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英語の情報構造について [英語学習]

前回英語には情報構造というものがあって
旧情報→新情報と一文の中で書かれるのが普通で
文末に旧情報である代名詞は書かない
とか
能動体と受動態は同じ意味ではないという話を書きました。

しかし
様々な文章を見て頂ければわかるように
文章全体として常に旧情報→新情報。その新情報が旧情報になり
また新情報という「しりとり型」の文書になっているわけではありません。

ただ、基本的に文章のつなぎ方はこの「しりとり型」に加えて
あと二つしかありません。
もう一つは「念押し型」、つまり同じ同じことを繰り返して強調するのです。
これは英語ではよくやります。その場合は文頭を揃えるのが一応ルールになっています。
Theyで始まる文章が二文続いていたら、それは同じ内容の繰り返しです。
そのルールを利用した入試問題も結構でてます。
後ろの文章に穴が開いていて、そこを埋めさせる問題です。
これは文章の構造を分かっていれば一発で解けます。

もう一つは「具体化」型です。
文末の新情報の特に形容詞の部分を次の文章で具体的に説明します。
これも入試にはよく出ます。
何故このようなことが起こるかというと英文を書く人は同じ単語を使うことを極力
避けるために様々な、特に形容詞を使います。その使い方が普段と違う場合が
よくあるので、形容詞部分を具体化して次の文章で説明することはよくあるのです。

[exclamation×2]
因みに「しりとり型」「念押し型」「具体化型」というのは私の造語です。
基本的に英語は「しりとり型」で書き適宜「念押し型」「具体化型」を使いながら
文章は書きすすめられています。nativeのしっかりとした教育を受けた方の文章ならば
間違いなくこの形に文章はなっています。またそういう文章しか基本的には入試にでません。

その他にも読解の助けとなる英語の暗黙のルールというのがあります。
それらをどんどん覚えることで英語は格段に読みやすくなります。
そもそも代名詞が何を指しているかというのは万人にわかるはずで
そうでなければ代名詞は使ってはいけないです。
この代名詞に関してルールと違う生徒の英作文を見ると
私はゾクゾクっと寒気がします(笑)
ただこういうことはあまり学校で習わないので仕方の無い面もありますが。
代名詞に関しては主語の代名詞
例えばTheyで始まる文章が書いてあれば、それがさせるものというのは
前の文章の主語か前文末の新情報のいずれかです。
これ以外を指示されるとチンプンカンプンです(笑)
特に主語のitは前文の主語、this/thatは前文の旧情報を指すという決まりがあります。

他にも英語の文章を書く暗黙のルールは沢山あります。
文末に書かれた分詞構文はかならず、その文章の主節の繰り返しになっています。
などなど…。
このようなルールは英語を沢山読めば自然と自然な形が身につきますし
また習うこともあるのでnativeには普通ですが
私たち日本人にとっては普通ではありません。
ですから日本語の読解力があるからといって
英語の「読解力」があるかといえば
実はそれはまた別の話なんです。
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コメント 1

イングリッシュ

実際にそういうところを指導者に指摘されながら学習できればよいかと思いますが、独習者にとってそのルールがわかりやすく書いてある本などありますか?

物理屋さんはあまり参考書を勧めることがありませんが、個人の現時点の学力に寄るとはいえ、「この参考書、問題集などはよく生徒に勧めている」「この参考書はわりと良く出来てる」というようなものはありますか?

by イングリッシュ (2014-03-20 15:49) 

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