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Christina Rossetti [アートと私]

私は高校生くらいの頃、詩が好きで
ボードレールやリルケ等の詩をよく読んでいました。
その中から英語で分かりすいということもあって
今回はChristina Rossettiの詩を紹介したいと思います。

       Song
                       Christina Rossetti
When I am dead, my dearest,
Sing no sad songs for me;
Plant thou no roses at my head,
No shady cypress tree:
Be the green grass above me
With showers and dewsrops wet;
And if thou wilt,remember,
And if thou wilt,forget.

I shall not see the shadows,
I shall not feel the rain;
I shall not hear the nightingale
Sing on as if in pain:
And dreaming through the twilight
That doth not rise nor set,
Haply I may remember,
And haply may forget.

う~ん、やはり詩というのはどこの国でもそうですが
音読されることを想定して作られています。
ですから、音読すると自然に音楽が流れるようになっています。
どんな音楽をきかせるかも、詩人の腕だと思います。
そういう点でこのChristina RossettiのSongは非常に優れた作品だと
思います。この作品は彼女が18才の時の作品です。

さて…
今悩んでいます。
この作品に私の陳腐な訳を載せるべきでしょうか…
訳すとどうしても詩の音楽面は大きく壊れます。
そんなことをしてもよいのでしょうか…
でも一応簡単な訳を書いておきます。
さすがに意味がわからないと気持ち悪いでしょうから。
詩の中の古い単語ですが
thou=you、wilt=will,haply=perhaps,doth=dose
と置き換えてください。
それぞれ古形です。

(私訳)



私がこの世を去ったならば いちばん愛しい人よ
私のために悲しい歌を歌わないでください。

私のお墓には、植えないでください
薔薇の木も、影暗き糸杉の木も

青草が茂るままにし
にわか雨や露の濡れるがままにしてください。

そして思い出したくなれば、思いだしてください
お忘れになりたければ、忘れてください

私は見ることもなくなるでしょう、あの影を
 感じることもなくなるでしょう、あの雨を

あの時のナイチンゲールがまるで苦しんでいるかのように
歌い続けているのを聞くこともなくなるでしょう

そして明けることも暮れることもない
あの薄明かりの中で、私は夢見がちに

思い出すかもしれませんし
忘れてしまうのかもしれません




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