今こそ磨く、リスク管理能力 その4 [科学ネタ]
今日は話はリスク管理から少し逸れますが
全ては量の問題だということを強調しておきたいと思います。
放射線が体に悪い悪い言われていますが
何事もそうですが全ては量の問題です。
私たち人類は大量の放射線を浴びて進化をしてきました。
ですから、体の中に取りこまれても浴びても
大量でなければ基本的には問題は起きません。
それくらい放射線に強い生物です。
過度の心配は逆にそちらの方が
ストレスで体によくありません。
頭痛薬だと言ってブドウ糖やでんぷんの塊を飲ませても
治ってしまうプラセボ効果からもわかるように
人間の精神的な力というのは大きく
人間は精神的なストレスに非常に弱い生き物です。
そもそも全ては量の問題で
どんなものでも過剰に取れば毒になりますし
適量であれば体に必要なものです。
また人間の体は不思議でよくわからないことが沢山あります。
例えば魚介類には沢山のメチル水銀が含まれています。
欧米ではマグロや魚介類に摂取規制値があるのはご存知でしょうか?
日本でも妊婦さんはマグロなどの魚介類やイルカ、クジラなどは
過剰に摂取しないように厚生労働省が注意を喚起しています。
ところが不思議なことに
マグロの消費量世界一の日本で頻繁に魚を食べていても
メチル水銀の被害は稀です。
ですから、私たちは魚は有毒だから一年間の量はこれくらいにしよう
などとは思わないはずです。
むしろ、肉より魚を食べる方が健康的だとさえ言われています。
漁師の人は沢山魚を食べますし
昔からイルカやクジラを肉の代わりに食べている地域もありました。
私は違いますが給食にクジラの肉が出ていた世代もあると思います。
その世代が特別に中枢神経に異常をきたした
人が多いという話など聞いたこともありません。
なぜ、メチル水銀を沢山とっても日本は長寿の国なのでしょうか?
これには諸説ありますが、おそらく一度の大量のメチル水銀をとらなければ
私たちの体の中には遺伝的にメチル水銀をうまく体に排出できる機能があるのだと
思います。
他にも例えばカレー事件で有名になったヒ素ですが
ヒ素は毒でもありますが少量の低毒性の化合物であれば体に必要です。
イギリスではヒ素を多く含む「ヒジキ」に摂取規制値があるのを
ご存知でしょうか?
他にも私の好きな牡蠣やエビにも低毒性のヒ素化合物は多く含まれています。
海老フライを食べるときにヒ素がたまるから…
なんて普通は心配しませんよね。
ところが今の放射性物質の出荷停止騒ぎなどは
これと同じくらいの話なんです。
大量に毎日毎日継続して取ったら危険だというふうに
言われていますが
それはなんでもそうです。
マグロだって毎日三食継続して食べ続けたら
体に有害です。
他にも体に毒である金属が少量ならば必要であったり
薬にまでなっている例が沢山あります。
私たちの体には試験管やマウスの実験ではわかり得ない
不思議が沢山あり
それは人体実験ができませんので
過去の被害等に学んでいく他はないのです。
ここで体に必要な金属の例をいくつか書いておきます。
勿論これらは必要以上にとると毒になりますので
よっぽどの不足する原因がない限りは
サプリメントなどで補給する必要はありません。
鉄 …酸素の運搬を助け、不足すると貧血や
忘れやすく、疲れやすくなります。
亜鉛 … タンパク質の合成に関与していて不足すると
皮膚障害、味覚障害、脱毛、妊娠異常が起こります。
クロム… 糖代謝、脂質代謝に必須で不足すると糖尿病、高脂血症
が起こります。
銅 … 鉄の吸収を助けます。不足すると貧血、骨折、白血球減少が
が起こります。
他にもマンガン、コバルト、モリブデン、マグネシウムなど
沢山の必要な金属があります。
また薬にも
鉄 亜鉛 金 プラチナ
コバルト クロム
バナジウム ビスマス アルミニウム
マグネシウム 水銀 などが使われています。
放射性物質は人間が作り出した全く未知の物質ではありません。
進化の過程でずっと浴び続けてきたものです。
ですから少々多めに浴びたり、体に摂取してもなんともありません。
それより私が危険だと思うことは
人間が自分の頭で考えなくなることです。
国際的な基準値では~と
最近よく言われますがそれを鵜呑みにするのもどうかと思います。
まず私たちが知るべきはその基準値なるものが
どのように算出されたもので
どのような科学的根拠に基づいて作られているか
ということです。
私は科学病なので(笑)
すぐにその推定が数学的に妥当かどうかなどと
考えたくなってしまいます。
そうすると根拠がいい加減でがっかりしたり、また逆に
しっかりとした推定で感心させられたりすることがあります。
勿論個々人の興味の幅で
そんなに細かく調べる必要はありませんが
第一歩として
これらについて疑問を感じることが非常に大切です。
情報の根拠を知った上で妥当と思えるなら
自らのリスク管理においてそれに従うべきだと思います。
誰かが言ったからとか国際的に決められているから
とかいう
情報だけで行動するのは本当に危険だと思います。
風評被害など単なるうわさ話です。
おそらくこのようなことは今後も続くと思います。
原始時代から何も変わっていません。
規制値、基準値という言葉はもっともらしい顔をしていますので
本当に注意が必要です。
例えば日本人が海産資源を取り過ぎていることや
イルカやクジラを捕まえることに反対しようと思えば
政治的に
欧米のメチル水銀の規制値などを持ち出して
メチル水銀が如何に危険かを大々的に喧伝し
「魚は危険だ」という話を作り上げることも容易なわけです。
メチル水銀が有毒であることは誰でも知っているからです。
でも、そういうときには
立ち止まって考えてみてください。
私たちは世界の中でも大量の魚介類を摂取してきました。
それなのに欧米よりも平均寿命は遥かに長いです。
最近は食の欧米化が進み、逆に寿命は縮むのではないかと
言われているくらいです。
これはどういうことかと。
確かにメチル水銀は理論上有毒です。
ただそれは試験管での話で
おそらく低量であれば、体から排出されるなり
他の化学物質の影響があったり
同時に摂取されるタンパク質の影響があったり
様々な可能性によって
理由はよくわかりませんが
私たち日本人は沢山の魚を食べてもなんともないのです。
実験室のマウスの実験も
何億人という人体実験の結果には到底及びません。
今回の放射性物質騒ぎは様々なことを教えてくれていると思います。
これらをすべて教訓にして
次に同じことが起きないようにするのが
大切だと私は思います。
(明日まで続く)
全ては量の問題だということを強調しておきたいと思います。
放射線が体に悪い悪い言われていますが
何事もそうですが全ては量の問題です。
私たち人類は大量の放射線を浴びて進化をしてきました。
ですから、体の中に取りこまれても浴びても
大量でなければ基本的には問題は起きません。
それくらい放射線に強い生物です。
過度の心配は逆にそちらの方が
ストレスで体によくありません。
頭痛薬だと言ってブドウ糖やでんぷんの塊を飲ませても
治ってしまうプラセボ効果からもわかるように
人間の精神的な力というのは大きく
人間は精神的なストレスに非常に弱い生き物です。
そもそも全ては量の問題で
どんなものでも過剰に取れば毒になりますし
適量であれば体に必要なものです。
また人間の体は不思議でよくわからないことが沢山あります。
例えば魚介類には沢山のメチル水銀が含まれています。
欧米ではマグロや魚介類に摂取規制値があるのはご存知でしょうか?
日本でも妊婦さんはマグロなどの魚介類やイルカ、クジラなどは
過剰に摂取しないように厚生労働省が注意を喚起しています。
ところが不思議なことに
マグロの消費量世界一の日本で頻繁に魚を食べていても
メチル水銀の被害は稀です。
ですから、私たちは魚は有毒だから一年間の量はこれくらいにしよう
などとは思わないはずです。
むしろ、肉より魚を食べる方が健康的だとさえ言われています。
漁師の人は沢山魚を食べますし
昔からイルカやクジラを肉の代わりに食べている地域もありました。
私は違いますが給食にクジラの肉が出ていた世代もあると思います。
その世代が特別に中枢神経に異常をきたした
人が多いという話など聞いたこともありません。
なぜ、メチル水銀を沢山とっても日本は長寿の国なのでしょうか?
これには諸説ありますが、おそらく一度の大量のメチル水銀をとらなければ
私たちの体の中には遺伝的にメチル水銀をうまく体に排出できる機能があるのだと
思います。
他にも例えばカレー事件で有名になったヒ素ですが
ヒ素は毒でもありますが少量の低毒性の化合物であれば体に必要です。
イギリスではヒ素を多く含む「ヒジキ」に摂取規制値があるのを
ご存知でしょうか?
他にも私の好きな牡蠣やエビにも低毒性のヒ素化合物は多く含まれています。
海老フライを食べるときにヒ素がたまるから…
なんて普通は心配しませんよね。
ところが今の放射性物質の出荷停止騒ぎなどは
これと同じくらいの話なんです。
大量に毎日毎日継続して取ったら危険だというふうに
言われていますが
それはなんでもそうです。
マグロだって毎日三食継続して食べ続けたら
体に有害です。
他にも体に毒である金属が少量ならば必要であったり
薬にまでなっている例が沢山あります。
私たちの体には試験管やマウスの実験ではわかり得ない
不思議が沢山あり
それは人体実験ができませんので
過去の被害等に学んでいく他はないのです。
ここで体に必要な金属の例をいくつか書いておきます。
勿論これらは必要以上にとると毒になりますので
よっぽどの不足する原因がない限りは
サプリメントなどで補給する必要はありません。
鉄 …酸素の運搬を助け、不足すると貧血や
忘れやすく、疲れやすくなります。
亜鉛 … タンパク質の合成に関与していて不足すると
皮膚障害、味覚障害、脱毛、妊娠異常が起こります。
クロム… 糖代謝、脂質代謝に必須で不足すると糖尿病、高脂血症
が起こります。
銅 … 鉄の吸収を助けます。不足すると貧血、骨折、白血球減少が
が起こります。
他にもマンガン、コバルト、モリブデン、マグネシウムなど
沢山の必要な金属があります。
また薬にも
鉄 亜鉛 金 プラチナ
コバルト クロム
バナジウム ビスマス アルミニウム
マグネシウム 水銀 などが使われています。
放射性物質は人間が作り出した全く未知の物質ではありません。
進化の過程でずっと浴び続けてきたものです。
ですから少々多めに浴びたり、体に摂取してもなんともありません。
それより私が危険だと思うことは
人間が自分の頭で考えなくなることです。
国際的な基準値では~と
最近よく言われますがそれを鵜呑みにするのもどうかと思います。
まず私たちが知るべきはその基準値なるものが
どのように算出されたもので
どのような科学的根拠に基づいて作られているか
ということです。
私は科学病なので(笑)
すぐにその推定が数学的に妥当かどうかなどと
考えたくなってしまいます。
そうすると根拠がいい加減でがっかりしたり、また逆に
しっかりとした推定で感心させられたりすることがあります。
勿論個々人の興味の幅で
そんなに細かく調べる必要はありませんが
第一歩として
これらについて疑問を感じることが非常に大切です。
情報の根拠を知った上で妥当と思えるなら
自らのリスク管理においてそれに従うべきだと思います。
誰かが言ったからとか国際的に決められているから
とかいう
情報だけで行動するのは本当に危険だと思います。
風評被害など単なるうわさ話です。
おそらくこのようなことは今後も続くと思います。
原始時代から何も変わっていません。
規制値、基準値という言葉はもっともらしい顔をしていますので
本当に注意が必要です。
例えば日本人が海産資源を取り過ぎていることや
イルカやクジラを捕まえることに反対しようと思えば
政治的に
欧米のメチル水銀の規制値などを持ち出して
メチル水銀が如何に危険かを大々的に喧伝し
「魚は危険だ」という話を作り上げることも容易なわけです。
メチル水銀が有毒であることは誰でも知っているからです。
でも、そういうときには
立ち止まって考えてみてください。
私たちは世界の中でも大量の魚介類を摂取してきました。
それなのに欧米よりも平均寿命は遥かに長いです。
最近は食の欧米化が進み、逆に寿命は縮むのではないかと
言われているくらいです。
これはどういうことかと。
確かにメチル水銀は理論上有毒です。
ただそれは試験管での話で
おそらく低量であれば、体から排出されるなり
他の化学物質の影響があったり
同時に摂取されるタンパク質の影響があったり
様々な可能性によって
理由はよくわかりませんが
私たち日本人は沢山の魚を食べてもなんともないのです。
実験室のマウスの実験も
何億人という人体実験の結果には到底及びません。
今回の放射性物質騒ぎは様々なことを教えてくれていると思います。
これらをすべて教訓にして
次に同じことが起きないようにするのが
大切だと私は思います。
(明日まで続く)
2011-04-13 00:27
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0