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メタンハイドレートについて [科学ネタ]

先日生徒から
日本には天然ガス換算で97年分のメタンハイドレートが
あるから、早くそれを採掘すれば100年はエネルギーが安泰ではないですか?
と質問されましたが
そんなに単純なものではなく
むしろ私はメタンハイドレートに関してはかなり疑問を感じています。
東大や、独立総合研究所等々の方々が国費を投じて色々と調べ
始めていますが正直言って???と思います。

私の意見を書く前に
科学が苦手な方のために書いておきますと
ハイドレートとは包摂水和物のことで
メタンの周りを水分子が囲むように存在するもののことです。
メタンハイドレートは固体でイメージ的には氷のようなもので
火をつけると燃えます。「燃える氷」とよばれることもあります。
これが日本の海の底(水深500~1000m)に溜まっているので
それを掘り起こして燃料に使おうというのです。
誤解のないように書いておきますが
メタンハイドレートは再生可能エネルギーではなく、化石燃料です。

私がメタンハイドレートについて問題だと思うことは
①集まって存在しないため、拾い集めるのにかなりの労力とがかかる。
②固体のため石油のように採掘しても自然に噴出しない。
③費用対効果がかなり悪い。
④地球温暖化など環境負荷が高い。
⑤採掘事故等の可能性
という点です。
これらからわかるように
メタンハイドレートは経済的に実用可能なエネルギー言えるには
程遠いと思います。
技術的に可能だと推進派の方々は言われますが
技術的に可能であることと
経済的に実用可能であるかは全く違う問題で
エネルギーはコストや環境負荷を考えずして
成り立たないと思います。
もうすでにかなりの国費が投じられていますが
将来的にどのような見通しがあるのかはっきりしていません。
推進派の人はできるできると連呼し
また、それに国費が投じられています。

私はこの方法に未来はないと思っています。
もっと他の再生可能エネルギー等の研究にお金を使ったほうがいいと思います。
もう地球を採掘して云々というエネルギー形態は時代遅れだと思います。
以前にも書きましたが
世界全体で安定して使えるクリーンエネルギーを考えるべきです。

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