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時代にあった教育内容に変えてほしいんです [受験]

いよいよゆとり教育が終わりを告げて
ほっとしています。

学校の指導内容を三割削減して
「ゆとり」を持たせることに何の意味が
あったのか本当に不思議です。
高校生くらいまでの大半の学生は
自由に時間を与えられたらその分遊ぶか
無駄に時間を過ごしてしまいます。
生きていく基礎となる学力や思考力、
基礎的な教養はしっかりと若いうちにこそ
勉強しておかなければなりません。
そうしないと大人になってから不利だからです。
高校生以下でそのようなことを冷静に考えて
時間を有効に使える人は
私の仕事の中でも非常に稀です。

これはますます格差を広げると私は思います。
ある程度の年齢までは強制的に(それを義務教育というのですが)
最低限のことは勉強をさせる必要があると私は考えています。

ゆとり教育のせいか、もしくは
昨今の理科離れのせいか
分かりませんが
現在の学校における物理教育には本当にがっかりしています。
高校生でも未だにニュートン力学をやっている始末です。
簡単に言うと高校生までに習う物理は17世紀までのものが
ほとんどなのです。
今は21世紀です。
物理学では量子力学でない物理のことを「古典物理学」といいますが
その「古典」でさえも高校までに全然終わりません。
20年前ならまだ分かりますが、もう2010年です。
そろそろ時代に合わせて指導内容を変えた方がいいと私は思っています。

高校までの現在の物理では
ニュートン力学を中心に、幾何的に物理を習うのですが
これはやろうと思えば中学でもできることが大半です。
勿論、物理学をには数学は必須なので
それにあわせて必要な数学は早く学ぶ必要があるわけですが
三角関数などは中学で教えていた時期もありますし、
現代の学生にとっては中学で習ってもそんなに無理のある内容だとは
思いません。
ここ数十年で教育の内容が時代に合わせて
進んでいるかといえば
むしろ後退しています。
これは非常に大きな問題だと私は個人的には思っています。

日本には変な個人主義といいますか
平等主義が蔓延していまして
「指導内容を易しく生徒のすべての人が
楽に平等に理解できるように」
する傾向が最近はあります。
ですから指導内容は後退していますし
どんどん日本の教育レベルは取り残されていくのです。

勉強というのはそもそも大変なもです。
そんなにすっと理解できて
終わるようでは勉強ではありませんし
脳に対して何の刺激もありません。
しかも、ある学問の面白さというのは
勉強が進まないと絶対に分かりません。
物理や数学は、(他の科学も大半がそうですが)
本当に面白くなるのは
現在の大学の授業くらいからです。
でも、今のスピードですと大半の生徒は
高校までの退屈な物理や数学で嫌気がさして
本当の楽しさを知る前に
その学問分野からリタイアしてしまいます。
これは本当にもったいないことだと思いますし
これからの時代に対応する教育としてはよくないと
私は思っています。

もうそろそろ教育内容を
大幅に変えた方がいいのではないかと
私は思います。物理でいえばせめて相対性理論くらいまでは
高校でやって、大学から量子力学をスタートすれば
ちょうどいいと思います。

物理だけではなく
全科目において
そろそろ教育内容の見直しが必要な時期に
来ているのではないかと私は思います。

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