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identityについて [英語学習]

青年期はidentityを確立する時期だと言われます。
identityとは何か?
これは中学生や高校生の英語の授業をしていると必ず
聞かれる家庭教師あるあるです。
なぜ聞かれるか
というと辞書に書いてある説明がよくわからないからです。

英和辞書には
identity…本人であること、同一人物であること、自己同一性
      同一であること
広辞苑には「人格における存在証明または同一性」

と書いてあります。
わかる人にはわかるのですが初学者や哲学を少しもかじったことのない
人にはさっぱりわからない説明です。

ですからこれに変わって
プロ家庭教師である私が
生徒からの質問責めにあうのです[ふらふら]

私は次のように説明しています。
あっ
因みに英和辞書に自己同一性と書いてありますが
正確には自我同一性です。
これは以下の説明を読んでいただければ納得がいくかと思います。

まず私たちには「私」を意味する言葉として
自我(エゴego)と自己(セルフself)というものがあります。
自我というのは自分に対する主観的な意識です。
簡単に言うと自分が勝手に思っている主観的な自分です。
自己というのは客観的に捉えた自分の存在です。
簡単に言うと他人から見える自分です。

小さい頃は自分について自分の主観でしか捉えられません。
つまりエゴイストなのです。
しかし年をとるとともに周りから自分がどう見られているか
つまり自己に気づき
自我と自己のズレに悩みます。勿論
そこでエゴを押し通しても誰も認めてはくれず
他人から見える客観的な自己を受け入れる必要がでてくるのです。
主観的な自我と客観的な自己が重なりあう、つまり同一性を持つ
それが自我同一性identityなのです。
よく言われる青年期のidentityの確立というのは
自我と自己の同一性を確立するということです。
簡単に言うと自分が思っている「私」と他人から思われている
「私」の折り合いをつけるということです。

大体このような説明をすると生徒は納得してくれます。
辞書で書いてある内容で勿論あってはいるのですが
ちょっと初学者にはわかりにくいと思います。

今後もこの質問は毎年受けることになりそうです(笑)
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