かりやすいと思います。
「配達時間を短縮できるように努力しております。」
を、あ!!楽勝楽勝これは学校で習ったイディオム
make effortsまたはmake a effortを使えばいいんだ!なんて
We are making efforts to shorten our delivery time.
と訳したものなら大変です。お前は失敗を前提にやっているのか
という話です。直すと
We are working hard to shorten our delivery time.
これが日本語にピッタリとあっています。
effortは簡単に言うと「報われない努力」なのです。

当然
私が生徒に勉強ができるようになってほしい!!!!
と頑張って授業をしているのも
effortなんかでは絶対にありません!!!(笑)

今日はこの辺で終わりますが
まだまだ沢山ありますので機会を改めて書きます。
生徒の英作文を添削させてもらっていると
え~こんなの使っちゃう~と勉強になります。
生徒には大変感謝しております。
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